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149,橘 悠人の過去(激戦を終えて)

 このクルーエル=ディーナ戦以降のボス戦は、この戦いでこのゲームでの戦い方のコツをつかむことができたのかそこまで苦戦することもなく撃破することができるようになっていた。

 そのおかげもあって、そのあと忍者職の最上職である赤影にも結構早い段階でなることができた。

 そのころの数少ないゲーム内での友達からの情報によると、この段階ではまだほとんど最上職の情報は出ていなくてほとんどいないらしかった。

 なので赤影への達成条件等についていろいろ聞かれたが、そこまで厳密に意識して行動していたわけではないのではっきりしたことはぜんぜん応えられず、終始ふわっとした曖昧な回答になってしまった。

 そんなこんなで最上職になって強力なスキルや技、魔法も解禁になってさらに戦い方の幅も増えたのだが、俺はある悩みを抱えるようになっていた。

 それは一戦一戦に時間がかかりすぎるという問題である。このゲームはパーティを組んで戦うことを前提で作られているのだから、そんな敵に挑めば時間がかかるのも当然だと思われるかもしれない。

 それは俺自身も分かっている。その分経験値やアイテムとかゴールドを独り占めできるのでその点を加味するとあまりデメリットはないように思えるかもしれないが、そんなことはないのだ。

 一人だと一回の戦闘で20分以上かかるとかざらにあって、しかもボスクラスの敵や強力な雑魚敵になると普通に一時間以上は戦い続けることになるのだ。しかもやられればその時点で全部水の泡になってしまう。しかもボスなどの特殊な敵は体力が減るほど強くなっていく仕様なので、追いつめるほど強くなるのだ。

 こういったことからやられるときはある程度戦って負けることがほとんどなので、一時間近く戦い続けてあと一歩というところで、やられて負けてしまった場合などはさすがにメンタルにくるものがある。

 最上職の赤影になって火力は上がったのは確かなのだが、そこまで劇的に討伐までの時間が短縮されるということはなく、いつもよりスムーズにいったなーという感想が出てくるぐらいの差でしかない。

 なので俺はストーリークエストを進めたり、いろいろなサブクエストを進めたり色々使えそうなサブスキルのレベルを上げながらいろいろな場所をまわってある情報を集めていた。

 そのある情報とは、忍者職の固有職の月影になる方法である。

 このころはまだ発売されて9カ月くらいの時期だったので、まだ、何もそのあたりの情報は出回っておらず自分の力で情報を集めていくしかなかったのだ。

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