突然のお呼びだし
よつ葉の看護日誌で、お馴染みの花陽先輩から
「時間できたらさぁ、ちょっと病棟に来て」
「お昼休憩の時でも良いですか?」
「もちろん! 待ってるね」
内線で呼び出される、よつ葉ちゃん。ここから泌尿器科って遠くない? 最短コースを思い浮かべるけど迷子になる確率があがる。うん、普通にいこう。って普通ってどうなの?
若干遠回り感が否めないけど迷子になるよりマシだよね。うんうん。きっとそうだよ間違いないよね? って誰に同意を求めているのだろうか(笑)
久しぶりにきた泌尿器科。そして花陽先輩!
「あれ? よつ葉ちゃんじゃない」
「槙野ドクターお久しぶりです。実習生の頃はお世話になりました」
「ナース服、よつ葉ちゃんが着ると可愛いね」
「ありがとうございます」
若干、セクハラ気味の会話をすり抜け、笑顔で対応。
「花陽先輩」
「いらっしゃ~い」
いやいや、いらっしゃいじゃなくて用事があったのでは?
「ねぇねぇ、よつ葉ちゃん」
「はい」
「う~~ん、どうしようかなぁ」
「……」
お昼休憩、終わっちゃいますよ。しかも病棟遠いからね。誰か最短ルート教えてください。いや、途中で迷子になる。誰か送ってください(笑)
「紺野君に着いた先輩覚えてる?」
花陽先輩が、こそこそと話してきた。
「産科に居る近藤先輩ですよね」
「そうそう、実はさぁ……付き合うことにしたんだぁ」
「えぇ~! おめでとうございます?」
「ありがとう、なぜ疑問形なの?」
「なんとなく」
「今度、4人でご飯行かない?」
「ぜひ! 紺野君に連絡しておきます」
という衝撃事実を聞かされた週でした。懐かしいなぁ。学生時代に戻ったような感じでした。




