指導看護師と新人看護師
指導看護師と新人看護師と病棟看護師長、看護部長との病棟単位の新人研修。
看護部長の一言から始まった新人研修。
「新人看護師というのは、つい数ヶ月前はただの看護学生。実習と国試の勉強の日々でしたね。そのあなたたちが 国試に合格し四月から仲間入りしてくれました。あなたたちの成長ぶりが嬉しいです。これからも期待しています」
そして病棟看護師長が言葉を続ける。
「新人さんは迷惑かけていいんですよ。躊躇うことはないです。出来ないのは当たり前なんです。できなかったって悔しい思いも当然なんです。今の時点で大切なのは、仕事にきて安全に業務を行うことそして覚えること。それをあなた達は行ってくれています。これからも一緒に成長していきましょう」
そして指導看護師さんのお話
「新人さん同士で差が出る頃。時間内に終わる子、時間管理ができないで終わらない子。でも最近どっちもどっち、たいした差は無いなと感じてきました。見ていて思うのは患者さんの全体を捉えようとしてるか?患者さんが5人でも10人でも全員観察ポイントは異なります。そこを念頭に置いて働けるように指導していきたいと思います」
よつ葉の指導看護師さんの考える新人指導
「自分が部屋を離れるとき、1時間〜2時間近く患者さんを一人にしても安全に過ごせそうか?その患者さんは何に注意して見るべきなのかを見てほしいです。それを伝えていこうと思っています。今は業務の土台をしっかりできればいいです。今後は自分がどんな看護をその日にしたのかできたのか、そこを考えられるようにステップアップさせていきたいと思います」
前原君の指導看護師さんの考える新人指導
「看護実習のときを考えほしい。患者さんのために何ができるだろう?患者さんは何をしてほしいんだろう?まだ入職してから3ヶ月しっかりした土台を築いてステップアップを手を抜かないでほしいです。患者さんのことを 第一に考え、行動してほしい。どんな理由であれ、看護師として患者さんのまえに立っている以上看護師を意識してほしいです。一生懸命 仕事に来てくれてる。新人さん達には感謝しかありません。きっと心も疲れてると思う。無理しすぎないよう見ていきたい」
指導看護師同士の苦悩
「新人指導のなかでの難しいのは、指導看護師同士の考え方の違いです。達成目標を達成、到達度など本当に違う人とのすり合わせは大変。スパルタにビシバシやる事が正解だとは思わないし昔はこれで良かったと言われても時代が人が違うのだからって思う。出来なかったことを羅列することよりも、出来なかったことを解決できるように手助けをしてあげられる人でありたいと思います」
病棟看護師長の一言
「病棟にとって 新人さんは宝物です。甘すぎても育たないけど厳しすぎたら人は育ちますか?縁あって同じ病院で看護師として働くのです。私は新人看護師のとき死ぬほど辛かった。そんな想いを味わった人間が、新しく頑張ろうとしている人に同じようにすることはできません。本当にその人のためを思って伝える言葉は威圧的で一方的ではいけない。振り返ったときに あの人は私の事を思ってたと心に残るんです。指導する側される側は目標が同じじゃないといけない。言葉は凶器にもなります。自分が出した言葉は相手に届き良くも悪くもニュアンスの違いや声のトーンで捉えられます。心は見えません。傷つけた心は処置ができるわけもなくじわじわと、広がり傷つけトラウマや恐怖そんな感情を刻みつけます。ここまで成長してくれた新人達をこれからも先輩看護師として良い手本となるよう心がけていきたいですね」
よつ葉の現状や思いや考えていること
「病棟に配属され3ヶ月、毎日が必死でした。命と向き合う事の大きさに輸液交換ひとつに看護師という重圧がありました。看護学生の頃は早く指導看護師さんみたいになれたら良いなぁと思っていました。国家試験に合格して看護師という立場にたってみて初めて手が震えました。指導看護師さんに心のこもった指導と心のフォローをしてもらってここまで来ることができました。これからも指導看護師さんをはじめとして先輩看護師の皆様、看護師長から色々学ばせていただこうと思います。これからもよろしくお願いします」
全体の新人研修ではなく、病棟単位での新人研修。指導看護師の思いや考えていること、新人看護師の思いや考えていることなどを相互理解する機会を与えて下さいました。よつ葉の病棟はあたたかく見守ってくださる先輩の優しさに感謝です。これからも看護の道を一歩ずつ歩んでいきたいと思います。