■展開
Herb Ellis & Remo Palmier – Windflower (1978)
を 聴きながら
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■ 展開
今、展開に悩んでいる小説が一つある。それが、『魚兵』という鱗が生えたまま産まれてきてしまった少女のお話なのですが、上手く感情移入が出来なくて……、少女は、友達が欲しかった、ってそういった気持ちなのだから、最終的には、同じ仲間が欲しいという感情だと思って、仲間を増やすという方向性を作ったけれど、……本当にそれだけなのかな、って。結局は、そこで行き詰っているのだと思う。
アイデンティティの問題って、自分でも自覚出来ていないところにあるのかもしれなくて……結局は、彼女は、自らの産まれそのものに違和感を感じずにはいられなくて……そういったものを含めて、アイデンティティだと言ってしまえば簡単だけれど、……そういったことでもない気がするから
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つまりは、己が己らしくという究極の部分って、結局はただの開放でも自由、というものでもなくて、
……私は、それは自分でつかみ取ること、という実感の上に成り立つのではないかと思うのです。……それがどのような結果であれ。
……そういうものだと思うのです。