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東方紅魔記  作者: グレ
運命
7/47

レミリアと咲夜

・・・・・・・・


・・・ガチャッ!


図書館の扉が開いた


!?


「誰か来たみたいね」


パチュリーの顔が強張る


「来客予定もないし、こあでもない・・レミィはここにいて」


そういいパチュリーは部屋から出て行った


・・・・・・・・


(大丈夫かしら・・ッ!)


(またあの頭痛!?)


(・・・ん?今回はそんなにひどくな・・・・・て、あれ?パチェ???)


目の前にパチェが誰かを連れて来ている光景が写る。


(・・・ハッ、・・パチェ??あれ??)


目の前には誰もいなくなってた


(???・・・疲れてるのかしら?)


ガチャ


「レミィ!?吉報よ!」


普段走ることなどないパチュリーが慌てて入って来た


すると


!!?さっき見た光景とまったく同じ状態でパチュリーが誰かを連れてきた


そちらに目をやるとボロボロ泣いている女と、傷だらけの女がいた、それを見てレミリアは


「・・・やっぱりあなただったのね、で?隣の傷だらけの人はだ・」


「お嬢様ーーー!!!」


レミリアの質問よりも真っ先にメイドが飛びついてきた


「お嬢様だ!お嬢様だ!生きている!うわああああん」


ボロボロ泣きながらレミリアに抱きつくメイド


「ちょっ、ちょっと、わかったから離れなさい!・・・あーー!もう汚いわね!」


服が涙と鼻水でグチャグチャになっていた


「嫌です!!まだこのまま居させて下さい!」


・・・離しても離してもくっついてきてキリがない・・・・


・・・・・・レミリアは諦めた・・・・・・・・・・・・・・


「あのー?」


?もう一人の傷だらけの女が話かけてきた・・忘れてた・・


「あなたがフラン様のお姉様のレミリア様で間違いないんですよね?」


「見たら分かるでしょ?」


未だに胸に顔をグリグリしてくるメイドを指さした


それを見て苦笑いをする傷だらけの女


「・・その前に人にもの尋ねるより先に名乗ってはどうなの?」


「も、申し訳ございません!!私は紅・美鈴!美鈴とお呼び下さい!」


(!?美鈴!?美鈴て、あの?)


パチュリーのほうに目をやった


親指をたて笑顔でこちらを見る


(確かに吉報ね。こちらの探してた人材が二人同時になんて)


「美鈴、今まであったことをレミィに説明してあげてちょうだい」


パチュリーが美鈴を促す


「はい。実は」


美鈴は今までの経緯を話した


・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・


・・・・・・。


「で、二人ともこちら側につきお父様の敵になる、ということで問題ないのね?」


「そりゃ、殺されかけましたし、未だに私狙われてますからね・・・それにフラン様の敵は私の敵です」


(・・・・さっきの話といい、メイリンのフランへの忠誠心は確かね・・裏切りはないか・・あとは・・)


「で?変態メイドはどうなの?」


だいぶ落ち着いて来たメイドを離して聞いた


「愚問です。私は主様に恨みはあれど、忠誠はございません。それに・・」


(そうだった・・こいつはお母様の妹だった。なら当然か・・)


「確かに愚問だったわね。謝るわ」


「いえいえいえいえいえ」


慌てるメイド


「・・あのー?」


美鈴が申し訳なさそうに聞いてきた


「なにかしら?」


(・・・どうも、この子は気をつかいすぎる傾向にあるわね)


「その・・メイドさんですけど、名前、・・ないらしいんですよね?ご存知でしたか?」


確かにここ紅魔館ではメイドはおろか一般兵にも名前は与えない、あっても忘れさせている


「知ってるわ?それが?」


「そのー。メイドさんて呼ぶのもなんですし、なんとかならないかと・・・」


(なんとかといわれても・・・ないものはないんだし、名前の記憶なんて魔法で消されてるし・・)


「いえ!私はこのままで結構です!・・メイリン!!」


困っていた私をみてメイドがメイリンを睨みつけ怒鳴りつけた


(・・・昔からそうだった・・


こいつはいつも私を気にして・・・・・あの時も・・)






回想


「うわあああああああん」


「紅魔館の次期当主たるものがそんなことでどうする!・・・出来るようになるまでここにいろ!」


「うわああああああん」


魔法の訓練をしていた私はうまくすることができず、父に怒られてばかりだった


父が出て行き一人、泣きながら練習をしていたら・・


急に目の前にでてきて


「お嬢様?無理はしなくて良いのですよ?さあ、夕食を食べてからにしましょう?」


「でも、お父様が・・・」


「よいのです、私からいっておきますので」


いつもこのように甘やかし、私を救ってくれてた


「・・・うん!」


私はいつも甘えてた。


・・・・・

「お嬢様」


いつものように泣いてたら、いつものように出てきたこいつは傷だらけだった


でも、まだ幼かった私は気にも留めず甘えていた


日に日に傷は増えていった


そんなある日


「あなた!いい加減にしないとそのうち本当に死ぬわよ!?」


母があいつを叱っていた


・・・・・・・・


・・・・


どうやら、私をあそこからだすたびに自分の体を瀕死状態になるまで傷つけるようにする、ということで父の了承を得ていたようだ。傷が直る前に、次の傷、次の傷と。しかも魔法により消えない傷として・・・・

もう何回目だろう?覚えていない・・初めは私にわからないところに負っていたが今となっては一目でわかるほど体中、傷だらけだ・・・・・・・・私は泣き、心で謝った・・・ごめんなさい


いつものように居残りをさせられた。そしていつものように来た


「お嬢様」「・・・帰って!!」


「え?・・・」「いいから帰って」


私はもうこいつを頼らないことにした


頼って甘えてしまっては、また傷つけることになる。そう思っていたからだ


「もうこないで!私の前に現れないで!・・命令よ!」


「・・ッ。・・かしこまりました」


・・初めての命令だった。もう近づかないことで危険な目には合わない、、私がうまく魔法を使えたら・・・そう思い訓練を続けた・・・・私はいつもと違う涙を流していた・・・・




回想終わり




「レミィ?確かに名がないのは不便だわ、あなたがつけてあげたら?」


パチュリーが口を開く


「え?私が!?」


「ここではあなたがリーダーだし、メイドもあなたがつけるなら、喜ぶでしょう?」


メイドに目をやると顔を赤らめうつむいている


(・・・うーん、いきなりいわれてもなあ・・・)


(・・まってよ?確かお母様の妹、・・・なら、十六夜・・・・十六夜・・・・咲夜?咲夜なんてどうかな?)


「い、十六夜・・・・十六夜・咲夜・・・あなたは十六夜咲夜よ!」


・・・・・・・・・・


(うっ、駄目だったか?・・・)


チラッと咲夜を見てみた


「うわああああん!ありがとうございます!」


咲夜が泣きながら抱きついてきた


(・・・・・またかよ・・・)


「咲夜!咲夜でございます!・・私は十六夜咲夜ですううう!!!うわああああん」


呆れた顔をし、パチュリーをみる


「よかったわね、咲夜。いい名前ね。ちなみにレミィ、名前の由来は?」


「十六夜はお母様から、・・十六夜には躊躇いという意味があるわ。そんな誰もが躊躇う夜の中でも堂々と咲いている花。単純にいえば、誰もが恐れるものに恐れず向かうものよ」


(・・・・・・そう。あの時、誰もが恐れていた父を相手に私を救ってくれたように・・)




ダダダダダダダダダダダダッ


バタン!!


小悪魔が慌てて入ってきた


「はあ、はあ、パチュリー様!大変です!!」


「どうしたの!?」


一瞬で皆に緊張が走る


「メイドさんは美鈴て人に、もう、殺され、た、?みたい?です?」


顔をあげて美鈴と咲夜を見た小悪魔は・・・・・倒れた。


・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・


「で、では人数も揃ったことだし、これからについてはなしましょう」


パチュリーが切り出す


「あのー?」


「え?」


美鈴が申し訳なさそうに手をあげる


「・・・・治療・・してもらいながらでいいですか?」


「あっ」


咲夜が、忘れてた!!・・・といわなくてもわかるような顔をしていた。





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