58:転生者の私に挑んでくる無謀で有望な少女の話
ジャンル:現実世界〔恋愛〕
作者:小東のら
あらすじ
『十で神童、十五で才子、二十過ぎれば只の人』
アーニャは私の幼馴染である。彼女は天才で、成績はいつもトップクラスで学校中の憧れの的であり、将来有望な少女である。でも彼女が挑んでくる勝負に私は1度も負けたことは無く、いつも悔しそうに泣きべそをかくのは彼女の方である。
それは何故か。それは私が『転生者』であり、前世の記憶を持っているためだ。
―――この物語は『転生者』である平凡な私と、『天才』である無謀で有望な少女との闘争のお話である。
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ヒーロー文庫から書籍作品が発売されております。
この作品を読み、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
キーワード
日常 青春 男主人公 学園 転生 幼馴染 少年期~青年期 恋愛 天才 凡人 勝負 大雪 ハッピーエンド
掲載日
2017年 01月08日 00時59分
文字数
25,635文字
URL
https://ncode.syosetu.com/n8273ds/
感想
わたしはポイントの多寡で短編の優劣を決めている訳ではない。まあ、このエッセイの読者ならな。ポイントなんてろくに無い作品に良作が埋もれていることを理解しているだろう。
だがそれでも敢えて言うが、この作品こそが数値的に見て小説家になろうの短編の頂点に立つ作品であり、当然素晴らしい作品である。
なろうの検索機能で短編のみを選択し、総合ポイントが高い順と並べ換えて見ると良い。
その1位がこれだ。
そのポイントは2/6の10時で65,346pt。信じられん数字である。
とは言えもう3年前の作品であるし、知らない読者も多かろうから、紹介する価値は充分あると言える。
主人公は転生者の男で、転生凡人と天才少女の組み合わせ。決して思いつけないネタの組み合わせとは言わないだろう。
この作品が凄いことは、このネタを余さず使う。つまり主人公の敗北が確約される話でありながら、しっかりとハッピーエンドにまで持っていっている事だろう。
この25000字というのが絶妙なバランスである。
少年から青年までの長いスパンの話を書いているので、これ以上短くすると端折った話となってしまうだろう。
そしてこれ以上長くなると鬱屈した話にもなりかねない。読者に過度なストレスを与えず、主人公の苦しみな、悩みにしっかりと共感させ、そしてそれが全て昇華される話と言えよう。
次回は2/12でー。
ξ゜⊿゜)ξ ノ ⌒◇ <えいっ、ころころ。
……鬱屈した話だ!40代男を全力で貫きに行くヒューマンドラマですな。