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短編

月夜に隠れて

作者: RK

 君は月明かりの下で踊っていた。


 月を背にすると君の顔は隠れてしまう。


 君の輝きは雲に隠れる月のように隠されてしまう。


 君の笑顔が見たくて。


 君の輝きを見失いたくないから。


 闇夜に星を探すよ。


 君を隠す雲を払ってでも。


 君の顔を照らすためだけに。


 星を探すよ。


 君と一緒にいるために。


 君の気持ちを聞かせて欲しい。


 空にはあんなにも星があるのに。


 君はどうして顔を隠してしまうのだろう。


 僕にすべてを見せて欲しい。


 星の明かりは君を照らすから。


 その赤い瞳も。


 その赤い血も。


 君の赤い手も。


 君は星に照らされていて。


 僕が君を隠すから。


 君の笑顔が見たいから。

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