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勝利

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「えいっ!『光線(レーザー)』」


ライトは瞼を持ち上げているグレムリンに光線を当てるが、金属の皮膚でできているらしく、あっさり跳ね返されてしまう。


(こうなったら、あの目を『光線(レーザー)』で打ち抜くしかない)


そう思ったライトは指先に魔力を集中するが、ふと思ってしまった。


(まてよ?光はどんな遠い距離でも一瞬で届く。つまり、このまま打ち合ったら相打ちになるんじゃないか)


脳裏に目をつぶされたヴィィと、黄金像になった自分の姿が浮かぶ。


(仮にそうなったら、こっちの負けだ。残された者は、ミストレージたちになぶり殺しにされるだろう)


勇者バーティが全滅した後に、ナバラジャが高笑いをする光景が浮かんだ。



(そんなんじゃだめだ……なんとかしないと)


考えている間にも、瞼がどんどん開いていく。思わず身を隠しそうになって、自分が盾を持っていることに気付いた。


(そうだ。この盾を使えば)


『鏡の盾』を大きくして、前に突き出し走り出した。


「王子!風を送ってください」

「わかった!」


クーデルは、最後の魔力を振り絞って追い風を送る。ライトの身体はふわりと持ち上がった。


ライトは盾を構え、ヴィィの一つ目の前に掲げる。


「何をしようと無駄。黄金像になってしまえ?なに?」


ヴィィと一体化しているナバラジャは声をあげる。頭の一つ目から送られてきた映像は、鏡にうつった自分の姿だった。


「い、いかん。とめぬと!」


必死にヴィィの魔力を制御しようとしたが、所詮取り付いた体なので反応が遅れてしまう。


「『黄金光』」


放った魔法は鏡の盾に跳ね返され、ヴィィとナバラジャは黄金像になるのだった。




「やったぞ!」


掛けに勝ったライトは、ガッツポーズをする。


「兄上!すごい!」

「さっすが私の婚約者様!」


ホリーとエレキテルが喜んで、抱き着いてきた。


「うっ……うらやましい。あんなに発情の匂いを振りまく少女たちに抱き着かれて……ボクもいこう」


さりげなく、クーデルまで寄ってきた。


「ち、ちょっと!なんで王子まで抱き着いてくるんだよ!」

「変態!!邪魔するな」


二人にしばかれて、クーデルはすねる。


「ひ、ひどい……ボクも頑張ったのに。ふ、ふん。いいやい。魔法学園にいったらハーレムをつくってやるんだからな」


邪険にされてもポジティブな王子様だった。


ヴィィとナバラジャが死んで、魔法がとける。黄金像にされた騎士たちが元に戻っていった。


「王子?ご無事でしたか?」

「ああ。なんとか生き残ったよ。勇者様の活躍でね」


クーデルは二人の美少女に抱き着かれているライトを指さす。


「やはり、彼は新たな勇者でしたな」

「ああ。そして最後まで生き残ったボクも勇者の仲間の資格があると思う。ふふ。これから楽しい冒険が始まるな」


クーデルはこれからの勇者の活躍に参加できる自分を思い、頬をゆるめるのだった。


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