エプロン姿で眠る君を
あーあ、俺の好物のハンバーグ
ハート形は恥ずかしくて
照れながら食った 肉の塊
だけどいつからだろう
そんなハート形のハンバーグが待ってる家ごと全部
俺の特別な空間になったんだ
俺の特別な空間で
エプロンつけて待ってる君の存在
それは、格別に最上級な存在
あぁなのに、どうしてこうも
飲み会続きなんだ
早く帰りたくて急いで終わらせた仕事
あぁ、なのにどうして
俺の隣に座るのが君じゃないんだ
俺の胸ポケットで鳴るバイブ
これはきっと君からのメール
ただそう思うだけで、俺の心もバイブする
だから、終電口実にエスケープ
“女子みたい” そんな影愚痴 華麗にスルー
終電無視してタクシー飛ばして
君の元へ、俺は走る
君は起きているだろうか
ピンポン押す手をとめて
そーっと玄関を開ける
するとそこで眠る君の身体
俺は君を抱き上げた
食べずに待っててくれたのか
テーブルに並ぶハンバーグが2つ
冷えきった君の身体とハンバーグ
俺の心を温めた
だから、俺もこのまま君を抱きしめて
君の身体を温めるから
だから、今日はこのまま
おやすみ
スーツ姿のままの俺
シワとかそんなの今日はスルーで
今日はただ、このまま
エプロン姿で眠る君の身体
ただずっと 抱きしめていたいんだ
読んでくださりありがとうございました。
ずいぶん前に書いた疎い作品、駄作だなぁと思いつつ、なぜか三部作にしてしまったこの作品。懐かしくなって載せちゃいました(´・ω・)ゞ
感想、評価、お気に入り登録……なんて、いただけるかな。いただけたら嬉しいな。
そんな不安な気持ちを抱きつつ、ハンバーグが食べたくなった作者です。
ー心花ー