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めざせ豪華客船!!  作者: たむたむ
第一章 手漕ぎボートの上手な活用方法!!
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プロローグ

「目が覚めると草原だった!」


 自分が何を言ってるのか自分でも分からない。


 なんで草原にいるのか? なんで草原に寝ていたのか? ここはどこなのか? 大混乱だ。


 携帯は……ない、携帯どころか何も持ってない……なんで?


 自分は……豊海 航 20歳 軽めのオタクでアニメや漫画が好き、中肉中背、平凡な顔立ち、そこらへんにいくらでも転がっている大学生。


 自分の事は思い出せる、記憶喪失って事もない。たどれるだけ記憶をたどってみるか。


 昨日は大学の友人達と飲んだよな? 居酒屋で食べ飲み放題……その後はカラオケに行って朝方まではしゃいだのは覚えてる。その後は……その後は……解散して歩いて帰宅……海に落ちた!


 そうだ気持ちよく海沿いの道を歩いていて、疲れてガードレールに座って休憩……ふらついて海に落ちた!


「なんで海に落ちたら草原にいるんだ?」


 自分で海から這い上がった記憶はないな……誰かに助けてもらったのか? ……助けてもらって草原に放置? 意味が分からない……。


 意味が分からないが、ここにいてもしょうがない。移動しよう。どの方向に行けば良いのかも分からないが歩いていれば道に出るよね?


 ん? ガサガサと音が聞こえたので、確認してみると兎が茂みから出てきた……なんで兎に角が生えているんだ? 


「うわっ」


 現実逃避してると兎が飛び掛かってきた。避け切れずに角が腕を掠める。痛みと出血に恐怖を感じていると、再び角が生えた兎が飛び掛かってくる。訳も分からず逃げだした。


 限界まで走って草原に倒れこんだ。逃げ切った? 夢だと思いたいが走った事で切れる息、角に切られて出血した腕が現実だと訴えかけてくる。


「ははっ、もしかしてここファンタジーな世界だったりして。角が生えた兎ってラノベによく出てくるよね? もしかして頭がおかしくなった?」


 混乱しながらもある言葉を思い出す……。


「ステータス」


 冗談半分で言ってみたステータスの言葉に反応して、目の前に半透明の画面が出現した。


「ははっ、出ちゃったよ、ステータス画面」


 名前  豊海 航 とようみ わたる

 年齢  20

 種族  人間

 職業  船長 

 レベル 1


 体力  100

 魔力  8

 力   12 

 知力  22

 器用  18

 運   15


 スキル 言語理解    (ユニーク)

     船召喚レベル1 (ユニーク)


     言語理解 (ユニーク)


 船召喚 レベル1 (ユニーク)



 目の前に見えるステータス画面に現実逃避したい気持ちと、オタクの性かなんとも言えないワクワクとした気持ちがあふれ出してきた。


「ん?」


 右下にピコピコとした点滅が……メッセージ? タッチしてみるが画面を指が通り抜けた。


「この場合ラノベだと視線を合わせて強く思えば……開いた……ラノベすげー」


 開いたメッセージには……


『初めまして豊海 航君


 君は世界の狭間に落ちてこの世界に迷い込んできました。元の世界に戻す事は残念ながらできません。余り干渉する事はできないのですが、大変だと思いますので言語理解と船召喚の二つを与えました。


 言語理解は全ての言葉の読み書きが出来るスキルです。船召喚は海から落ちてきたみたいですし、貴方の名前もそれっぽいので選んでみました。


 これからは私も手出しする事はできませんので、この世界をどうぞ楽しんでください。

 

 PS 

 今までも何名かこの世界に迷い込んだ方がいらっしゃいますが、有益な知識を求めてひどい目にあわされた方もいらっしゃいます。異世界人というのは隠して行動するのが良いと思われます』


「本当に異世界? 帰れない? なんだかそれっぽいので選んでみましたとか適当な感じが……」


 …………


「ここ草原なのに船召喚……」


 これが自分が異世界に迷い込んだ事を理解した瞬間だった。

はじめての投稿になります、誤字脱字、敬語の使い方等の間違いをアドバイスを頂けると大変助かります。

読んで頂いてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
ふらっと目にして、読み始めました。 一点、スキルのところで 言語理解 が被りで記載されてるのは、のちの伏線的なものでしょうか? いや、ネタバレになるからアレなんで申し訳ないんですけど... 二重に記…
[良い点] 期待感を抱かせるに足りる、個性あふれるスキル名。 [気になる点] スキル欄に「言語理解 (ユニーク)」を2回書いている点。
[一言] ランキングに浮上していたので開いてみたらとても知ってる作者さんでした まさかこちらの方が初投稿作品だったと驚きました 読ませていただきます!
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