44:あの朝、空が赤かった。
ジャンル:現実世界〔恋愛〕
作者:つこさん。
あらすじ
「夢、叶えたんだね」
何と返していいかわからなくて、わたしは「ありがとうございます」と呟く。
真っ直ぐにここまで来れたわけじゃない。
早く帰って欲しいような、引き留めて弁解したいような、どうとでも取れる気持ちが動いて、わたしは手を伸ばした。
第五回月餅企画参加作品です。
キーワード
R15 日常 シリアス 女主人公 現代 ススキノ 作者リハビリ作品 月餅企画 2019
掲載日
2019年 09月13日 12時00分
最終投稿日
2019年 09月13日 22時00分
文字数
6,839文字
URL
https://ncode.syosetu.com/n1411ft/
感想
作者のつこさん。はこの作品をスランプから脱出するためのリハビリ作品とか言いよったのですが、それでここまでのもの書かれてしまうとわたしなんざ立つ瀬がない訳で。
実のところ、この作者さんはなろうにおけるわたしの『友人』であるが、わたしはこの作者さんの書かれる短編のファンでもある。
つまりこれ以外にも素晴らしい短編を書かれている訳だが、その中でこの作品を選んだ理由……、読んだ当時、読んだ後にエモ過ぎて感想が書けなかったからである。
内容をここでネタバレするわけにはいかんが、強いて一言言わせて貰うとすれば、『人生なんて思い通りにはいかない。それでも』という作品だ。
つまり、構造上としては若者に読んで欲しいが、刺さるのはある程度年のいったやつ。って作品になるかと思う。
内容そのものが刺さるのもそうなんだが、書き方だよなぁと。
たかが7000字の短編で、登場人物は3人、実質『店主の女』『元カラス族の男たち』の2グループとも言える。
そして話は女視点の完全一人称小説である。
でも、この話はまるで群像劇のように。
どちらの登場人物にも感情移入し、女と男の言動どちらにも読者の感動が積層的に励起させられるのである。
つまり、刺さる相手に読者の性別は選ばない。
そう、ついでに言えば。この作品の主人公は、女の完全一人称視点でありながら、決して女ではない。女も男もどちらも主人公なのだ。
なぜかって?
読み終わった後にタイトルもう一度見れば分かるよ。
次回は日曜日に。
ξ゜⊿゜)ξ ノ ⌒◇ <えいっ、ころころ。
砂砂の醤油の方と言われる、わたしの友の作品ですかね。




