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めざせ豪華客船!!  作者: たむたむ
第五章 フェリーと戦争
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2話 自販機コーナーとユー〇ォ―キャッチャー

「ワタルさん、ワタルさん、どうしたの?」


「あっ、えっ? いえ、皆さんが凄くお綺麗だったので……あっ、えーっと」


 やばい、衝撃でとんでもない事言ってしまった、何処のキザ男だ……


「あら、いきなりね、少し恥ずかしいわ」


「うふふ、ワタルさんもそんな事が言えるのね」


「でも、凄くお肌も髪もスベスベになりました。褒められると嬉しいですね」


 は、話を変えないと。


「みなさん、お風呂上りには、ビールなんですよ」


 買って来たビールを女性陣に配る。プルトップの開け方を教えて、目の前でグイグイビールを飲む。


 お風呂上りには牛乳とかコーヒー牛乳、フルーツ牛乳の意見もあるだろうが……酔った方が何かが起こりそうなのでビールに決めた。


「ぷはー、最高です。お風呂上りの乾いた喉に、ビール。皆さんも試してみてください」


「ぷはー、美味しいわね。ビール? エールに近いけど、冷たくてしゅわしゅわで美味しいわ、ありがとう、ワタルさん」


「そうですよね、アレシアさん」


 それを見た他の女性陣も一気にビールを呷っていく……みんな気に入ったみたいだ。これでお風呂上りは、浴衣でビールが定着すれば、嬉しいな。


「ふーー、では少し休んでから、船内の案内をしますね」


「ええ、お願いします。でもビールが美味しいから、もう少し休ませてね」


「ええ」


 休憩をしながら、お風呂の感想を言い合う女性陣を眺める、皆喜んでるな。浴衣姿も良いし、フォートレス号を買って良かったな。


「ご主人様、リンスインシャンプーとボディソープって凄いわね。とてもスッキリしたわ」


「喜んでもらえたのなら良かった」


(うふふ、今夜はゆっくりイチャイチャしましょうね)


(はい)


 今夜は映画を見たり、スロットをしようと思ってたけど、予定変更だな。漲って来た。


「では、そろそろ、行きますか?」


「ええ、お願いします」


「この階はだいたい見たので、上の階に行きますね」


 巨乳浴衣美人を引き連れて歩く。でも後ろにいるから見えないんだよね……胸の谷間が見たい。


「ここは自販機コーナーですね。色々な自販機が集まっています。これはジュース、これはビール、これは酎ハイ、これはワンカップ。これは絵のような食事が出てきます。カップ麺は分かりますよね? それでこれはアイスですね」


 うわ、自販機コーナーの本棚に漫画がある。飛び付きたいが……我慢だ。読み始めたら止まらなくなりそうだ。


「この投入口に書いてある値段の銅貨を入れて、欲しい商品のボタンを押すと、この取り出し口に商品が出てきます。夕食はレストランで食べるので、昼食は此処の自販機で済ませましょうか」


「楽しそうね」


「まずは、食事なので、この3台とカップ麺から食べたい物を選んで買ってみてください、温めるのに少し時間が掛かります」


 食事の自販機には、チャーシューおにぎりと唐揚げ、やきおにぎり、ホットドック、たこ焼き、フライドポテトと唐揚げ、枝豆、たい焼き、ジャンバラヤ、ナポリタン、チャーハン、マーボードン、やわらかカツサンド、キーマカレー、甘辛豚焼肉丼、ハンバーガーセット、など結構充実している。


 イネスとフェリシアに、当面のお小遣いとして3銀貨ずつ渡しておく。


「うふふ、ありがとう、ご主人様」


「ご主人様、ありがとうございます」


「いえいえ、自販機で使う為には、あそこの両替機を使ってね」


 なんと両替機も異世界仕様になっていて、白金貨まで対応している……白金貨はどうなんだろう?


「ワタルさん、このおにぎりって何なのかしら?」


 ……そうだった、ここら辺にはお米が無いんだった。お米ってどう説明すればいいんだろう?


「えーっと、僕が住んでた所の、主食です。味の方は食べてみないと、分かってもらえないですね」


「ふふ、そうね、色々挑戦してみるわ」


「そうですね、みんなで違うのを買って、味見しあうのも良いかもしれませんね」


「ああ、そうね、みんな、試してみましょう」


 それぞれが違うのを買って、味見をしてから、本格的に選ぶそうだ。僕も選ぼうと思って自販機を見ると疑問が確信に変わる。


 全部、値上がりしてるな。おそらくフェリー内の値段プラス十円単位のお金が無いから、切り上げになってるな……まあしょうがないか、異世界の物が買えるんだ、この位の値上がり、むしろ安い方だよね。


「あっ、ドロテアさん、ちょっと待ってください」


「? どうしたんですか、ワタルさん」


「ドロテアさんが買おうとしたのだけ、デザートなんです」


「……魚の形をしているわよ?」


「ええ、まあ、僕も理由はしりませんが、甘い物なので試すなら食後に買った方が良いですよ。ちなみに僕は大好きです」


「ふふ、食後に試してみるわね」


 そう言って別のメニューを選んだ。僕もリムに食べたい物を聞きながら、チャーシューおにぎりと唐揚げ、ど〇兵衛のキツネうどんを選んだ。リムはキーマカレーが良いそうだ。


 女性陣に容器の開け方を教えて、みんなでシェアしている。僕は久しぶりの、ど〇兵衛とチャーシューおにぎりを掻き込みたかったので別行動だ。


 ズルズルとうどんをすすり、おにぎりを頬張り、スープで流し込む……最高だ。チープだけど、1人暮らしで慣れた懐かしい味だ。無我夢中でうどんとおにぎりを掻き込む。


「ご主人様、さすがにそんなに音を出すのはマナー違反ですよ」


「ん? ああ、フェリシア、そうだね。でも、このスープに入った麺を食べる時は、音を出して食べるのがマナーなんだ。その方が美味しいしね」


 うわーみんな超懐疑的な目で見てる。


「本当なんですよ、勢いよくすする事で、スープも一緒に口に入って美味しくなるんです。皆さんも試してみたらわかります……」


 視線が痛い。


 するとカーラさんがフォークでズルズルとカップ麺をすすった。


「おいしい」


 カーラさん、まじで女神様、みんなの懐疑的な視線がゆるんだ。それから女性陣も食事を再開した。シェアしながら、気に入った料理は、自分用に新しく買い足して食べている。


 ……あれ? みんなビール飲んでる? あっ、酎ハイも、ワンカップまで……


「あのー皆さん、お昼ですから、お酒は控えめに」


「うふふ、ごめんなさい、ワタルさんに飲ませてもらったビールが美味しかったものだから」


「それは、嬉しいんですが、夕食はバイキングですから。お酒は夕食の後、ゆっくり楽しむのが良いと思いますよ」


「バイキングってなんですか?」


「良い質問です、クラレッタさん。なんと、バイキングはですね色んな料理がたくさん並んでいて、食べ放題なんです。夕食の時間帯にレストランから出るまで、ひたすら食べていいんですよ」


 おお、カーラさんとクラレッタさんの手がピタリと止まった。


「どんなに食べても値段は変わらないんですか?」


「ええ、値段は変わらないので、食べれば食べる程得をします。バイキングに挑む前には、体調を整えておくものなんです」


「おいしいの?」


「ええ、色々な料理、好き嫌いはあるかもしれませんが、満足のいく料理が出てきますよ。ちなみにアレシアさんが好きなエビフライも食べ放題ですよ?」


「それは楽しみね、飲むのは止めておきましょう。みんなもそれでいいかしら?」


「「「「「「「はい」」」」」」」」 


 アレシアさんは、さすがにリーダーなんだな、みんなをしっかりまとめている。イネスとフェリシアも従っているのが気になるんだが……2人とも、僕の奴隷だって事は忘れないでね……


「では、食べ終わったら続きを案内しますね」


 皆が食べ終わるまで少し待って、案内の続きをする。


「では行きますね、と言っても残りはそんなに無いのですが」


「ふふ、船の案内でこんなに歩くとは思わなかったわ。それでもまだ案内する場所があるのが凄いわ」


「はは、広いですよね。奥に行くと、レストランです。夕食は此処で食べますよ。この自販機で券を買います。ちなみにこのレストランは朝、昼、晩、全部バイキングですので、気が向いたら試してみてください。


 朝、昼、晩どれか2つを選択すると、銅貨数枚得しますね。もちろん毎回ここで食べる必要も無いので、自販機や僕の食糧庫船に入ってる料理も利用してくださいね」


「えーっと2枚セットで買うと少しお得なのね」


「ええ、アレシアさんの言う通りですね」


 まあ、Aランク冒険者のジラソーレにとっては銅貨数枚なんか誤差みたいなもんだろうね。


「では次はデッキに出ますね」


「うわー、凄いです。風が強いですが、とても広いです」


「本当に広いですね。ワタルさん、訓練の時に此処を利用させて貰って良いですか?」


「ええ、構いませんよ。デッキはいくつかあるので、好きな所を使ってください。でもドロテアさん、打ち合いなんかは、制限に引っ掛かりますから止めておいてくださいね」


「分かりました」


「大雑把ですが、大体の施設の説明は終わりました。夕食は午後6時です。遅れないようにお願いしますね。部屋を決めた後は自由行動にしますか?」


「ええ、そうしましょうか。みんな部屋を決めましょう」


 やはりみんなは、慣れている洋室にしたようだ。なんとか機会を作って和室にも慣れて欲しいな。浴衣美人と和室っていいよね?


 カーラさんとクラレッタさんは、1人が寂しいとの事で一緒の部屋だそうだ。


「ワタルさん自由行動の時、もう一度お風呂に入らせて貰っても良いかしら?」


「ええ、構いませんよ」


「ワタルさん、ぬいぐるみが欲しいんです。ご一緒して頂けませんか?」


「ユー〇ォーキャッチャーですね。僕も上手とは言えませんが、お手伝いしますよ」


「ありがとうございます」


 ゲームコーナーに移動し、ユー〇ォーキャッチャーに挑む。


「クラレッタさんは、どのぬいぐるみが欲しいんですか?」


「どれも可愛いので……出来れば全種類欲しいです」


「……お金が相当掛かりますよ? それに、ここでもそうなるか分かりませんが、ユー○ォーキャッチャーの中身は定期的に入れ替わります。ハマってしまったら、部屋がぬいぐるみだらけに、なんて事もあるんですよ?」


「本望です」


 本望なら仕方が無いのか?


「では、基本的な事からですが。取りやすい物、ぬいぐるみの重心、引っ掛かりやすい場所、クレーンがそこまで届くのかを考えて狙いましょう」


 三点掛けとか、なんか色々テクニックがあるらしいけど、僕はユー○ォーキャッチャーを殆どやった事が無いんです。当たり前の事しか言えません。ごめんなさい、クラレッタさん。


「はい、それならこれはどうでしょうか?」


「えーっと、横のぬいぐるみが邪魔して、アームが奥まで入らなそうですね……それならこっちのぬいぐるみの首元を狙った方が、取れそうですよ」


「そうですか、分かりました。やってみます」


 何度かの失敗を乗り越え、ついにクレーンがぬいぐるみを持ち上げる……全員が息を殺して見守る。ゆっくりとクレーンの穴にぬいぐるみを運んでいく。


「きゃー、取れました、取れましたよ、ワタルさん」


「良かったですね、クラレッタさん」


 ユー○ォーキャッチャーがこんなに素晴らしい物だったとは、クラレッタさんが真剣にクレーンの位置やぬいぐるみの場所を確認する度に胸元が……ぬいぐるみを取った時の喜びのジャンプ、最高でした。


「コツを掴みました。カーラ、奥行きの位置確認、お願いしますね」


「うん」


 結局、クラレッタさんは全種類をゲットするまで諦めなかった……両替機に走った時点で止めたけど、止まらなかった。ぬいぐるみの入れ替えが無い事を願おう。


 いや、駄目だ、ぬいぐるみの入れ替えがないと、この光景が見れなくなる……偶に入れ替えがある事を願おう。


 ダブって取ったぬいぐるみと合わせて、12個のぬいぐるみを抱えて、クラレッタさんが、ニコニコ顔で聞いて来た。


「ワタルさん、ぬいぐるみの入れ替えっていつあるんですか?」


「すみませんが、分からないです。何分よく分かってないスキルの事なので」


「そうですか、待つしかないんですね。ワタルさんは他のも見た事あるんですよね? どんなぬいぐるみがありましたか?」


「えっ? そうですね、確か……大きな熊のぬいぐるみとか、色んな種類の動物、人形、物、ぬいぐるみで作れるものは、大概あった気がしますね」


「ふふ、そうなんですか。入れ替えが頻繁にあれば、お部屋をぬいぐるみでいっぱいに出来ますね」


「凄いお金が掛かりそうですから、やめた方が良いですよ」


 なんかクラレッタさんが日本にいたら、部屋とか車の中にぬいぐるみが溢れそうだな。 


「大丈夫ですよ、これでもAランクの冒険者なんです。これ位なんでもないですよ」


「そ、そうですか」


「ふふ、そうなんです。ワタルさん、お手伝い頂いて、ありがとうございました」


 お部屋にぬいぐるみを並べてきますっと言って、クラレッタさんはカーラさんと共に戻って行った……


「ご主人様、大丈夫なんでしょうか?」


「フェリシアはどう思う?」


「金額的には大丈夫なんでしょうが、あのハマり具合が危険な気がします」


「同意見なんだけど、対処方法が分からないんだよね」


「見守るしかないわね」


「イネスの言う通りだね」


「はい」


「僕達も夕食まで部屋で休もうか」


「「はい」」

誤字脱字、文面におかしな所があればアドバイスを頂ければ大変助かります。

読んで頂いてありがとうございます。


参考にしたフェリーには自販機コーナーが無いのですが。私が自販機コーナーが好きなので、フェリーに設置しました、違和感がある方もいらっしゃるかもしれませんが、お許しください。


なお自販機メニューのチャーシューおにぎりは、現在別の物と変わっているのですが、これも私が好きだったので登場させました。後お酒の販売も23時以降も売っているように変更しています。


少し商品も足しているので、色々違和感があるかもしれませんがよろしくお願いします。


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― 新着の感想 ―
日本人なら啜る事できるだろうけど、異世界人はできるのか? 海外の人はそもそも啜ることができない人結構いるけど
ホンノムシ氏が書いている事は正しくない。 江戸時代の礼儀作法でも音を立てずに食べるのが正しく、麺類は音を立てない様に手繰って食べるのが礼儀に適った食べ方であった。 その上で、「礼儀作法を心得ない町人…
文化だろうが美味しかろうが見ていて聞こえて来て気分のいいもんじゃない 自分自身も啜るし音立てて食べるよ美味しいからね でも自分ちでしかしない他人を不快にさせてまで美味しい思いをしようとは思わない
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