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『意味が不明な場合の考察論』⑾

『意味が不明な場合の考察論』⑾



本来、意味という記号は無かったように思えるが、それが人間の進化と共に、現出した。

象形文字などは、その典型であり、今度は、後世の我々が、その記号から、意味を見出そうとしている。

ともかく、意味が不明な場合に、努力によって、その意味を知ろうとするのだ。



自分たちが使用している、現在の言葉だって、いつかは形を変容させるかもしれない。

それは当たり前のことで、言葉の意味というものも、現象として変化していくからだ。

そして、現在の言葉も、意味不明となり、やがて後世の人々が、この言葉の意味を、読解する羽目になる。



要は時空の問題であって、正しい意味というものは、人類史にはないのかもしれない。

また、意味がなくても、言葉によって会話できれば、それは意味の不必要な世界と化すのである。

意味という面倒かつ、不可思議な現象は、不明になることによって、逆に意味を知るという遡及論に発展する。

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