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一撃必殺

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ライトたちは透視魔法を通じて、その様子を見ていた。


「やっぱり王子はロリコンだったんだね。あそこまで開き直られるといっそすがすがしいというか……」

「呆れている場合じゃないぞ。早く助けないと」


ライトは『光線(レーザー)』を放とうとする。


「ちょっと待って、あのゴーレムみたいなでかい奴に見られたらお終いなんだよ」


エレキテルはのぼーっと立っているヴィィについて説明する。目が合っただけで黄金にされると聞いて、ライトたちも恐怖に震えた。


「しかし、このまま手をこまねいてもいられませんぞ。王子の魔力は尽きかけている」


ドレレンツの言う通り、クーデルを取り巻く風の威力がどんどん落ちている。周りを取り巻いているミストレージの餌食になるのは時間の問題だった。


「しかたない。これに掛けるしかないね」


エレキテルはライトの手を取って、いい気分で高笑いしているナバラジャの首に照準を当てる。

「いい?外れたら終わりだからね。ヴィィがこっち向いたらそれだけで全滅なんだから。君にすべてかかっているんだからね」


「プレッシャー与えないでよ」


ライトは慎重に照準を合わせる。


「今だ!」

「レーザー発射!」


壁越しにナバラジャに向けて、光魔法が放たれるのだった。


「うふふ……そろそろじゃな。たっぷり精気を搾りとってやる。それとも黄金にして、永遠にワラワの美に花をそえてやろうか」


ナバラジャの声を聴きながら、クーデルは絶望する。


(くそっ!こうなったら、潔く……)


ナイフを取り出し、自分の喉に当てる。


(もっと若い子の匂いを嗅ぎたかったな……魔法学園にいけなかったことが悔やまれる。今年の女の子はどんな匂いだったんだろうか)


変態みたいなことを考えながらナイフで喉を突こうとしたとき、いきなりナバラジャの顔がずれた。


「は?」

「ほえ?」


訳が分からないといった顔をしたナバラジャの頭が、静かに床に落ちる。その首は綺麗に切断されていた。


「な、なにが起こったんだ?助かったのか?」


王子が首をかしげていると、周囲を取り巻いていたミストレージたちが消えていく。巨大なヴィィも動きを止めていた。


「やった。ナイスショット!!」


そんな声が上がり、神殿へのドアが開いてエレキテルたちが入ってきた。


「みんな!助けにきてくれたのか!」


クーデルはようやく安心し、笛から口を離す。


同時に魔力切れで倒れそうになったので、ホリーが駆け寄って支えた。


「大丈夫?」

「ああ、この匂いはホリーちゃんか。くんくん。かぐわしい」


心配するホリーの匂いを、王子は思う存分堪能する。


「変態!」


ホリーに思いっきりひっぱたかれて床に転がる王子だった。


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