同道巡りのその果てに 一体何を待ちわびゆ
儚き無情の宇宙の果てのシンフォニー・・・
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巡り巡ってヘトヘトに
吐いた溜息空に舞う
山の彼方に入道雲の
浮きつ浮かれつ映った水面に
いつしか時の鼓動を鎮めて
ふと我にかえる頃には
夕暮れ紅を塗しけり
今ひとたびの物の怪に似て
心の澱をぐるぐる掻き混ぜ
コロイド状に散りぬるを
いっそ一息飲んでしまおう
涙ぐんでもうおしまい
巡り巡って朝晩の
行く年月もそよそよと
吹き繰る風さえ渦巻いて
台風直下に見舞われて
時に乱れて壊されし
雨露しのぎ暮らしても
過ぎ去る月日は無情にも
事の始終を忘れゆく
人の記憶のはかなさに
未練シトシト零してく
ほんの小さな石ころに
叶わぬ歴史に躊躇いの
人の命の儚さに
憶えし己のちひささと
憶えし無限の潔さ
嗚呼巡り行く朝と夜も
地軸を芯に自転して
やがて大気の外側の
星の周りの公転を
気付く術さえ人の言う
そういうことに成っている
それでも宇宙は広がって
端の端さえ見当たらず
誰か教えてくれないか
生きる意味など考えて
そんな暇など長しえに
誰かが見付けたものなのか
嘯き続ける先人の
記す書物の真偽さえ
独りよがりの羅列さえ
探求するもいとをかし
嗚呼巡っては消えて行く
旅路を急ぐ人の群れ
そしていずこに辿り着き
一体何を携える
ガンダーラへと巡礼し
その道中の曼荼羅に
己の何を昇華する
幸い住むと人の言う
空の彼方に向かいつつ
それでも空は続いてて
答えは未だ見当たらず
答えをいつも待ちわびて
~fin~