スキルとステータス
豆腐メンタルな作者です。
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アメトリンのおかげでサブジョブも決まり、ついにスキルを選択することになった。スキルは後で増やすこともできるらしいが、ここで選ぶのと違ってスキルポイントが必要になるらしいし、職業を決めたことによって取れる内容もだいぶ変わってるらしい。それに無限に取れるといっても、強いスキルほど制限がかけられるらしくて、[レベルが足りません]という表示とともに、ロックがかかるんだそうだ。つまり、スキルはあるけど一定のレベルまで使用できないので、宝の持ち腐れ。場合によっては、下位互換のスキルからきちんと派生させないと、使えないスキルもあるんだとか。……それなら最初から選べないようにしたらいいんじゃないかって思うのは私だけかしら?
「ではでは!先ずはメインジョブからスキルを選択して行きましょうです!」
現れた選択画面にはたくさんのスキルが書かれていた。鼻歌なんていうものもあって、本当に多岐に渡るんだなぁと感心する。スクロールを一通り見て、スキルを3個ほど選んだ。
「アメトリン、とりあえず"作詞"、"作曲"、"演奏"は選んで見たんだけど、ほかに今取っておいたほうが良いっていうのはある?」
「そうですね〜"調律","歌唱","伝承"をお勧めしますです!」
「伝承は取っておくと何ができるの?」
「吟遊詩人限定のお仕事は、基本的に伝承を持っていないと受けれない、もしくは受けれても報酬などが激減するんです!」
「え?!なんで?」
「吟遊詩人はもともとあちこちに旅をして、その土地であったことなどを伝えて歩くのがお仕事なのです!つまり伝承していったのは吟遊詩人たちだったので、伝承スキルがないとそれはただの歌になってしまうです!」
「な、なるほど…これって結構な落とし穴じゃないのかしら?」
「ちなみに伝承スキルをゲーム内で取ろうとするとゲーム内時間で3ヶ月、プラスで受講料100,000Fがかかるです!」
「たっか!伝承スキルは絶対取るわ。」
「そうしたほうがオススメです!ちなみに調律があれば楽器の耐久値回復ができたりしますです!歌唱があれば楽器と歌で二重のバフも夢ではないのです!特に吟遊詩人は防御力が見込めない職業なので二重バフができるようになったら行動範囲も広げられるです!」
「よし!じゃあメインジョブスキルは"作詞"、"作曲"、"演奏"、"調律"、"歌唱"、"伝承"に決定よ!」
「了解しましたー!では次にサブジョブスキルをお選びくださいです!」
目の間にまた表示されたウィンドウは、先ほどよりも多岐にわたっているようだった。サブジョブを決定するときにあった職業を参考に選んでいく。やっぱり参考になるものがあると選びやすく、案外簡単にスキルが決まった。
「ではでは、サブジョブスキルは"木工"、"細工"、"料理"、"伐採"でよろしいでしょうか?」
「えぇ、問題ないわ。」
「これが最後のスキル選択です!通常スキルを10個選択をお願いします!」
最後の通常スキルではやっぱり魔法を覚えたいなって思っている。やっぱりファンタジーするなら魔法の一つや二つ使いたいわよね!それに私の種族は青い服しか着れないと言っていたし、ここは自分で服を作ることも視野に入れたほうがいいかもしれない。気になったものをぽちぽち押していくとすぐに10個埋まってしまった。削っても削っても10個の中に収まる気がしない。こういう時こそアメトリン!助けてアメトリン〜!
「皆様大体収まらないのです!それを何時間もかけて選ぶのが楽しいそうなのです!でもアメトリンは頼られて嬉しいのでお答えするのです!!おすすめどん!なのです!」
【通常スキルおすすめ】
白魔法…癒しの魔法全般が使える。
黒魔法…デバフや闇の力を使った攻撃魔法が使える。
生活魔法…生活に必要な魔法が使える。
従魔術…従魔が従えられる。
裁縫…布製品を作れる。
採取…素材を採取できる。
売買…商売ができるようになる。
錬金術…錬金術が使えるようになる。
精霊術…精霊とコンタクトを取り精霊の魔法を行使できる。
言語…覚えた言語によって異種族と会話できる。
「一部のスキルは吟遊詩人としてのスキルでできることもありますが、ゲーム内で吟遊詩人の新しいスキルを取るときに、条件が緩和するものなどを選んでみましたです!ここまでお任せしてくれたのは、お客様が初めてなので大サービスなのです!」
「言語ってスキルは重要なの?」
「地域も国もだいぶ違うところへ行くと言葉が通じなくなったりするです!」
「まじか、ゲームのお約束みたいなのはないわけ?」
「?日本人がイタリアに行けば言葉が通じないのと同じですよ?」
「…そこはリアルに準じたのね。」
提示されたスキルを吟味して、裁縫があれば服も作れるし、テントなんかも作れるかもしれない。売買があれば旅の途中で仕入れた珍しいものを売ったりするのに補正がついたりするようだし、選んでもらったスキルをそのまま採用することにした。
「アメトリンのおすすめスキルを全部取るわ。」
「はわわわ〜!いいんですか?」
「えぇ、とっても便利そうだしね、問題ないわ。」
「ではでは!すべてのスキルが選択されたのでスキルを設定しますです!」
---システムコネクト
----スキル選択完了
-----適応します。3、2、1、
------完了しました。
「次はステータスを決めてもらいますです!」
「ステータス?」
「ゲーム内での身体的数値みたいなものなのです!鳥人族オオルリの基礎ステータスに、30までの数字を好きに割り振って欲しいのです!」
スキルを決めたら次はステータスを決めろと言われた。最近のゲームは決めることがたくさんあるんだなぁと思いながら、映し出されたステータスを見る。ステータスは全部で7項目あり『STR(力)』、『VIT(守り)』、『AGI(速さ)』、『DEX(器用)』、『INT(知力)』、『CHA(魅力)』、『LUK(幸運)』となっている。幸運のみ完全なるランダム制になっていて、実質調整できるのは6項目だ。そして表示されたオオルリの基礎ステータスがこれだ。
名前:未設定
種族:鳥人族 モデル オオルリ
LV:1
メインJOB:吟遊詩人 <バード>
サブJOB:生産者
【ステータス】
STR:15
VIT:10
AGI:40
DEX:25
INT:20
CHA:35
LUK:50
STp:30
【スキル】
メインジョブスキル
作詞 / 作曲 / 演奏 / 調律 / 歌唱 / 伝承
サブジョブスキル
木工 / 細工 / 料理 / 伐採
通常スキル
白魔法 / 黒魔法 / 生活魔法 / 従魔術 / 裁縫 / 採取 / 売買 / 錬金術 / 精霊術 / 言語
SKp:0
STpはステータスポイントの略、SKpはスキルポイントの略だというアメトリンの言葉聞きつつ、ステータスポイントの割り振りを考える。DEXは上げる必要があるだろうが、他がよくわからない。私はゲーム初心者なんだ。とりあえずアメトリンにお勧めを聞いて見ることにした。
「アメトリンのオススメを聞くことはできる?」
「はいです!鳥人族は総じてSTRとVITが低いのが特徴なのです!なのでその二つを強化するか、メインジョブ吟遊詩人に合わせてステータスを上げることをオススメするです!オススメの割り振りはこちらです!そん!」
「そん?!」
「バリエーションを出して見ました!」
「……あんまよくないよ。」
「なんと?!」
【アメトリンのおすすめ♡】
〔弱点カバー編〕
STR:15→25
VIT:10→25
AGI:40
DEX:25→30
INT:20
CHA:35
LUK:50
STp:30→0
〔吟遊詩人編〕
STR:15
VIT:10
AGI:40→45
DEX:25→35
INT:20→25
CHA:35→45
LUK:50
STp:30→0
アメトリンが表示してくれたステータスの説明をまとめると、ステータスはSTpを使用し上げることができるが、LVアップごとにゲーム内の行動にそったステータスが2種類1ずつ上がるらしい。自由に割り振れるポイントは、1アップにつき1ポイント与えられるらしいので、大幅にアップできるこの設定時に限りなく弱点を無くしておくか、ジョブに合わせたステータスを伸ばすかが無難であるらしい。私のプレースタイルが戦闘ではなく、冒険(と書いて旅行と読む)ならば吟遊詩人編がオススメらしい。
ならば決めた…!私は流されるままに生きる女!長いものには巻かれてしまえホトトギス!
「ではアメトリン!吟遊詩人編でステータスを反映してちょうだい!」
「反映したらもう変更はできませんが大丈夫ですか?」
「問題ないわ。」
「では、設定しますです!」
---システムコネクト
----ステータス編集完了
-----適応します。3、2、1、
------完了しました。
「最後は名前なのです!」
「あ、忘れてたわ。」
「忘れないでくださいです!」
【最終設定】
名前:未設定
種族:鳥人族 モデル オオルリ
LV:1
メインJOB:吟遊詩人 <バード>
サブJOB:生産者
【ステータス】
STR:15
VIT:10
AGI:45
DEX:35
INT:25
CHA:45
LUK:50
STp:0
【スキル】
メインジョブスキル
作詞 / 作曲 / 演奏 / 調律 / 歌唱 / 伝承
サブジョブスキル
木工 / 細工 / 料理 / 伐採
通常スキル
白魔法 / 黒魔法 / 生活魔法 / 従魔術 / 裁縫 / 採取 / 売買 / 錬金術 / 精霊術 / 言語
SKp:0