これ有りなの?
……………
ふと目を覚ますとただただ白い世界が広がっていた。
「え?…なんで?いや、ほんとに…」
呆然としていると、
「あーー!起きた?!起きたー??ハロハロ!みんな大好き女神ちゃんでーっす!知ってる?!知ってたー??」
……何かいた。140センチくらいしかないし…。うるさい。小さい白い女の子?けど顔がベールで見えないし…。てかここどこ??
「あれー??ねーねー!!!!反応してよー…!」
ちょっと待てよ。
今日は仕事終わってから帰ってて、ダンボール覗き込んで、猫がいて……
猫っっ!!!
バッと(自称)女神を見ると、
「あっ、気づいてくれたー??」
とニコニコ笑っている気がする。が、そんなものは関係ない。
「猫は?!あたしの猫は?!!」と詰め寄った。
「はーいっ!あなたの猫はこちらでーすっ!」
….は?いやいや、モフモフは??
「……何で人になってるの??いや、イケメンだけどさ…私の癒しは??」
何か身長185センチくらいはある白に近い金髪の男がいた。
「もう仕事に戻って良いよー!」
「かしこまりました。」
え、男の人消えたんだけど…
そんなことはまぁスルーだよね、ここは。
「で?どうゆうことだったの?」
「人を選ぶには必要だったんだよー」
「人を選ぶ??」
「うむ!この女神ちゃんが1から説明してあげましょう!!」
仁王立ちで偉そうに言う(自称)女神…
とりあえずまとめると、
•あなたは選ばれた人です!おめでとう!
•少し気分転換にやってみました。
•猫を拾ってあげる心優しい人が選ばれます。
•転生してみたいよね?(事後承諾なの?!)
•ファンタジー世界でレッツエンジョイ!
•希望はある程度叶えますよ?
•ぼちぼちがんばっ!
…この野郎……野郎じゃないけど……
ちょっと適当すぎない?!
誰もこれ止めなかったの?!
「はぁ…もう良いよ。いや、良くないけど。良くないけど…。転生の希望は、少しお金がある家。可愛い。自動翻訳。動物と話せる。後は可愛いのに愛されるようにして欲しいな!!特に最後重要!!!」
だんだん興奮で叫び声みたいになってしまった…
「おっけー!おっけー!楽勝よそんくらい!じゃー決まったことだし転生してみよっか♪」
心良く了承してくれた女神に頷くと体が光り始めた。
「じゃあ、いってらっしゃーい♪」
そこで意識は途絶えた。
が、その後の女神の言葉が重要だった…
「…可愛いのに愛されるって言うのは範囲が良くわかんないから、世界中の人や動物、精霊までにも愛されるようにしといたから…」
ちょっと異議を申し立てたい。