CASE.0 始まらない始まり
一人称視点で進みますので、先にご了承ください。
メチャクチャ不定期更新です、その事もご了承ください(^-^;
物心ついた頃には既に動けなかった。声は次第に出せなくなっていった。視界もだんだん真っ黒になっていった。何かを考えても、すぐに忘れる様になってしまった。
「──────!! ────────────!!」
誰かが近くにいる気がする。でも、何を言ってるのか分からないし、もう何も見えない。手や足の感覚はとっくに無くなって、息をするのもやっとの事。
「──────!! ────────────!!」
眠たくなってくる。何だか、遠い、遠い所の下の方へと向かって行ってしまうような気がして、でも、それも何だか悪くないような気分で。
「──────!! ────────────!!」
気が付けば、俺はたった十二年の人生に終止符を打っていた。
「……何よ、何なのよこれは……っ!!
まるで人として、生物として生きていないじゃない……っ!!」
「……ダメ、そんなのは私が許さないわ……」
「……そう、そうね。彼に彼女を救わせれば……!!」
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