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めざせ豪華客船!!  作者: たむたむ
第四章 胡椒の行商?とジラソーレとの旅
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15話 素材の処理方法と高所恐怖症?

 ふうちゃんが仲間になってから3日が経った。


 毎日周辺を探索した結果……風龍の鱗9枚、風龍の爪3枚、風龍の牙1本、貴重な薬草が見つかった。鱗は分かるんだけど、爪と牙はどうして落ちてたんだろう? 爪も牙も生え変わるのか?


 取り合えずこれをどうするのか、話し合いをする事になった。


「えー、これって物凄く貴重な素材なんですよね? 今回の場合、大騒ぎになったりしますか?」


「間違いなく、大騒ぎになるわね。この国だけではなくて、他国の王侯貴族も手に入れようと血眼になると思うわ」


「あー、やっぱり大事になるんですね。皆さんはこれで武具を作りたいんですから、隠しておくわけにもいかないですし。この場所で発見したのを公表すると、どうやって地底湖までたどり着いたのかが問題になりますね」


「ええ、私達もワタルさんの協力が無ければ、辿り着く事は出来なかったわ。でもワタルさんは目立ちたくないのだから、話すわけにはいかないのよね」


「ええ、そうなんです。ですので風龍の素材は要りませんので、あの大穴から皆さんがロープで降りた事にしてもらえませんか? 私は村で待っていた事にしますので」


「そういう訳にもいかないわ、私達があの大穴から降りた事にするのは構わないけど、素材も受け取ってちょうだいね」


「うーん、ですがFランクの商人が、偶々風龍の素材を手に入れたとなったら、面倒事の嵐ですし」


「持っている事は言わなくてもいいじゃない。私達が出す分が全部って事にすれば分からないわよ。まあ換金がしにくくなるでしょうから、少しは貰ったことにしておいた方が良いかもしれないわね」


「少し貰った事にした時点で面倒事が満載ですよ」


「でもワタルさんは、私達と旅をしているんですもの、面倒事は確定なんだから、換金しやすいようにしておいた方がマシだと思うわよ」


「ああ、確かにそうかもしれませんね」


「なら決まりね、ワタルさんの素材は風龍の鱗4枚、風龍の爪2枚でいいかしら?」


「いやそんなに要りませんよ、鱗4枚と爪2枚は多すぎです」


「でも牙を貰ってるんだから、私達が得してるのよ?」


「僕は鱗3枚と爪1枚で十分です。それで公には鱗1枚を持っている事にします。ジラソーレの皆さんも、装備を作る以外にも、何処かに売りに出さないと、収まりがつかないでしょうし、多めに持っておいてください」


「うーん、分かったわ、それなら売りに出した素材の代金の半分は、ワタルさんに渡すわ。これで決定よ」


「はあ、分かりました。それでお願いします」


「ふふ、面倒事になっちゃったわね。でも私達は大満足よ。ありがとうワタルさん」


「まあ、いざとなったら引き籠りますよ。それでどんな風に素材を使うんですか?」


「ふふ、龍の素材の武具ね。鱗は私達の防具とカーラの大楯に使いたいわ。牙と爪は、大きいから剣、槍、ナイフを作って、残りはオークションかしら?」


「アレシア、この国で見つかったのだから、大聖堂に献上しないと駄目よ」


「ああ、ドロテアの言う通りね。鱗1枚を献上しましょうか。褒美も出ると思うし良いわよね?」


「ええ、良いと思うわ」


「そもそも、龍の素材っていくら位になるんですか?」


「そういえばどの位になるのかしら? 誰か知ってる?」


「そもそも討伐など不可能ですから、英雄等が龍と話して貰ったものが武具となって、国宝として数ヵ国が保持しているだけですね」


「……みなさん、そんなもので武具を作って大丈夫なんですか?」


「え、ええ、とっても不味い気がするわ……どうしましょう?」


「私としては爪と牙は危険すぎて表に出せません。鱗が2枚見つかった事にして、1枚を献上、もう1枚をオークションに出すのが良いと思うわ」


「ドロテア、武器と防具は作らないの?」


「国宝級の武器と防具なんて、身に着けている方が危険よ。残りはワタルさんに預かって貰って、信頼できる職人が見つかったら内密に作ってもらうのが良いと思うわ」


「僕も鱗1枚を持っているなんて言わない方が良いですね。では、今回見つかったのは鱗2枚だけという事にしましょう。皆さん秘密ですよ。本当に危険そうですから」


「ねえ、ご主人様、そんなに危険なら。もう武具を作らないんだし、全部内緒にした方が良いんじゃないかしら?」


「それもそうですね。どうしましょうか?」 


「あの、全部秘密にするのは困ります。あそこに生えている薬草は貴重な物ばかりなんです。国に頼んで保護してもらわないと」


「あー、薬草が有りましたね」


「そこで龍の素材が見つかったりしたら、私達にも疑惑の目が向きますし、献上しておいた方が良いと思います」


「そうですね、では、まとめると。大穴からロープで降りたら、龍の鱗2枚と貴重な薬草群を発見したという事でいいですか?」


「「「「「「「「はい」」」」」」」」


「では、そろそろ戻りますか、大穴の位置も特定しないといけないですし。大穴の場所ってどうやって探します?」


「私が方向なら分かるから、後は頑張って探す?」


「マリーナの言う通りかしら。一度村に戻って、ロープを搔き集めてから再度出発しましょう」


「すみません、僕のわがままでお手数をお掛けします」


「ふふ、いいのよ。そもそもワタルさんが居なければ、この発見は無かったんだもの。それを考えればこの位の手間は無いのも同じよ、ねえみんな」


「「「「「はい」」」」」


「みなさん、ありがとうございます」


 しかし換金し辛い物がまた増えたな……全部換金出来たら豪華客船買えるのになー。しょうがないな、頑張って胡椒を売ろう。


 それから2日掛けて村に戻り、ロープを搔き集めて、大穴を探しに出発した。マリーナさんの案内で大穴がある方向に進む。


「そろそろ、暗くなって来ましたので野営しますか?」


「そうね、野営しましょう」


 夕食を出して小屋船を召喚する。皆で食事して見張りの順番を決める。相変わらず僕は見張り免除だ、レベルが高いのに戦えない自分がチョット恥ずかしい。低レベルだったらしょうがないよねって納得は出来たんだけどな。


 最近はリムとふうちゃんがいつも一緒にいるので、見ていると可愛いけど、あまり頭の上に乗ってくれなくなって寂しい。くだらない事を考えながら小屋船に入り眠りにつく。


 ……朝か、イネス、フェリシアと朝の日課をして、小屋船を出る。ジラソーレのメンバーに挨拶をしながら、朝食を用意して、みんなで食べる。


「そろそろ出発するわよ。マリーナ、案内をお願いね」


「わかった」


「マリーナさん、大穴までの距離は分かるんですか?」


「大体は分かるんだけど、洞窟の中の感覚と森の中を進む感覚が違うから、距離にズレが出る。後1時間位歩いたら、近くにあるとは思うわ」


「分かりました、ありがとうございます」


 今日中には見つけられるかな? あの大きな穴だから近くに行けば分かるだろう。


 暫く歩くと、マリーナさんが周りを注意して進むように言った。ここら辺から何処にあってもおかしくないそうだ。


 周囲を注意しながら進む。


「あっちから風の音がする」


「マリーナ、距離は分かる?」


「そんなに離れてない」


「そう、じゃあ行ってみましょうか」


 僕には全然聞こえないな、マリーナさんも人族だよな? ケモミミを持ってるメンバーが、沢山いるのに気が付いたのはマリーナさんだけ? 何かのスキルっぽいな。


 マリーナさんが言った方向に進むと、僕にも風の音が聞こえて来るようになったが、大穴は見当たらない。


「あの崖の中腹にあると思う」 


「あの崖ですか……」


 見てみると結構高い崖がある……中腹? どうやって行くの?


「良かったわ、あれぐらいなら登れるわね」


「ええ、特殊な道具もいらないわ」 


 えっ? アレシアさん、ドロテアさん、何を言ってるんですか? あれは崖ですよ? 僕がおかしいのだろうか? どうしよう、僕が大穴探しの発端なのに、怖くて登れませんとか言ってもいいのか?


「ワタルさん、ロープを出してくれる? ドロテアとマリーナが登ってロープを垂らすから待っててね」


 取り合えず倉庫船を召喚して、ロープを取り出す。ドロテアさんとマリーナさんが崖をスイスイ登っていく……


 ロープを垂らしてくれるって事は、素手での崖登りはしなくていいって事だね。でもロープ一本での崖登りはしなくちゃいけないって事か……やるしか無いのか?


 考えている間にイルマさん、クラレッタさんがロープを登って行った。


「次はワタルさんね」


 やるしかないらしい……


「はい」


 ロープをつかみ登り始める。レベルアップの効果なのか意外とすんなり登れるな……余裕ぶって途中で下を見たのが悪かった。思った以上の高さに足がガクガク震えだす。


 レベルアップしても心は強くならないんだよね……ガチで怖い……でも、女性陣の前で怯えて動けなくなるなんて出来ない。後は訳の分からない見栄の力を原動力に崖を登り切った。


 崖の中腹まで登ると、広いスペースがあり、そこに大穴が空いていて、空気を吸い込んでいる。強い風が穴の中に向かって吹き込んでいる。


「下りられそうですか?」


「ロープの長さは足りると思うわ、みんなが登ってきたら試してみましょう」


「そ、そうですね」


 うわー登って来た崖よりも、数段深い穴に下りて行くのか、しかも強風の中で?


 全員が登って来た後に、ロープをしっかりと岩に結び付けて穴の中に垂らす……強い風に煽られてロープがバタバタしている……本当に下りるの?


 マリーナさんがロープを掴み躊躇いも無く穴の中に下りて行った……本当に下りるらしい。


「アレシアさん、これって全員が下りないと駄目なんですか?」


「? ああ、そうね、どうなのかしら? マリーナとドロテアが下りたんだし必要ないのかしら? まあ下で待っているみたいだから、下りましょうか」


(ご主人様、無理そうならハッキリ言った方が良いですよ)


(フェリシアの言う通りよ。途中で動けなくなって迷惑をかけると、物凄く恥ずかしいわよ)


(そ、そうだよね、動けなくなる未来が見えるし、ここで待たせてもらうね)


「アレシアさん、僕にはこの穴を登って来れなさそうなので、ここで待っていても良いですか?」


「そう? なら無理してもしょうがないし、ここで待っていてね。2人を呼んで戻って来るわ」


 下りて行くアレシアさんを見ると、宙ぶらりんで風に煽られながらもスルスルと下りて行っている。怖そうだな。本当に止めておいて良かった。


「うふふ、ワタルさんは高い所が怖い人なの?」


「どうなんでしょう? でもさっきの崖登りの途中で、とても怖くなったので、この穴を下りたら登って来られる自信は無いですね」


「出来ない事を出来ないって言うのは大事な事よ。偉いわね」


 情けない事を言ったはずなのに、イルマさんに褒められた。なんか得したな。アレシアさん、ドロテアさん、マリーナさんが戻って来た。この下は間違いなく、龍の鱗を拾った場所だそうだ。


 確認が済んだので崖を下りて……登るより、下りる方が100倍怖かった。大穴に下りようとしていたら、確実に途中で動けなくなっていたと思う。


 崖を下りるので力を使い果たしたが、フラフラになりながらも村に戻る。夕方には村に辿り着いたが泊まる場所が無いので馬車の所で野営の準備をする。


「バルレッタに戻ってから、どんなふうに行動しますか?」


「そうね、冒険者ギルドのギルドマスターに、此処の事と龍の鱗の事を報告して。大聖堂に龍の鱗を献上する事を知らせて貰うのと、オークションの予定を聞けばいいのかしら?」


「アレシアの考えでいいと思うわ、何処にどんな報告をしても大騒ぎになるんだし、それなら冒険者ギルドで全部済ました方がはやいわ。でも、ワタルさんの事は、どんな風に報告したらいいかしら?」


「僕の事ですか? 鱗を持ってない事にしますので、冒険に引っ付いて来た商人で、龍の鱗の時は別行動だった、では苦しいですかね?」


「村で話を聞いたら直ぐにバレるから、素直に冒険に付いて来てたけど、見ているだけだった。でいいんじゃないかしら」


「そうですね、あまり話を作っても上手くいきませんし。ドロテアさんの言った通りで行きましょうか」


「そうね、じゃあそろそろ夕食にしましょうか」


 夕食を出してみんなで食べる。リムとふうちゃんのお裾分け行脚を堪能してから、寝る準備をする。


 村の中なので今日は小屋船は無しだ。テントを張って休む。僕達は馬車を1台使わせて貰えたので、中にゴムボートを召喚して眠りにつく。


 最近イチャイチャ出来ていないのが辛いな。おやすみなさい。

誤字脱字、文面におかしな所があればアドバイスを頂ければ大変助かります。

読んで頂いてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 大聖堂で神さんに聞けばいいぢゃんwww 戦神とかが加護与えた職人とか居るでしょww
[気になる点] 主人公ポーターとしてめっちゃ有能ではない?
[良い点] 巨乳好きなとこ [気になる点] 主人公が軟弱すぎとそんな面倒がぁとか言うならずっと同じとこで引きこもっとけどこ行ったって面倒なんてつきもんだろうが、後俺つえ~しなくてもいいから多少は戦える…
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