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医療的ケア児

辛い内容が含まれています。苦手な方は、次回からお付き合いしてもらえたら嬉しいです。

挿絵(By みてみん)



 医療が進んで、身体が小さく重い病気の赤ちゃんの命も救えるようになりました。


 その結果、チューブを使って栄養をとる経管栄養や痰の吸引といった医療的ケアを日常的に必要とする子供が増えています。


 「障害」や「疾患」についてはイメージがつきやすいけど「医療的ケア」という言葉は、いまいちピンとこない方も、まだまだ多いと思います。


 よつ葉が看護師として学んでいることを少し書こうと思います。



(1) 経管栄養:食事のためのチューブを胃に通す。


 嚥下(飲み込む)機能の障害などにより、口から食べ物を食べられない場合に、お腹に穴を開けたり、鼻からチューブを通すなどして、胃に直接食事(栄養剤等)を入れる処置です。



(2)気管切開:呼吸のための器具を喉に取り付ける


 疾患などが原因で口や鼻がふさがってしまう症状がある場合、喉に穴を開け、カニューレ(通気の管)を通して空気の通り道を確保する処置です。


 この他にも、様々なケアの種類がありますが、共通しているのは、何らかの医療デバイスによって身体の機能を補っている状態であるということです。




 生まれる子どもが減っている一方で、医療的ケア児は増えている。このことは、生まれる子どもにおける医療的ケア児の割合が増えているということを意味します。これはなぜでしょうか? その理由は、日本の新生児医療技術の向上にあります。医療技術が向上したことで、出生時に疾患や障害があり、これまでであれば命を落としていた赤ちゃんを救うことができるようになったことが大きな要因だと思います。



 こうして生きることができるようになった子が病院を退院するには、看護師がしていることをご家族の方ができるようにならなくてはいけません。そのために病院に両親が泊まりお世話の仕方を学びます。ケア方法を習得して自信をつけてもらい退院をして自宅でご家族で過ごせるようになります。


 問題は尽きません。医療的ケアを受け入れてくれる幼稚園や学校はまだまだ整っていないのが現状のようです。医療的ケア児も住みやすい世の中になることを願っています。



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