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日々  作者: 笹十三
5/10

群青

この世界は生きづらいね。でも、そんなことを言う僕らも時には笑えるんだ。その微笑を忘れちゃいけないよ。

あの人も、同じ空を見て泣いているだろうか、なんて台詞があるけれど、そんなものないと思う。


この空は広すぎて、僕らが空に落とした涙なんてすぐににじんで、薄まって、消えてしまうだろう。


あの人になんて届かない。


夕暮れ前の空の脈拍。


空はそんなに便利なものじゃないよ。



でも、




空は一つの生命で、


青く笑っている。


泣いたり、あくびしたりする。


空が泣く。


空が笑う。


雨が降る。


風が吹く。


僕が君とつながっているように、僕らは空とつながっている。




空は生命だ。けんかもする。僕らを傷つけもする。


僕らがけんかした後は、傷つけ合った後は、必ず手をつなぐ。


そして笑う。




空が笑っている。


だから、


手をつなごう。


僕らがずっと澄んだ青色で居られるように。

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