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冒険者さんは静かな場所を好みます  作者: 如月 那乃華
第1章.初めての事ばかり
8/21

8.大袈裟な王様

8話目です!


「すみません、謁見させてください。」

「は?」


は?…じゃないですよ!私は王様に聞きたいの!……クイジさんの代わりに、虹色ポーションを届けに来たんだから!(ついでだけどね)…ちなみに。

この街の名は、クェルナー。

クェルナー城下町。

ここでは、黄色い林檎が特産品。

見た目より、甘いよ?酸っぱそうダケド…。


「用事?あなたの名前は?」

「名前?…瑠奈です」


やけに長いなぁ~…暇ですよ、私…。

せっかく…!


「要件を言ってください」

「…クイジさんに、頼まれて虹薬レインボーポーションを…」

「…ふむふむ…ええぇぇっ!?虹薬レインボーポーション!?」

「そうです。だから通してください!」


を持ってきてあげたのに!何さ、その目は!悪い?クイジさんを殺してしまったから、城主に代償として、渡そうと思って、来たのにっ。


「今すぐ言ってください!どうやって手にいれたんですか!どこの村で?」

「えー、コホン。村長のヤシさんにいただきました。村は、カフレギアで被害にあっていました」

「そうか…よし、謁見するなら、これをつけてくれ」


うわぁ、綺麗!レモン色のリボン!


「それは返さなくていい。本当は返さなければいけないのだが、虹色ポーションを持ってきてくれたからな。リボンは好きなよーにどうぞ」

「ありがとうございます!大切にします!」

「お…おう。最初は蝶ネクタイにしとけよ?」

「はい!」


やった!こういうリボンがあると、髪が結べていいね。

長くて邪魔だったんだよ…ん?レモン色…林檎と同じっぽい。


「じゃあ、通ってよし!」


うっわ~…豪華すぎて、眩しいよ!


「よくきたな。何用で参ったのじゃ?」

「れ、虹薬レインボーポーション!」

「!?……本当か、それは」

「はい。これです!」

「おお……!」


何気に感激してる?…何で、虹薬レインボーポーション、皆欲しがるんだろ。

…リボンは嬉しい。


「名乗れ。名は何と言う?」

「瑠奈です」

「ルナ…ありがとう、本当に…」


えっ、泣いてるっ!?本当に王様なの、あなた!


「王様だからここにいるんじゃ」

「心を読まないでください!」


心を読む人、嫌。

持ってくるんじゃなかった。


「ええっ、それは困る!」

「だから、心を読まないでください!!」


この王様、苦手かも!違う、苦手!

大袈裟ですねー。(前も言った気が)

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