新人看護師の年末年始
新人看護師(前原・よつ葉)の年末年始は、日勤業務でした。
特に変わったこともなく平和な?病棟でした。ウチの病棟は、一時外泊できる患者様はいないので普段とかわりない時間が流れていました。
もうすぐ今年も終わりだね。そんな声が聞こえてきた頃
「よつ葉ちゃん、ちょっとだけ居残りしてもらってもいい?」
と先輩看護師からの居残りのお誘い。
「はい」
前原君は定時ですか? マジかぁ……
「よつ葉、おつかれ!」
「……まだ終わってない」
「うん、知ってる」
「……」
隣では指導看護師の先輩が、
「よつ葉ちゃんしかできないんだよぉ~」
いやいや、そんなことは絶対にない!
指導看護師さんをジッと見つめると、
「えへっ」「ほら、行くよ!」
ってか、えへっって何ですか?
このあとしばらくの居残りのあと無事に解放され病棟をあとにしました。
【次の日】(1月1日)
朝、ナースステーションに行くと夜勤の先輩看護師さんたちが、
「よつ葉ちゃん、もうすぐ<新人>とれちゃうね」
「新人なので先輩お願いしま~すが、使えなくなっちゃうね」
新年早々、平和な会話だなぁと思いつつ病棟を見渡してみると、ホワイトボードに遠慮がちに
【2020年もがんばろー】
と書かれていて、この病棟に配属で良かったなぁと実感しました。
年末年始だからといって病気は待ってくれませんから、私達看護師は、少しでも穏やかに過ごしてもらえる病棟であるようにしたいと思っています。
前原、一緒に頑張っていこうね。




