86:センチメンタル・ゴーラウンド
ジャンル:空想科学〔SF〕
作者:たびー
あらすじ
オートメーション回転寿司。
亜里沙は家路の途中で一軒の回転寿司へ立ち寄る。
キーワード
ディストピア 回転寿司 思い出
掲載日
2019年 10月19日 22時06分
文字数
3,480文字
URL
https://ncode.syosetu.com/n9770fu/
感想
SFにおける1つの大きなジャンルとしてディストピアというものがある。
ユートピアに対する反語で、過度な全体主義的管理社会・監視社会を描くものである。
このテーマだとオーウェルの『1984年』が有名か。
次いで行き過ぎた資本主義、格差社会、環境問題などもテーマとされる。
サイバーパンクとも相性が良くストーリーのメインテーマとしても背景としても良く使われる設定でもある。
『ニンジャスレイヤー』など典型的だ。
SFは全体的な比率で言えば明らかに男性作家による男性的文脈がそのメインストリームである。ディストピアと言えばそれに対するレジスタンスとレボリューション、そういった動きの話が描かれがちだ。
だがこの作品はそうではない。この作品のタイトル、ゴーラウンドは回転寿司を示しているが、回転寿司で老女が寿司を食べるシーン、それを静的に美しくディストピアを描く作品である。
寿司でディストピアというと前述の『ニンジャスレイヤー』が浮かぶが、サツバツ!とした彼の作品とこの作品の雰囲気は真逆に対称的なことには笑ってしまうね。
むろん、わたしはどちらも素晴らしいと思っているのだ。
次は12日。
ξ゜⊿゜)ξ ノ ⌒◇ <えいっ、ころころ。
婚約破棄ですね!恋愛要素は薄目ですが。




