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第6話 少女の想い

アンジェ・クレイトル:12歳。関西弁をしゃべる少女。商業の街アートリオンの出身。職業クラスは魔術師だが、詠唱に関してはかなりのオリジナル。だが、自分の出したい魔法晶術が出せてしまうことから、アートリオンの中では変わり者と言われている。商業の街アートリオンでクレイトル市場を経営しているクレイトル一家の看板娘。グランハルト帝国の出身ではないため、『グラン』は使えないが、『覚醒』を備えている。だが、覚醒するためには条件があるらしく、その条件を満たしていないため、発動したことはない。


ミッシェル・ベルサス:15歳。3話に出てきた少年。アンジェの幼馴染。職業クラスは???(アンノウン)。アンジェのことは好き。だが、彼女には気づいてもらえずにため息をつくことが多い。根はしっかりとした男の子だが、隠されていることが多すぎる。




配役表

アンジェ♀:

ミッシェル(不問):





アンジェ「はぁ~……」


アンジェM「確かに、今まで勉強しとったことはウチの生活のため……せやけど……」


アンジェ「ほかの国のこと知るんは……怖いなぁ……」


ミッシェル「アーンジェ」


アンジェ「ひゃぅん!!な……なんや!?」


ミッシェル「ハハ!かわえぇのぉ!さすがアンジェ!」


アンジェ「ミッシェルー!何してくれとんのや!」


ミッシェル「ん?いや、アンジェも一人前いっちょまえに悩むんやなぁとおもってな?」


アンジェ「そりゃぁ、悩むわぁ……今まで、他の国のことは外のことって思っとたんや。けど、外で見とる場合やなくなったんやで?これが落ちついてられると思うか?」


ミッシェル「(小声)そんなの……僕だって……」


アンジェ「(気にも留めず話してください)それがいま、目の前へと迫ってきてるんや!せやから……ん?」


ミッシェル「(「せやから」ぐらいから小声で)アンジェのこと思うと……僕はどうしていいかわからなくなる……」


アンジェ「ミッシェル?」


ミッシェル「(小声で)僕は……アンジェのこと……」


アンジェ「ミッシェル!」


ミッシェル「!?どうしたん?アンジェ?」


アンジェ「どうしたん?やないやろ!こっちのセリフやで!!なにを、ブツクサ言うとんねん!」


ミッシェル「ハハ……気にせんでえぇよ」


アンジェ「気にするわ!あんた、自分のことなんやと思ってんねん!!」


ミッシェル「…………」


アンジェ「いつもすぐ、自分のこと下に見よるけど、あんたは……自分が思うとるより、ウチの支えになっとるんよ?」


ミッシェル「!?」


アンジェ「ウチが何かしでかしたとき、一番最初に頭下げてくれるんは、おとっちゃんやない。あんたやん。それがうれしいんやで?せやから……せやから……んなこというなや!」


ミッシェル「……ごめん……アンジェ……泣かないで」


アンジェ「え……!?あ……あほか!!泣いとらんわ!」


ミッシェル「ハハハ。……ただね、アンジェ……」


アンジェ「ん?」


ミッシェル「…………僕……もう、アートリオンの人々に……アンジェに会えないかもしれへん」


アンジェ「……は?」


ミッシェル「この世界の理……それを知ったら、アンジェは僕のこと避け始める。それが怖いんや……」


アンジェ「な……なんで!?ミッシェルはミッシェルやろ!?」


ミッシェル「僕は僕でありたい……ただ、そうなり得ない存在が僕なんよ。だけど……僕がミッシェルとして、このアートリオンにれたのは、クルーラさんのお陰やねん」


アンジェ「ミッシェル……?」


ミッシェル「クルーラさんは、僕のことを知っていながら、街の人には、自分の息子のように扱ってくれよった。それにほら、僕、よく発作起こすやろ?」


アンジェ「うん、せやね。」


ミッシェル「あれ、体が弱いわけちゃうねん」


アンジェ「え?」


ミッシェル「あれは定期的にでる発作やねん。たぶん、僕の職業クラスにたいして神様かみさんが与えてくれた副産物プレゼントなんよ。僕が普通の生活を人間と送れるための」


アンジェ「え?どういうこと!?」


ミッシェル「僕の職業クラスは???(アンノウン)。なぞに秘められた力さ。けど、その力に隠された意味を僕は知ることができた。ただ、この能力を使ってしまうと、みんなは僕を避け始める。そして、この能力の本流……それは……(何か囁く)」


アンジェ「!?それって……」


ミッシェル「あ、そろそろ戻らないとクルーラさんに怒られる。じゃぁね、アンジェ!また食堂で!!」


アンジェ「あ!ちょっとまちぃな!!……行ってもうた」


アンジェM「ミッシェルの最後の言葉……ようわからんけど、それを知るためにも、明日図書館にいって知らなあかん。……ミッシェルを守るために」


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