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救出

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「す、すごい。透視魔法?この子はいったい」


イズナが作った光の円を通してその光景を見ていたエレキテルは、初めてみる魔法に驚く。


「いいから、奴らをやっつけよう」


妹の貞操の危機に、ライトはこれ以上ないくらい動揺していた。


「でも、どうやって?今から階段探していたら間に合わないよ」


エレキテルの指摘に、ライトの焦りは頂点に太する。


(考えろ……そうだ。透視魔法ということは、こっちの光を相手に届けることもできるはず)


ライトは、ここからでも良く見えるルドマンの尻に向けて、指を構える。


「えい。『光線レーザー』」


ライトの指から放たれた光の線は、イズナが作り出した円を通り抜けて正確にルドマンの尻の穴に直撃した。


「あっちぃ!」


突然、ルドマンが尻を押さえて飛び上がる。


「お、おい。どうした?あちっ!」


慌てて駆け寄ろうとした他の男も、尻を押さえてもんどりうった。


「なんだ?どこから攻撃された?」


冒険者たちは部屋を見渡足すが、自分たち以外に誰もいない。


「下だ!床から何か出ているぞ!気をつけろ」


床に穴が開いていることに気付いたヨシュアが警告するが、パニックを起こした男たちの耳には届かない。


そうしているうちに、冒険者たちは全員尻を押さえて床に倒れ伏した。


「くっ!この部屋から出るんだ!」


慌てて扉に殺到するが、下の階から声が聞こえる。


「残念。逃がさないよ。グラビティショット」


次の瞬間、さんざん穴が開いてもろくなった床が崩れ落ち、ヨシュアたちは下の階に落ちていった。







(もうだめ……舌を噛んで死のう)


禿げ頭の変態が下半身モロだしで迫ってくるのを見て、ホリーは覚悟を決める。


(兄上……さようなら)


心の中で最愛の兄に別れをつげ、舌をかもうとした時、いきなり変態が飛び上がった。


「なに?」


茫然と見ていると、床の下から光の線が出て、冒険者たちを打ち倒していく。


「部屋から出ろ!」


ヨシュア達がそう叫んで扉に殺到した瞬間、いきなり床が崩れた。


「きゃーーーー!」


ホリーは叫び声をあげながら落下していく。激しい衝撃がくると身をすくめていたら、暖かいモノに抱きとめられた。


「兄上……」


見上げると、あれだけ会いたかった兄がいる。


「遅れてごめんな。ホリー」

「兄上―!」


ホリーは子供に戻ったように、ライトに抱き着いて涙を流すのだった。


「あはは。無事でよかったよ。君がホリーちゃん?」

「誰?」


茶髪の美少女に話しかけられて、ホリーは警戒する。


「大丈夫だ。彼女はエレキテル、俺の命の恩人だ」


「あはは。ライト君も僕の命の恩人だけどね。ロープ切ってあげる」


エレキテルは、ホリーのロープを切る。


「立てるか?」

「大丈夫。あっ!あいつら逃げようとしている」


ホリーが叫び声をあげる。ヨシュアたちは落下した衝撃でうめいていたが、立ち上がると『勇者の袋』をもって逃げようとしていた。


「あいつら……許せねえ」


ライトが照準を合わせた瞬間、角を曲がって姿が見えなくなる。


「くそっ。追いかけないと」

「待って。私に任せて」


ホリーは床に手をついて、光の魔力を集める。


「広域麻痺魔法『ピリレイン』」

「ぐはっ」


ホリーたちがいる部屋から床を伝わった電撃は、壁を隔てたところにいたヨシュアたちを打ち倒し、昏倒させるのだった。



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