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第5話 酸いも甘いも


ミカエル:15歳(人間年齢)。ラークの夢の中に現れた天使。容姿はかなりの美女。彼女の歌う歌には癒しの効果があり、支援要因として主人公パーティーを支える。ガベルからは『出来損ないの天使』と言われている。なにかわけがありそうだが……


ジョージ・ブライアン:性別おかま。40歳。ラークとともに第一次グランハルト帝国戦争で戦った英雄。第一次グランハルト帝国戦争時の年齢は30歳。職業クラスは二丁拳銃がメインウェポンのガンナー。スナイパーライフルも巧みにこなすことから、グランハルト帝国戦争時は王城からクラッチたちの通信を頼りにガベルと戦った。現在では『なんでも屋じょーじ』を経営している。グランハルト帝国の皆が持っている力、「グラン」を持っている。



≪メイン≫

ミカエル(♀):

ジョージ(♂):



ミカエルM「この世のすべての禁句タブー……それを受け入れる覚悟……」


ミカエル「はぁ……」


ジョージ「あら、かわいい女の子が溜息だなんて、感心しないわね」


ミカエル「ジョージ……」


ジョージ「隣……空いてる?」


ミカエル「見ればわかると思うんだけど……」


ジョージ「わからないわよ。だってあなた……ベンチの真ん中に座っているじゃないの」


ミカエル「……本当だわ……」


ジョージ「……って、気づいていなかったのね……ま、座るわね」


ミカエル「どうぞ……」



―間ー



ジョージ「それで?」


ミカエル「はい?」


ジョージ「どうして、あなたはため息をついていたのかしら?」


ミカエル「……………」


ジョージ「クルーラが言っていたことが気になるの?」


ミカエル「えぇ……」


ジョージ「……実はね、私も五大国ごたいこくの本当の歴史については知らないの」


ミカエル「え?そうなのですか?」


ジョージ「そうよ。」


ミカエル「それじゃぁ、どうして、ジョージは割り切れるんですか?」


ジョージ「う~ん、割り切れるとかそういうのではなくて……」


ミカエル「?」


ジョージ「知ったところで私たちにはどうにもできないもの」


ミカエル「……というのは?」


ジョージ「あなたは女神さまだけど、私たちは普通の人間なの。だから、どうしようもない。私たち、人間の力では変えられないものが歴史なのよ」


ミカエル「私だって……歴史を変えたくありません。ただ……女神でありながらパンドラボックスのことや、禁句タブーのことを知らないのが情けないのです……そのことを知っていたら……」


ジョージ「『私はこの世界を守れたのに』?」


ミカエル「!?」


ジョージ「ミカエルちゃん。それは違うの。世の中には確かに無駄なことはたくさんあるわ。時間を無駄に使ってしまった愚か者もたくさんいるし、お金の無駄遣いもたくさんある。だけどね?もし、それらがなかったとしたら、私たちは本当に楽しい生活が送れたかしら?」


ミカエル「そ……それは……」


ジョージ「端から見たらつらいことでも、そのつらいことを乗り越えてこそ、人間は前に進めるの。私だって、たまには後ろを振り返りたいのよ?」


ミカエル「そういう……ものなのですか?」


ジョージ「えぇ。ラークもそう。確かにまだまだ甘いところもあるわ。おこちゃまだもの。だけどね。彼の後ろにはクラッチやティアがついているの。あの子が頑張れるのは後ろを振り返ったら、クラッチやティアがいるからなのよ」


ミカエル「ッ!」


ジョージ「ラークもつらい修行を乗り越えてきたの。そして、今もあの子にとっては試練の最中……でも、あの子、楽しそうでしょう?」


ミカエル「……はい」


ジョージ「歴史はね?変えられないから面白いの。簡単に変えられたらつまらないじゃない?」


ミカエル「……(微笑む)」


ジョージ「あら、いい笑顔じゃない?」


ミカエル「え?」


ジョージ「あなた、今笑ったのよ?気が付かなかったの?」


ミカエル「そう……なのですか?」


ジョージ「えぇ……ラークに見せられないのが惜しいくらいだわ」


ミカエル「そう……これがうれしいということなのですね」


ジョージ「あら、知らなかったの?変わった女神様ね」


ミカエル「……心の底からこみあげてきたのは初めてです」


ジョージ「あらぁ、ひょっとして、初めていただいちゃったかしら?」


ミカエル「……そうですね」


ジョージ「……帰りましょう。みんな待っているわ」


ミカエル「はい」


ミカエルM「こんなにも、心の底から清々しい思いをしたのは、初めてです。ラークのためにも……この思いは忘れません」


ジョージM「さて、あとの二人はどうかしらね。楽しみだわ」

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