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23.ボッチPK寝坊する。

隠れ家で一息ついて、これからのことについてゆっくり考えようと思っていたのに気が付いたら眠ってしまっていたようだ。

 この隠れ家は、岩でカムフラージュされているから中はずっと真っ暗と思うかもしれないが、この岩は外側はどこからどう見ても岩だが、中はガラスのような感じになっていて外の様子は丸見えになっていて光も普通に入ってくる。

 まあこの場所は昼間でも少し薄暗い感じだが、今の時間はなんとなくわかるくらいの明るさはあり、今がどのくらいの時間かわからないということはない。かなり優秀な隠れ家だが耐久力は低く、軽い魔法でも意外に穴とかがすぐ開いたりしてしまう。

 なのでこの場所に籠城することはできない。あくまで見つからないことを前提とした隠れ家なのだ。だが2年間逃げ続けていた時も見つかったことはないので、この場所に入るところを見られない限りはなんともないだろう。

 それにしてもお腹がすいた。よく考えたら昨日は馬車の中で携帯食の干し肉を食べただけだった。

仕事を始めた時から親元を離れていとり暮らしだからある程度は自炊はできる。さらにゲームで持っていたサブスキルの調理師スキルも助けになる。

 <人魔大戦>はリアルさを追求していたゲームなので、空腹度というものがある。某ゲームみたいに、何歩か歩くたびに減っていくというような仕様ではないが、全く無視していけるほど甘くもない。しかもログアウト中は時間が止まっている扱いなので次にログインするまではいくら時間がたっても変わらないが、逆にログインして行動しないと、いつまでも状況は変わらないともいえる。

 そしてありきたりだが、食事をすると料理によってステなどにいろいろな恩恵があり、当然調理師スキルが高いほど効果も高い。そして逆に空腹度が危険域になるといろいろなステがダウンしたり、一部スキルが使用不能になったり、状態異常にかかりやすくなってしまう。

 もちろん強力なボス戦なども考慮して長時間空腹度が減らなくなるアイテムなどもあるが普通にレアアイテムであり、おいそれとは使えない。

 なので調理師スキルはひそかに重要視されているサブスキルである。しかしサブスキルの恩恵があるといっても、実際に料理を作るという行動は必要になる。これが現実になるととても面倒に感じる。

 アイテムボックスにストックするという方法もあるが、カテゴリーごとにストックできる量が決まっており、素材自体はそこそこの量が持てるが、完成した料理はあまり持てない。おまけにこんなことになるとは思いもしなかったので、料理のストックはゼロである。

 こういった理由から、こまめな料理の必要性が出てくる。俺自身このゲームでは伊達に2年間も追われながら、逃げ続けていたわけではないので、調理師スキルも必要に迫られいつの間にかそこそこ高レベルになっており、作りたい料理を思い浮かべるだけで、ある程度の手順が浮かんでくる。

 そのスキルとリグルの村を出る前に、ある程度の量の素材を売ってもらっていたこともあり、そこまでの苦労もなく、おいしい料理を作ることができた。

 さてこれからどうするかを考えていかなければならないのだが、なかなかいい案が思い浮かばないでいた。

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