62:マイノリティ・リスペクター
ジャンル:エッセイ〔その他〕
作者:Monjiroh
あらすじ
「手を上げろ! SF警察だ!」
キーワード
エッセイ SF 小説 映画 漫画
掲載日
2019年 12月22日 13時09分
文字数
2,202文字
URL
https://ncode.syosetu.com/n8636fx/
感想
昨年末、くっそ笑わせてくれたエッセイだ。
一般的にSF警察というと、こんなのSFじゃねえと絡んできたり、考察の甘さをねちねちねちねちと指摘してくるような読者のことを言うスラングである。
同様のものにミステリー警察や歴史警察がいて、せっかくのマイナージャンルの書き手を追い出して書き手を減らした上で、SFの人気がないのを嘆くのである。
この作品のSF警察はちょっと違っていて、ファンタジーを書いているんだが実はそれSFだろってヤツを取り締まるのである。
なろうでウケそうなファンタジーのふりをして、話の中身がズブズブのSF的なモノを書いている作者の元に、SF警察がやってきて暴行をくわえつつお前が書いてるのはSFだと言うのである。
マイナーな(SF好きにとっては有名な)SFや洋画の作品名を上げつつ、お前のテキストはこの技法だと言いながら暴行をくわえるSF警察。
まあ、多くの読者はそもそも知らんだろうと。わたしも半分くらいしか分からん。
でも勢いは絶対伝わる。
それでもなお、最後ちゃんと多くの人が分かるオチをつけたのはしっかり読者を見ていて素晴らしいなと。
ドラゴンボールからGS美神のくだりは、元ネタありきではあるのだが、名文だ。
どうでも良い話だが、個人的には『第三の男』というくっそ古い映画のタイトルが出てきたのも嬉しいところ。
短い文章ではあるが、これはSF好きはダメだって感じがビシビシ伝わってくる笑えるエッセイであった。
次は3月ですね!1年が早い……。
ξ゜⊿゜)ξ ノ ⌒◇ <えいっ、ころころ。
百合だけじゃ無くて女装も好きなんだ。




