56:2ヶ月間のエヴァ
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕
作者:豆田 麦
あらすじ
古きよき教師代わりの家庭教師ロボットから、一人っ子の遊び相手ロボットや家庭の温かみを演出する家政婦ロボット。今の世の中にはあらゆる役割のロボットが一般家庭にまで進出している。
僕が指揮する開発チームで手がけているのは、外見は勿論、肌触り、温度、はてはその細やかな反応や、主人の好みに即座に理解し対応する判断力、十人十色と思われる個人的趣向をリサーチし統計をとり最大公約数的「大衆の好み」を分析、それを可能とする技術、
それらの集大成である「エヴァ」だった。
「調子はどうだい? エヴァ」
「悪くはないわ」
今日もエヴァとの面談が始まる。
◇◇◇◇
この作品は「むぎごはん」(自サイト)にも掲載しています。
キーワード
R15 悲恋 近未来 人工知能 男主人公 未来 ロボット アイリス大賞6 恋愛 アンドロイド
掲載日
2020年 01月16日 15時58分
文字数
5,857文字
URL
https://ncode.syosetu.com/n1099fz/
感想
この作者さんの別の短編がリストに入っていたのだが、ある方からこの作品を紹介してよ!というお話をいただきましてね。読み比べてみたところどちらも素晴らしい作品である。
どちらを紹介しても良かったのだが、わたしはどちらかというと判官贔屓なところがあって、ポイント・読者の少ないこちらを紹介させていただこうと思うのである。
エヴァというアンドロイドの開発、それもいわゆるセクサロイドだ。
サイバーパンク好きなら必ず好物であろうヒロインの属性である。
ちなみにわたしがなろうで最初に書いたレビューも、セクサロイドが出てくる短編であった(現存しないが)。
ネタバレをしないように説明するのが難しいが……自身のデータ抽出を嫌がるようになった開発中のセクサロイド、エヴァ。
ロボットに感情はあるのか、愛は、恋は分かるのか。古典的な、本当に古典的でありがちなテーマである。
セクサロイドを使ってセックスシーンもない、だが色気を感じる。全体的に抑えた表現にも関わらず情感豊かに描く……悪くないね。
いや、控え目に言って最高だね!
あなたはこの作品を読み終えた後、意味が分かるとすぐにもう一度読みたくなるだろう。そういう類いの作品だ。
今月はこれで終わり。次回は2月2日。
ξ゜⊿゜)ξ ノ ⌒◇ <えいっ、ころころ。
プラナ リア
あ、最後にちょいと広告です。
第8回ネット小説大賞の短編部門、一次通過作品が先日発表されました。
応募870作品中50作品の通過と通過率6%弱とかなり絞られておりますのでね。良作が多いのでぜひ公式サイトから読みに行っていただければと思います。
わたしも楽しませていただいております。
このエッセイで紹介した作品としてはたびーさんの、『フルサトRadio』が通過しております。おめでとうございます!
他にも今後の紹介予定リストに入っている作品もあるのですが、実はですね。
拙作、『TS転生悪役令嬢侠客伝!』も一次通過いたしました!
ξ˚⊿˚)ξ <ひゅー!
よろしければお読みいただければ幸いです。
……ヒドい話ですが。
https://ncode.syosetu.com/n8645ft/




