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41,ボッチPK、後処理を考える。

「もちろん、願ってもない話です。よろしくお願いします。」

こうして行動を共にすることにしたのだが、今の状況の問題が多すぎて頭の整理が追いついていかない。

 え~っと、とりあえず今すべきことは地下に捕らえられているであろう人たちの救出になるのだろうか?正直森の中で不意に襲われるのが鬱陶しくて、早めに始末をつけないと自分のアジトがばれて危険だという判断で行動したので、捕らわれている人たちをどうするかまで考えが及ばなかった。

 このまま助け出したらその場で解散してあとは自分たちで何とかしてもらうというのはさすがに無理だろうか?

 強力な味方がいるとはいえお尋ね者になっているこの状況でほかの人に気を回せる余裕はない。しかしここで解散してしまうのは彼らを見殺しにするということに他ならない。

 (-ω-;)ウーンどうしたものか、、、。

しかし今の状況で考えても結論は出なさそうだったのでとりあえず彼らが捕らわれている地下に行って彼らを助け出してから、話を聞いてから決めよう。

 そう考えて地下に向かおうとして重大な問題に気付いた。俺たちが地下に降りて行ったら捕らえられている人たちパニックになるんじゃね?

 自分の今の格好は黒の下地のフード付きロングコートに縦横無尽に白い鎖が走ったもので現実世界でもこの世界でもちょっと浮いているデザインの服装で、しかも仮面をかぶっている。

 、、、怪しさ全開ではないだろうか?

 しかももう一人(一匹?)は大きさはそれほどでもないが完全なドラゴン種である。

 これでおとなしく話を聞けというほうが無茶ではないだろうか?

 そう考えてどうするか考えているとソルが話しかけてきた。

(そういえば名前をまだ聞いていなかったな、名は何というのだ?)

ここでどちらの名前を名乗るか考えたが、ステータス画面の名前がシグマP9になっていたのでそれを名乗るのがいいだろうと考えて

「シグマP9だ。P9はおまけみたいなものだからシグマでいい。」

(そうか、、、。だがその名は、、、いやしかし、、、。)

何か念話でぶつぶつとよく聞き取れなかったので

「何かあるのか?」

(おお、すまん。気を悪くしたのなら謝る。いや、その名についておかしなうわさを聞くことがあったのでな。気になったのだ。)

「おかしな噂って、どんな?」

(俺たちは普段アトラス山に住んでいるが、月に何度か何チームかに分かれて人間になって街に行っていろいろな情報を集めることもしているのだが、そこで奇妙なうわさを聞いたのだ。

 なんでもどこかの教会と国がシグマという名前の人間を集めているというのだ。老若男女問わず捕らえていて、逆らえば殺されてしまうそうだ。だから今は子供にシグマと名付けるのはタブーとされているそうだ。)

 マジか!?絶対にそれはアルバンス帝国とライアン教だろ!!

 でもよく今まで俺無事だったな。ライル王国だけでしか活動してなかったからだろうか?

 しかしそこまで徹底しているのはなぜだ?まるで俺がこの世界に来ていることを確信しているような行動だ。

 どれだけプレイヤーが来ているのかわからないが何か法則性があるんだろうか?そうなってくるとこの名前を名乗るのは危険か?

「この名を名乗るのは危険だろうか?」

ソルに確認してみる。

(捕獲専門のチームも結成されていると聞いたものもいる。神眼や鑑定で調べられない限りは名乗らないほうがいいだろうな。)

 マジか!?どこまで本気なんだよ!!

 嫌われているのか恐れられているのか、その両方かな。なんにしても迷惑な話だ。絶対にそれを主導した奴は許さん!!

 まあ今はこの状況を何とかしないと始まらないんだが。

「じゃあ、とりあえず俺のことはユートと呼んでくれ」

(わかった、ユート。それで何を悩んでいたんだ?)

「ああ、俺たちの格好だが、、、って人間になれんの!?」

 彼を魔獣といっていいのかわからないが、この世界でそういった存在がそんなことができるなんて初耳なんだけど!?

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