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因果応報

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「勇者の使った光の攻撃魔法には二系統あったと聞いたことがある。遠距離照準型のレーザー系と、近距離広範囲型のライトニング系。君たち二人でそれを再現しているみたいだね」


エレキテルは、ホリーの攻撃魔法に感心している。


「当然。兄上と私は二人でひとつ。いつか結ばれて、勇者の血をつむいでいくの」

「おいおい」


ホリーに抱き着かれて、ライトは困惑する。


「あはは。仲良さそうでうらやましいよ。ところで、こいつらどうしよう」


エレキテルはヨシュアたちを睨みつける。彼らは床でぐったりとしていた。


「た、頼む……助けてくれ」

「ほんの出来心だったの」

「神は敵を許せる広い心を持てと教えにあります。なんでもしますから、許してください」


三人はみっともなく命乞いをしてくる。

困っていると、ホリーが進み出た。


「拷問してからぶっ殺す」

「こら。子供がそんなこと言っちゃいけません」


ホリーが据わった目をしているので、ライトは慌ててたしなめる。さすがに彼女の目の前で人殺しをするのは躊躇した。


「あはは。別に私たちが手を下さなくてもいいよ。仕返しは相手と同じことをやり返すことが鉄則。こいつらには、ボクたちと同じ目に遭ってもらおう」


エレキテルは笑いながら言った。


「同じ目?」

「ええ。こいつらの装備品を全部奪って放置しておくの。もちろんランプやたいまつも取り上げて。生き残れるかどうかは運しだいだね」


それを聞いて、ヨシュアと冒険者たちは震えあがった。


「じ、冗談だろ。ここは地下41階だぞ。何の装備品もなく暗い中、地上まで戻れるわけねえだろうが」

「へえ。君たち照明師を無駄だとバカにしていたじゃん。いなくても冒険できるんでしょ?自分で実践してみなよ。ライト君」

「わかった」


ライトは容赦なく冒険者たちの装備品を奪って、『勇者の袋』に入れる。


「や、やめてくれ!俺たちを放置しないでくれ」

「魔物に食べられてしまう」


「明りがないと出口もわからないのに、どうしろっていうんだ」


冒険者たちは口々に泣きわめくが、ライトたちは聞く耳を持たなかった。


「それだけ大勢いたら、素手でもなんとかなるでしょ。根性みせてみなよ」

「最後の情けだ。たいまつ一本だけのこしてやるよ」


火が付いたたいまつをその場に残し、ライトたちは去っていく。


やがて、41階の通路は暗闇に満たされ、冒険者たちの嘆きがこだまするのだった。






グローリー王国


王の間では、国王がメイドを怒鳴りつけていた。


「なんだこの料理は!まずいし量も少ない」

「は、はいっ!すいません」


まだ若いメイドは、頭を地面にこすりつけて謝罪する。


ひとしきりメイドを怒鳴りつけた国王は、やがて冷静さを取り戻して聞いた。


「……最近、食事の質、量ともに落ちておる。ワシの料理ですらそうなのだから、家臣たちの食事は推して知るべしじゃろう。何があった?」

「じ、実は宰相様の命令なのです。少しずつ食事の量を減らして、節約せよと……」

「なんじゃと?どういうことじゃ。宰相をよべい!」


再び怒り出した国王は、宰相ロックウェルを呼び出した。



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