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40:フィアの魔女

ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕


作者:靄道 鎖(もやみち くさり)


あらすじ

昔、むかし、あるところに。一匹の化け物がおりました。

石でおおわれた狭い場所にいた化け物が出会ったのは、銀色の体毛に、緑の目をした、腕が二つに、足が二つの、ひょろくて小さな生き物でした。


「フィアの魔女」が誕生するまでの、とある奇跡のお話。


※カクヨムにも投稿しております


キーワード

R15 残酷な描写あり 悲恋 シリアス ダーク 人外 人食い 魔法


掲載日

2017年 04月29日 18時44分


文字数

21,140文字


URL

https://ncode.syosetu.com/n5408dy/



感想


もやみちくさり

みちくさやもり


 22回、『幼き老魔女の祈り』を紹介した道草家守さんの別ペンネームだが、サイコロの出目を別に設定していたらまた振られましたという。


 この作品に関しては、キーワードから見てとれるように、作風がダーク故に別ペンネームで書いたのかと思う。

 ……不穏な単語が並んでいる。


残酷な描写あり 悲恋 シリアス ダーク 人食い


 まあ、33回に『誇り高き女騎士が怪物になるまで』とダークな作品も紹介しているので、あれが好きなら今作も気に入るのは間違いない。


 さて、あらすじとキーワードを見てしまえば明らかだが、化け物と人が互いを思いつつ……化け物が人を食べてしまう話である。


 それだけ聞けばただのバッドエンドだろう。


 だがはたしてそうだろうか。曽根崎心中もロミオとジュリエットも、死を以て完成される話ではあるまいか。

 吸血鬼との恋愛は、滅びを以て終わるものではあるまいか。


 死という絶対的なバッドエンドを、それを以て完成されるビターエンドに。愛を永遠とするビタースイーツに。


 この話は最良のビタースイーツである。



はい、次ー。


ξ゜⊿゜)ξ ノ ⌒◇ <えいっ、ころころ。


……ちょっとこれ文字数多いか?本編3~4万字あるかも。

異種族×異種族恋愛で、カップ焼きそばの作り方の前にあるやつ。

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ξ゜⊿゜)ξ <筆者のメイン小説をよろしくですの!
i521206
― 新着の感想 ―
[一言] >この話は最良のビタースイーツである。 まさにまさに。 あの社会構造の中で起きうる最善の通過点があの人食いでありました。 今回はあまり読まれておりませんね。 もしかするとなろうでは、虚飾…
[一言] 『最良のビタースイーツ』、まったくその通りでしたね。 物凄く苦い味でしたが、不快感は一切ない。 むしろこの苦みは、あるべくしてそこにある苦みなのだと思いました。 本当に良い作品は、甘い苦いに…
[一言] ご紹介を受け、行ってまいりました。 惹かれたのは主人公であるフィアも、フィアに食べられるファイも懸命に考え、懸命に生きている、その生き様、その活写が見事だなと感じています。
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