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131、橘 悠人の過去(チュートリアル先生登場)

 依頼である魔獣退治はすぐに終わったが、そのまましばらくは戦闘を続けていた。

 戦闘が楽しかったこともあるが、戦闘システムや動きやできることできないこと、どの行動が敵にダメージを与えられるのか?そんなことをいろいろ試していたのだ。

 ネットなどで攻略情報を集めればいいのでは?と思うかもしれないが、今まで最初はゲームクリアまでは攻略情報は見ないという信念でやってきたので今回もそうしようと決めていたのだ。

 当時は意識でやっていたが、俺はゲームの知識が浅かったので、今までやっていた一人で楽しむRPGとほかにもログインしているプレイヤーがいるMMORPGとの違いをよく分かっていなかった。ただ『みんなで攻略していくゲームかー』みたいにアバウトに考えていた。

 MMORPGではある程度は攻略情報が共有されているサイトなどを見ていないと初心者は何をすればいいのかわからず右往左往してよくわからない寄り道や、サブイベントらしき情報に気を取られて何もできないまま無駄な時間ばかり過ごしてしまうことになることがよくある。

 俺自身というかこのゲームでは始めたての状況ではそう言ったことはなかったので、幸いにもそういった事態に陥ることもなく進められた。

 なので余計に攻略情報を見ずに進めていくことになった。後にこのことを俺は盛大に公開することになるのだが今回はそれは割愛させてもらう。

 なぜ初心者の俺がそんなに迷うことがなかったのかは、ギルドで最初の依頼を報告して報酬を受け取ったあとに出会った人物のおかげである。

 チュートリアルに含まれる強制の依頼を終わらせた俺は、後ろから声をかけられた。

 「やあ!君はこのゲームを始めたばかりの人だね。よかったら私たちはそんな人たちにこのゲームの基本などを教えているんだけどどうかな?」

 この人がチュートリアル先生団と呼ばれた集団の一人で俺にこの世界の基本を教えてくれた人クレア=タンテその人であった。

 「おっと、自己紹介が遅れたね。改めて私の名前はクレア=タンテ。βテストのプレイヤーだった縁で初心者のプレイヤーにこの世界の歩き方を教えてるんだ。まあ運営からちょっとした報酬がもらえるからやってるんだけどね。だから気軽に行こうよ。」

 この時の俺はログインしたばかりであったし、なによりMMORPGというものを全く知らなかったのでこの人に教えてもらって早めにゲームプレイのコツなんかをつかめるといいかなという感じで

 「すいませんこういったゲームは初めてなんでよろしくお願いします。」

 そういっていろいろ教えてもらうことにしたのだった。

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