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東方紅魔記  作者: グレ
仲間
3/47

フランと美鈴

紅魔館地下牢




「お姉さま遅いなあ・・・」


トントン


「お姉さま?」


「誰かいますかあ?」


「え?誰?」


「あ、いるんだwお邪魔しまーす」


赤いロングヘアーに武道着の女が入って来た。


「お姉ちゃん誰?」


「あ、すいません。私は、紅・美鈴と申しますw美鈴とお呼び下さいw」


「美鈴?私フランドール・スカーレットていうの、よろしくねー」


「実は迷子になってしまいwフランドールちゃん、食堂はどこか知り・・・・え?スカーレット??ま、まさか、主様の娘!?」


「そだよー、食堂はねー・・」


「いやいやいや!食堂はもういいです!」


その場にひれ伏す美鈴


「こ、これはし、失礼を!フランドール様!」


「あははは!いいよ、別にー、それからフランのことはフランて呼んでー?」


「そ、そんな恐れ多い、無理です!」


「むっ。・・・んじゃー許さない!」


「・・・わかりました・・フ、フラン、様」


「さま?・・・うーん、ま、いっか」


ホッと胸を撫で下ろす美鈴


「フランね、フランて呼ばれるの好きなんだー!お姉さまが呼んでくれてる名前だから」


「お姉さまが好きなのですね」


「うん!美鈴も好きだよー、面白いし、フランて呼んでくれるしw」


ん?お姉さま?・・・・


「フラン様、お姉さまというのは、レミリア、様、のことですかね?」


「そだよー!美鈴、なんでも知ってるねー」


確か主様が・・・・・・レミリア様は・・もう・・


「-リン!メイリン!美鈴!」


ハッ


「な、なんですか?フラン様?」


「どうしたの?ぼーっとして?お腹空いたの?」


「そ、そうですねー、背中とくっつきそうですw」


「あはははは!仕方ないなあ、フランのごはんあげるよー」


「あ、いやいや、そんな豪勢なもの・・・」


(・・・・目の前に出てきたのは、明らかに昨日の昼に自分たちが食べ、そして残したパンだった)


「フラン様、これは?」


「ん?今日の晩御飯だよー?あれ?パン嫌いだった?それともメイリン大きいから足りない?今日は二枚もあったんだけど、一枚はお姉さまのだから、ごめんね?」


(・・・くそっ!私は馬鹿だ!こんなとこに閉じ込められてそんないい境遇なわけがない!恐らくなにもしらないまま幽閉されたのだろう、この子に外の世界を教えてあげたい!この子に自由を!)


「フラン様!」


「こっちのは駄目だよー?」


「フラン様!ここからでましょう!」


「・・・?でる?でもお姉さまがまだ・・」


「レミリア様は死んだのです!!!」


(し、しまった・・・)


「・・・・・・・・」


「美鈴?いま・・なんて?」


もう全てを話そう、フラン様の為に・・・


「レミリア様は、もう・」


「嘘だ!!嘘だ嘘だ嘘だ嘘だーーーー!!嘘つきメイリン嫌いだー!」


「くっ。確かに主様が、そして、次は妹の、ほ、う、、だと・・?」


妹?・・・・・・フラン様のことか・・こんな年端もいかない子供を・・・なぜ?・・・・・・・・いや、理由がどうのではない!


「美鈴なんか嫌いだあー!うわーーーん!」


(レミリア様の件も見たわけではない。可能性は低いが、私はフラン様をこの境遇から救いたい!悲しませたくない!つらい思いをさせたくない!あの無邪気な顔で笑ってて欲しい!死なせたくない!・・・・・なら、やることは一つだ!紅・美鈴!!!)


「フラン様!!!」


ビクッとしてフランが一瞬泣き止んだ


「申し訳ありませんでした!!レミリア様は生きています!嘘をついてすいませんでした!お詫びにこれからレミリア様の所へご案内します。そして、この先いかなる障害があろうともフラン様を守ると誓います」


「グスッ、それは嘘じゃない?」


「この紅・美鈴!生涯!フラン様に嘘は言わぬと誓います!」


「・・・・・・絶対だよ?」


「絶対です!」


「それじゃあ、まずお姉さまに会わせて!」


「お安い御用です!」










図書館隠し部屋



(パチュリーが来るまで本でも読んでいようかしら)


すぐわかる吸血鬼講座・・・・・・・・私の彼は吸血鬼・・・・・・・・・・吸血鬼血液型占い・・おいしい血液はB!・・・ろくなのがない。


(ん?・・吸血鬼の弱点100選・・・嘘くさいけど見てみましょうか・・)



日光

灰になります


(・・・・ならないわよ。昔遊んでたし・・・苦手は苦手だけどw・・)


溶けます


(・・・・溶けません!泳げないけど・・・・)


銀のナイフ

傷を再生出来ません


(・・これは、分からないわね、、あっ!ナイフ見つけ!試してみよ!)


・・シャッ!


(・・・・・普通に再生します・・・)


(あーもう!役に立たないわね!)



ガチャ


「あ、パチェ、おかえり」


ニヤニヤしながら様子を伺うレミリア


「ただいま、てレミィ、仕返しのつもりかしら?略すなら、パチェじゃなくて、パチュよ・・」


ッ・・・!!?


顔が赤くなるレミリア


「わ、わ、わざとよ!パチェのほうが呼びやすいでしょ!」


「はいはい、なんでもいいわ、続きをやるわよ」


「ほ、ほんとよ!?・・・てかお父様はやっぱり続きの期間を?」


「・・・ええ、でもなんせ吸血鬼を殺せるような、大掛かりな魔法よ?目一杯、時間はとったわ」


「流石パチェ!私の親友!で?期間は?」


「・・・今日入れて三日・・」


「・・・え?聞き間違い?それって明後日にはフランが殺されるってことじゃない?」


「あら?私とレミィの二人なら長すぎるくらいだと思わない?」


「そ、そうよね、一日余るくらいだわ!」


・・・・なにか憎悪のかたまりのような視線を感じる


そちらを振り向いた!


小悪魔が泣きながらこちらを睨んでいた・・・・・・


(わすれてた)


「こあ?なにを勘違いしてるの?」


首をかしげる子悪魔


「こあ。あなたは私達がどうしても駄目だった時の最・終・兵・器。なのよ?切り札をあてにした策なんて策じゃないわ」


徐々に笑顔になる小悪魔


(・・・・さすがパチェ)


「さて、続けるわよ?まず美鈴については確実性もなく、最悪相手に情報が洩れる恐れがあるから後にするわよ?」


「といっても兵は全部向こう、あと屋敷にいるのは・・メイドくらいよ?」


「そう、メイドよ」


「・・・・はあああ??メイドなんて戦えるわけないじゃない!スプーンとフォークで剣に勝てるわけないじゃない!」


「惜しい!・・・ナイフよ」


「は?」


「しかも銀のね」


「銀?あー、本に書いてた?あれなら無駄よ?」


「あなたには、ね。あなた忘れたの?あなたはハーフの吸血鬼、だから耐性が少しはあるの。その分、吸血鬼としては少し劣るけど。それに、あの実験の前まで毎日乗っていた魔法陣、あれは本来物凄い激痛を伴うのよ?平気なあなたを見て、正直驚いたわ」


そういって、ナイフに向かい詠唱を始めた


「銀のナイフ、これだけでも十分だけど、魔力を帯びたらかなり強力よ?・・・試してみる?」


「こんなの利かないって、私達吸血鬼には魔法耐性もあるのよ?」


グサ!


ナイフを取り、左手を思い切り刺してみせた


「ほら、なんとも?あれ?塞がらない?」


出血と共に痛みもでてきた


「レミィ!!」


慌てて治癒魔法をかけるパチュリー


「もう!加減しなさいよ!」


「ご、ごめん、でも本当にすごいわね」


「あなたでこれだから純血なら、もっとよ?」


純血・・フランの周りには銀を置かない様にしなくちゃ・・・


『ツッ!」


『レミィ?まだ痛むの?」


「ん?大丈夫」


(なんだ?今の頭痛は?ものすごい一瞬だけ意識が飛んだような・・・・まあいいか・・)


「パチェ?でもこのナイフ、誰が使うの?戦えるメイドなんていないわよ?」


「あなた、大事な人忘れてるわよ?」


「大事な人?」


「ヒント、メイド長」


・・・・・・・・・・


「ヒント、作法」


(・・・・・・・え?)


「ま、まさか、あいつ?てか、あいつてメイド長なの?」


静かに頷くパチュリー


「えええええええぇ!!!!」


「あなたには作法の訓練ぐらいでしか面識ないから、知らないだろうけど、この屋敷全体の管理は彼女1人によるものよ」


「えええええぇぇぇ!!」


「それに彼女の強さはあなたもよく知ってるはずよ?」


「でもなー、あいつ、妙にベタベタしてくるから苦手なのよねー」


・・・・


「・・妹様の為でも?」


「うーん・・仕方ないか・・・でも生きてたんだ、あいつ・・」


(ツ!まただ、またこの頭痛。なんなのよ、これは?)


「レミィ?」


「あ、ごめん。寝てないせいかぼーっとしてた」


「頼むわよ?大事な話なんだから」


「で、なんだっけ?」


「そう、彼女は十六夜様の妹ということも主様だけに限らず、私以外の誰にも伏せてましたから標的にはされませんでした」


!!!!!!!


「ええええ!!!姉妹!!!!????」


「元は十六夜様と同じく吸血鬼ハンターでしたしね」


「えええええ!!!!・・・・・ぶっこみすぎ・・・・」




























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