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この世界は、狂っている。


男性に生まれただけで優遇されて、女性に生まれただけでつらい思いをしなければならない。


中にはたくさんのお金を払ったりして、幸せを手に入れられている女の人もいるみたいだけど、私は違った。


女として生まれ、学生時代は恋愛に関わりもできずに、看護婦になった。


看護婦になれれば、男の人の患者さんを見ることもあり、人生勝ち組だと思った。


しかし実際は、男の人は汚物を見るような表情をむけてきたり、太って清潔感のなくなっただらしない男の人がいたりして、夢は早々に壊された。


そんなある日、運よくかわいい男の子の担当になれた。


名前は結城(ゆうき) 翔斗(しょうと)くん。


結城くんは気を失っていて、目を覚まさないためいろんなお世話ができないのは残念だったけど、寝ているからこそできることもあった。


幸せの日々が続いた。

ずっとこのまま目を覚まさなければいいと思った。


しかし、その時は訪れてしまった。


いつも通り、寝ているのをいいことにあれやこれやをしようと部屋に入ると、結城くんが起き上がっていた。

すぐに、あの表情を思い出した。

いろんな男性患者さんに向けられてきた、あの汚物を見たような表情。


結城くんにあの表情をされたら耐えられない。

そう考えた私は、先生を呼んでくる、と言って部屋から出ようとした。


しかし、結城くんは、そんな私を呼び止めた。


振り返ると、かわいく私のことを見つめる結城くん。


驚いて、まともな返事ができない。


呼吸が荒い。


顔が熱い。


男の人と話せた。

しかも、かわいくてかっこよくて、なにより私の目を見てくれている。


人生、勝ち組だと思った。


この後、もっとすごいことが起こるのをこの子がまだ知らない。


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