108:魔女を火あぶりにしないために
ジャンル
歴史〔文芸〕
作者
川獺右端
あらすじ
ニュルンベルグの街は歴史上一人の魔女も焼いていない。
このお話は、ニュルンベルグの街で魔女を焼かないように努力していた人々の話である。
キーワード
R15 残酷な描写あり 時代小説 フランツ親方 首切り役人 魔女狩り 勧善懲悪 西洋史 ニュルンベルグ市 ドイツ ネット小説大賞十感想
掲載日
2021年 09月03日 16時52分
文字数
11,681文字
URL
https://ncode.syosetu.com/n5883he/
感想
川獺右端さんと言えば、大相撲令嬢、正式には『大相撲令嬢 ~聖女に平手打ちを食らった瞬間相撲部だった前世を思い出した悪役令嬢の私は捨て猫王子にちゃんこを振る舞いたい はぁどすこいどすこい~』が書籍化された作家さんである。
ξっ˚⊿˚)ξノどすこいどすこい。
かつてわたしもこれにいち早くレビューを書いた。とても面白い作品であり、タイトルから分かるとおりコメディ色の強い作品である。
一方の今回紹介する作品はタイトルやあらすじ、キーワードから想起されるとおり、極めて硬派な作品である。読んだとき、こういった作品も書かれるのだなと驚き、感心したものだ。
文章は硬派であるが読みやすく、歴史をベースに少しのミステリとオカルト的な味付けは引き込まれるものであり、一万字強と少し長めの短編であるがすぐに読み終えることだろう。
ジャンル歴史は短編が少ないジャンルであるが、その中ではポイント的にも五指に入る作品である。




