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78.ボッチPKアジトを離れる33

 アイテムボックスの中を確認していき、使い魔の卵というアイテムを使う。使い魔はアイテムボックスや、アイテムとして収納すると使い魔の卵となって収納される。そして取り出すと卵が割れるモーションを挟んで使い魔があらわれるという仕様だった。

 使い魔はそこそこたくさんの種類が用意されていて、ゲームで出てくる魔獣も含まれている。そんな中で俺が選んだのは少し特殊な使い魔だった。

 アイテムボックスから出した使い魔はゲームと同じように、卵が出てきてそれが割れて使い魔が出てくるという演出を経て俺の前に姿を現した。

 出てきたのは体長5メートルほどの大きさの2メートルほどの角を備えた宙を浮く青みがかった白色の体表のクジラである。使い魔は移動時に使う目的にも使えるようにされているのでその背には椅子と捕まる用のT字の棒が前面から飛び出している。そのセットが5つあり、3組と2組に分かれて2列でついている。これはパーティ編成が5名までだからだと思う。名前はロナーで、そのころからボッチだった自分に合うような自虐的ともいえる名前を付けた。

 このクジラは角による攻撃と、硬質化したひれによる攻撃と、重量を重くして押しつぶすといった攻撃と魔法が攻撃手段で、ほかの使い魔に比べて攻撃が使いにくそうという理由で人気があまりなかった使い魔だ。

 このクジラはクロスオーバー・ザ・ムーン(月を超えるもの)という種で、月を超えてその外の宇宙の海を目指すという壮大な目標を持つクジラで、そのどこまでも上を目指していくような壮大な目標を持つ姿勢と生きざまにあこがれて、この使い魔を使うことに決めた。

 この使い魔は速さはそこそこ、攻撃も防御もそこそこで、魔法もそこそこといった典型的平均タイプで、こういうのは一芸に特化したものが好まれる傾向にあるが、ボッチの俺にはいろいろな状況にもそこそこ対応できるタイプのほうが助かったりする。

 そんなこんなで召喚したクジラのロナーのステータスを確認していると奇妙なことに気が付いた。

 なんとレベル上限をまで育ててあるはずなのにレベル上限に達しているということを証明するアイコンがなくなっていたのだ。

 これはどういうことだろうか?

 常識的に考えればレベル上限が取り払われたということになるが、そんな都合のいいことがあるのだろうか?

 だが上限のアイコンが消えただけで実際には上限設定は生きているという可能性もありそうな気がする………。

 まあこの状況で、こんなこと色々考えても答えは出ないので実際に武具を食べさせて確認してみることにする。もしレベル上限がなくなっているのなら使い魔の経験値は主と別なので、本人と同じか近い値まで上がることになる。それならば今の状況でもだいぶ楽になりそうな気がする。

 とりあえず一番レア度の低い武器でそこそこ攻撃力に高い武器を与えてみることにする。


 おおっ!!レベルが2上がっている。この使い魔は経験値と与えた武具によってレベルが上がるシステムなのでこれでレベル30以上に上がることがはっきりした。

 とりあえずどこまで上がるかわからないが、上がる最大値まで上げていこうと思う。幸い武具ならうなるほど持っている。

 


 ………めんどくさくなってきた...。

 とりあえず50まで上げたが、まだまだ上がりそうであり、まだ天井は見えない。もう一番レア度の低い武器だと1レベル上げるのに2~3個必要になっている。どこまで上がるのかわからないが、このペースで行くと夜が明けても終わらない可能性も出できた。

 もちろんそんな状況はごめん被るので思い切ってレア度の高い武器を与えてみることにした。

 <人魔大戦>では最高レアはレジェンドで俺も4つしかもっていない。ちなみに4つとも今の俺には装備できない。………完全な宝の持ち腐れである。

 とはいえそのレベルはさすがにもったいないのでその下のSSSレアかSSレアから選ぼうと思う。

持っているレア武具は多いのだが、大体は職業専用装備で今の俺には装備できない。かといって売りに出してしまうのはもったいなく感じるし、何より今の現状のこの世界を見てきた限りだととても危険な気がする。

 聖剣バルムンクに、魔槍ゲイボルグに流星弓、バリアントナイフ………etc…。

このあたりの武器はSSSレアだがそれぞれ2~3個持っているからいいとして、防具のほうは劉林の鎧、精霊帝の法衣に風神の盾...その他いくつか...。このあたりの物も重複しているものだからこの中から選んでいこうと思う。

 さすがに全部与えるわけにはいかないので、いくつか選んで慎重に与えていきたい。

 さてどれから試していこうか…。なぜか妙にワクワクしている自分がいる。

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