24:悪役令嬢だけど今日も推しが尊い。
ジャンル:異世界〔恋愛〕
作者:山田まる
あらすじ
乙女ゲー『夕闇の淵で乙女は祈る』に登場する、ありとあらゆる手段でもってヒロインを追い詰める悪役令嬢カーネリア・ディズ・エネッタ。
彼女はある少年に出会った瞬間、まるで未来を見通すかのようにして自らの辿る破滅の運命を思い出す。
そして、彼女は決意する。
今度こそ、推しを幸せにしてみせる、と。
※残虐な描写があるのでご注意ください。
キーワード
R15 残酷な描写あり 異世界転移 悪役令嬢
掲載日
2018年 03月20日 01時56分
文字数
17,404文字
URL
https://ncode.syosetu.com/n4281eq/
感想
まあ、よくある乙女ゲー悪役令嬢転生ものでしょ?
と言われてしまえばその通りである。
転生に限らず悪役令嬢ものは流行りのジャンルである故に玉石混交であり、困ったことに日間ランキング上位にある短編・中編からピックして読んでいっても常に良い作品、あるいは好みの作品にあたるとは限らない。
今日もちょっと漁ってたら話が短編として収束していない作品に当たってしまい……案の定好評だから連載します的な……。
ちなみに、好評だから連載するっての自体は全然あり。でも前提となる短編が短編として収まってないのは超嫌い。
この作品は何が良いのか?
もちろん、この作品だって続きを書くことはできるだろう。実際に続きがあれば読みたいとも思う。だが、話として最良の部分だけを切り取って提供されてしまった!と思えるのが短編としての素晴らしさなのでは。
この、面白いところだけを切り取るのが難しい。流石に書籍化作家さんである。それだけあって文章そのものも、もちろん上手く、言葉選びのセンスがすはらしい。
乙女ゲームのエモいスチルのシーンの切り取り方とか。ゲームの悪役令嬢がちゃんと悪役なんだが、感情移入できる悪役である設定とか。転生後のシーンの描き方が、時間とかすっ飛ばしてるのに、単なる説明の箇条書きにならないとことか。ちょくちょく挿入される乙女ゲーマーの思考回路の面白さとか。
本当に上手いなあと思う。
そして読者はこう言うのである。
推しが尊い……、わかる。
はい次。次回は日曜日。
ξ゜⊿゜)ξ ノ ⌒◇ <えいっ、ころころ。
……百合!
昔わたしがレビューした短編で、タバコで百合です(それ、ほぼタイトルなのでは?)。




