嵐の前
「まさか、あいつがメイド長で、元吸血鬼ハンター、しかもお母様の妹だったなんて・・・」
うなだれるレミリア
「血筋、思想からもレミィが生きてるのが分かればほぼ確実にいけると思うわ、まずは彼女をこちらに引き込みましょう。彼女なら美鈴が相手でもなんとかなるわ」
「??確かに腕は立つけど、恐らく、こあのちょい上、前近衛兵長ぐらいだったはずよ?」
フフッ
「そのままならね。・・・彼女にはあなたの知らない技があるのよ」
ムッ
「なんか知らないことばかりでむかつくなあ・・・」
「仕方ないわよ、あなたはずっと地下にいたし、私は知識、情報だけなら誰にも負ける気しないもの」
「さて、レミィ?とりあえず今日はもう休みましょう、体力回復してないと、いざというとき動けないわよ?明日、子悪魔を使いにだして彼女を連れてきてもらうから」
そういってパチュリーは自室に戻っていった
(地下かあ、フラン寂しがってるかな・・・つ!また・・・フランのこと考えたら、この痛みが来てる気が・・・・考えすぎかなあ?)
紅魔館玉座
「主様、突然の謁見に応じていただきありがとうございます」
「どうした?美鈴よ、また休暇願いか?」
「いやあ、それもいいんですけど、以前おっしゃってた、レミリア様の遺体て、まだあるかなあ?と思いましてw」
主の表情が変わる
「なにゆえ」
「そのー、怒らないでくださいよ?実は・・・・・・。すこーし、でいいから食してみたいな、って・・・。いや、吸血鬼食べれる機会なんてそうそうないじゃないですか?どうせ死んでますしw」
・・・・・・・
・・・・・
(・・流石に失敗・・・したかな?)
・・ふははははははははははは!
(え?)
「レミリアを!主の娘を!たかが下級妖怪が食すか!?」
・・・・・・・・・
「おもしろいやつだ、よかろう!許す!」
(・・・助かった・・・・)
「この書状を持って図書館にいるパチュリーを尋ねよ。あやつが実験で消し炭にしてなければ、その場で存分に食すがよい!」
「・・・はい、では、これにて・・」
「・・・・待て!」
・・・・・・・
「はい、なんでしょうか?」
「味の報告・・忘れるなよ?・・・・・・ふははははははは!」
「はい、かしこまりました、では、失礼します」
(わかっていたことだが、こいつ最悪だ・・・)
ガチャ、バタン!
「報告・・・出来るとよいなあ・・・クククク」
「フラン様もう大丈夫です。出てきてください」
心配そうに出てくるフラン
「美鈴?食べるの?」
「食べませんよwそもそも私人肉食べませんしw」
「お父様がお姉さま死んでるって・・・」
泣きそうになるフラン
「あれは嘘ですよwレミリア様は生きてます、死んでても生き返らせて、必ず生きてフラン様に会わせます!」
「ほんっ!?」
フランの口に人差し指をあて、遮り
「本当です!私はフラン様に嘘はいいません!」
「・・・・うん!」
(・・・・・・・それになぜかフラン様を見ていたらレミリア様が生きている気がするんですよねぇ・・・・・うん?)
「あれ?もうこんな時間か。フラン様、今からいっても無駄かもしれませんし、明日まで我慢できますか?」
「うん!美鈴がいうなら平気!」
「いい子ですねー、あ、あとこれ、もっててください、私すぐ物なくしてしまいますから」
そういって主の書簡を渡した
「美鈴は駄目だなー」
「ははは、すいません」
「ではフラン様、明日迎えにいきますので、おやすみなさい」
「うん、おやすみー」
タタタタタタタッ
フランがいったのを確認した。
・・・・・・・・
「さてと・・・・・・・・・・・おい!そこのやつ、出て来い」