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めざせ豪華客船!!  作者: たむたむ
第四章 胡椒の行商?とジラソーレとの旅
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19話 パレードと南方都市への出発

 チーズフォンデュを作った日から6日が経った。


 あの後カーラさん以外は二日酔いでダウンしていた。カーラさんは夕食を食べ損ね、朝食の時間まで待てずに、早朝、僕の所までご飯を貰いに来た。


 早朝のノックに何事かと出てみたら、涙目のカーラさんがいたのには驚いた。何かあったのかと思ったら「ごはん」っと言うか細い声と、ギュルルルルっと大きなお腹の音が聞こえた。


 食事をあげて話を聞くと、夜中に目が覚めて何とか今までは我慢したらしい。よく我慢したねって褒めるべきなのか?


 イネスとフェリシアも二日酔いでダウンしているので、1人で食堂に向かう……食堂にはクラレッタさんとカーラさんがいた。挨拶をして、席に着く。


 カーラさん、あなた1時間位前に、2人前は食べてましたよね? 朝食も食べるんですか? ……運ばれて来た朝食を嬉しそうに頬張るカーラさん……当然のように食べるんですね、カーラさん。


 その後、イネスとフェリシアにスープを持って行ったり。商業ギルドから5日後、龍の鱗を献上する為に商業ギルドから大聖堂まで、龍の鱗を公開しながらパレードをする事になったと報告を受けたり。二日酔いの面倒を見て1日が終わった。


 パレードは本来なら冒険者ギルドが仕切るはずだったんだが、現在もハブられたままなんだそうだ。あんまりのけ者にしてると恨みがこっちに来そうで怖い。


 それからは毎日、観光したり、宿でダラダラしたり、宿でダラダラしたり、大聖堂に行ったり、宿でダラダラしたりして過ごした。やる事が見つからずに、なんか疲れた5日間だった。


 今はイネス、フェリシアとパレードを見ている。まず馬に乗った20人ほどの騎士が通り。


 次に2メートルのキラキラと輝く緑色の龍の鱗と、鱗を囲むように座るジラソーレを乗せた大きな馬車が通る。


 最後にまた20人の馬に乗った騎士が進む。


 あのまま大聖堂に行って、教皇様に龍の鱗を献上するらしい。龍の鱗を見る事が出来ると、商業ギルドが宣伝しまくったので通りは人で溢れている。


 後で聞いた話だが、龍の鱗がキラキラ輝いていたのは、献上前に泥を落としたらキラキラになったそうだ。ワックスでも塗ったのかと思ったよ。


「ふう、凄い人込みだったね。思った以上に派手だったし。冒険者の献上品に騎士が付き添うとか普通じゃないよね」


「教皇様に直接献上する時点で普通じゃないわよ。でもご主人様が断らなかったら、あの大きな馬車に乗ってたのかしら?」


「乗ってたと思います。ギルドマスターはご主人様がパレードを辞退するのを嫌がってましたから。もしかしたら鱗の真ん前に座ってたのかもしれませんね」


「辞退していて良かった。あの中に僕がいたら浮きまくりだもんね」


「見てみたかったわ」


「私も見たかったです」


「見てたら2人とも笑ってただろうね。人も凄いし宿に戻ろうか。リム、危ないから鞄に戻ってね」


「「はい」」


『もどる』


 宿に戻り部屋に入る。これで首都でやる事は全部済んだな。後はジラソーレのメンバーの予定しだいだ。


 日が暮れて、食堂で夕食を済ませ部屋でくつろいでいると、ジラソーレが戻って来た。


「お疲れ様でした、パレード見ましたよ。皆さん美人で周りも騒いでました」


「ふー、本当に疲れたわ、パレードの間、ずーっと笑顔で通すの、思ってた以上にきつかったわ」


「それは本当にきつそうですね。献上の方は上手くいきましたか?」


「ええ、決められた通りに行動するだけだったから、緊張したけど、何とか無難に熟したわ」


「本当にお疲れ様でした。甘い物でもいかがですか?」


「「「「「「「「食べる」」」」」」」」


 皆にプリンを配り、リムとふうちゃんにもプリンを渡し話の続きを聞く。


「それでね、龍の鱗の献上と群生地の発見で、100白金貨貰ったわ、後で半分わたすわね。他にも爵位とか土地とか言われたけど、断ったわ、いいわよね?」


 えっ? 100白金貨って100億だよ? それにプラス爵位に土地? どんだけバブリーなの? 龍とはいえ鱗1枚に100億とか怖いんですけど。


「ええ、ジラソーレの皆さんが問題無いのなら、構いませんよ」


「私達も爵位とか土地とか渡されても持て余すだけよ」


「しかし100白金貨ですか……オークションとかどうなるんでしょうね……アレシアさん、なんだか怖くなってきたんですが」


「それもそうね、爵位と土地と100白金貨の価値があると思われてるのよね。オークションで、国と国が競り合ったりしたら、どうなるのか想像もつかないわね」


「国と国が競り合うんですか……メンツとかも掛かってきたら、本当にどうなるか分かりませんね」


「ええ、そうね……」


「商業ギルドのマスターは煽りまくって。情報も流しまくるって言ってましたよ?」


「……招待されたとしても、オークションにはいかない事にしましょう」


「あはははは、一気に大金を稼いで、大勢の人がその事を知ってるんですから、面倒事が押し寄せてきますね」


「そうなったらワタルさんの船に、避難させてね」


「もちろん、歓迎しますよ。それで明日からどうします?」


「そうね、首都は居心地が悪いから、ベルガモに行きましょうか?」


「そうですね、そう言えば冒険者ギルドと、関係改善しておかなくていいんですか?」


「いいんじゃないかしら? 冒険者ギルド全部と仲が悪くなったわけじゃないんだし、正直、あのギルドマスターとは二度と会いたくないわ。皆も構わないわよね?」


 皆も異存は無いらしい、本気で怒ってたんだな。僕もあの態度は無いと思うが、ここまで嫌われるとは……僕も気を付けないと。


「では、明日の朝、出発で構いませんか? クラレッタさんは大聖堂の方達に、挨拶をしなくても大丈夫ですか?」


「そうですね、出発を少し遅らせて貰えたら助かります。大聖堂の方達も朝は早いので、挨拶だけして戻ってきます。その後出発で構いませんか?」


「僕達は構いませんよ」


「私達も当然構わないわ」


「では、そういう事で、今日は疲れたでしょうし、解散しますか」


「あっ、まって、はい、50白金貨よ」


「はい、ありがとうございます。では、おやすみなさい」


「「「「「「おやすみ」」」」」」


 しかし50白金貨って50億だよ。はいって渡す物なのか? すんなり受け取っちゃったけど……僕、今、50億持ってます。日本円にして考えると常識が崩壊しそうだ。僕はただ白い硬貨を50枚持ってるだけなんだ、そう考えよう。


 貯金船を召喚して、50白金貨を納めて送還する。もう寝よう。おやすみなさい。


 朝の日課を済まし、ジラソーレと朝食を取る。


「ワタルさん、おはようございます。今日出発されるんですね」


「ジーノさん、おはようございます。お世話になりました」


「お世話になったのは私の方ですよ。ワタルさんの御蔭で名物料理が増えました。本当にありがとうございます。また必ずいらしてください」


「ええ、渡したレシピの料理は色々なアレンジが出来ますから、試して見てください。次に来る時は、食べた事が無い美味しい料理を期待してますね」


「あはははは、今度来る時は、一年位前に予約をお願いします」


「善処します」


 うん、男同士のくだらないやり取りも良いものだな……ん? もしかして異世界に来て男の友達がいないかも? いや……グイドさんとか……駄目だな仕事の先輩か、護衛、職人の知り合いしかいない。


 アルドさん達は……先生みたいな感じだな……認めよう、男友達が1人もいない。これはこれで問題な気がするな。


 不意打ちで朝からショックな事に気が付いてしまった。イネス、フェリシア、ジラソーレ、カミーユさん……異世界に来て女性の事しか考えてなかったな。


 朝食を済ませ、大聖堂に挨拶に行くクラレッタさんを見送る。クラレッタさんが戻ってきたら出発だ。悲しい事実は横に置いて、出発の準備をしよう。 


 部屋に戻り旅に必要が無い物を送還し、必要な物を召喚しておく。たいした準備も必要が無いので直ぐにやる事が無くなり、雑談をしていると、クラレッタさんが戻って来た。


 商業ギルドで馬車を借り、ベルガモに出発する。


 馬車の中ではドロテアさんとマリーナさんがリムとふうちゃんと遊んでいる。ポヨンポヨンとぶつかり合い、弾かれて転がっていくふうちゃん。何かが楽しいのだろう、何度も繰り返す。


 なんか、相撲の稽古で、兄弟子に何度も挑戦しては弾き返されている新弟子みたいだな。楽しいのならいいけど。


 ドロテアさんとマリーナさんも微笑ましそうに見守っている。


「マリーナさんも無事にふうちゃんをテイム出来ましたし、次はドロテアさんですね。火の魔法が使えるスライムを探すんですか?」


「そうね、どうしようかしら、何となく火魔法だと思ったのだけど、どうなのかしら?」


「そう言われましても……ドロテアさんが一緒に居たい子を選んだらいいのでは?」


「そうね、普通のスライムでもいいのだけど……やっぱり戦いもあるから。火の魔法が使えるスライムを探すわ」


「そうですか、火と言ったら火山でしょうか?」


「私もその位しか思いつかないわ。まずは情報収集ね」


「頑張ってください、お手伝いできる事があれば、言ってくださいね」


「ええ、その時にはお願いするわ」


 ……………


 何事も無く旅が終わる。小さな村で1泊して、途中の野営地でまた1泊、暫く走って日が沈む前にはベルガモの港町が見えて来た。魔物もいないし、ただ馬車の振動に耐える2泊3日ってどうなんだろう?


「ご主人様、このまま街に入ってもいいのですか?」


「どうしたのフェリシア?」


「いえ、この街を出る時、船で出航して、後から合流しましたよね?」


「そう言えばそうですね……まずいでしょうか?」


「どうなんでしょう?」


「……ドロテアさんどう思いますか?」


「そうですね、街に入るのは問題無いと思います。しかし街で船が使えないですね」


「みんなシャワーとか浴びたいですよね?」


「「「「はい」」」」


「馬車を止めて貰えますか? 海に出て船で街に入りますね。セリスの宿屋で合流しましょう」


 馬車から降りて、イネス、フェリシア、リムを連れて人目の無い海岸を目指す。しかし船で出航した事を完全に忘れてた。


 海岸に出て船を召喚してベルガモに入港する。ここは予定より早く出航したら、停泊料を返却してもらえるので10日分、20銀貨を払っておく。


 あれ? 港にジラソーレのメンバーがいる。何かあったのか?


「皆さん、何か問題が?」


「いえ、何も無いわ。申し訳ないんだけど、シャワーを使わせて貰いたくってここで待ってたの。あっ、部屋はセリスの宿屋でワタルさんの分も取っておいたわ」


 なるほど、シャワーを使いたかったのか。大分長い間、お湯で体を拭くだけだったからな。シャワーを浴び終わり、サロンでのんびり紅茶を飲む。


「ふー、やっぱりシャワーは気持ちがいいわね」


「あはは、アレシアさんに気に入って貰えて嬉しいです。それでこれからどうしますか?」


「そうなのよね。ベルガモでも特にやりたい事は無いし、街でも龍の鱗の話が出ていたわ。居心地が悪くなりそうだから、早めに出ましょうか」


「もう、噂になってるんですか? パレードの翌日には首都を出たのに」


「ええ、たぶん私達より早く到着した人が話したんでしょうけど、私達も驚いたわ」


「それなら、今日は食料を買い出しして、明日出航しますか? 問題は何処に行くのかなんですが」


「そうね、この国の周りは、人族至上主義の影響があるらしいから……一度南方都市に戻った方が良いかもしれないわね」


「南方都市なら情報を集めやすいわ。一度戻って情報を集めて、魔法が使えるスライムの情報を見つけられたら、もう一度ワタルさんに連れて行って欲しいんだけど、大丈夫?」


「僕は胡椒が売れる場所を通るなら問題ありませんよドロテアさん。リムの友達が出来るのは大歓迎ですしね」


「ありがとうワタルさん。じゃあ南方都市に戻ってドロテアのスライムを探しましょうか」


 おお、これでまたジラソーレと一緒だな。たとえアッシーだろうとも巨乳美人と一緒なら僕は大丈夫だ。


 南方都市に戻る事に決定し、食料の買い出しに向かう。市場や屋台で美味しそうな物を買いあさり送還する。十分な食料を確保したあとセリスの宿屋に戻り眠りにつく。


 朝、イネス、フェリシアとの毎朝の日課をしっかりと済ませて、食堂に向かう。


「おはようございます」


「「「「「「おはよう」」」」」」


「食事を食べたら出発でいいですか?」


「ええ、それでいいわ」


 リムとふうちゃんのお裾分け行脚も終わり、宿を出る。


 うーん、なんか違う国に来たんだから、もう少しいろんな場所に行った方が良いとは思うんだけど……危険だし面倒が多いんだよね。暫くは海沿いで色々回るか。


 船に行って停泊料を返金してもらい、出航する。


 資金 手持ち 5金貨 13銀貨 36銅貨 ギルド口座 33白金貨 70金貨 貯金船 153白金貨 胡椒船 485艘

誤字脱字、文面におかしな所があればアドバイスを頂ければ大変助かります。

読んで頂いてありがとうございます。


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今一。あらすじは面白いんですけど、中身が面白くない。 きっと書いてる作者は女性に甘えた押されたいんですね。 通常、主婦でも毎日食事を作るのは相当つらいんですけど、 個々の話は一緒に作ってるから負担が少…
[一言] きになってたんだけども、トラブルが起きるってなんだったんだろう?
[一言] 厚かましい人がどんどん増えてる…
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