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東方紅魔記  作者: グレ
元凶
1/47

紅魔館の姉妹

ここは、幻想郷。


ここには、人以外の種族が多く住む。


その中の一つ、吸血鬼。


彼らは些細なことが原因で大きな争いをした。


その争いにより吸血鬼は1つの一族に統一された。


一族の名をスカーレット、屋敷の名を紅魔館。


欲は欲を呼び、絶大な力を手に入れた彼は、ある禁忌を犯そうとしていた。



その紅魔館の地下牢に、人間との間に生まれたハーフのレミリア・スカーレット、吸血鬼との間に生まれた純血種のフランドール・スカーレットはいた、、。


ガチャ


『レミリア様、時間でございます、図書館までご同行願います』


紅魔館に仕える魔術師パチュリー・ノーレッジの使い魔、小悪魔が迎えに来た。

毎日見るいつもの光景だった。


『お姉様、またいなくなるの?』


妹のフランが心配そうに聞いてくる。


『大丈夫よ?いつものようにすぐに戻るわ』


『うん、早く帰ってきてよ?』


『わかってるわ、また帰ったら遊びましょう』


いつものように笑顔で答え、牢を後にした。


レミリアは毎日この時間になると、図書館でパチュリーの作った魔方陣に乗り、変化があるかないか伝えるという他愛のないことを繰り返していた。


今日もいつもと同じ・・・はずだった。


レミリアは、図書館についた。・・・ガチャ。


ッ・・・・・・!?


『魔女!これはなに?それに・・』


レミリアはパチュリーに問うた。・・・目の前には魔力を帯びた拘束具、更には普段姿を見せない主である父までいた。


『お父様まで?これはいったい?』


主は嬉しそうに言った。


『レミリアよ、喜べ。出来損ないのおまえがやっと父の為になる日が来たのだ。』


『え?』


父の声と同時に瞬く間に周りにいた兵に取り押さえられ、レミリアは拘束具をつけられた。


『ちょっと!なにするの!?』


『・・・私が説明しますわ。』


パチュリーが兵を下げて近寄って来た。


『くっ、魔女!これはどういうことなの!?』


・・・


『レミリア様、アナタ様にはこれから偉大なスカーレット家の為、ある実験をしていただきます。これは主様の大願の為であり、ひいてはスカーレット家安泰の為でございます。ご理解を。』


『ちょっと!どういう意味よ!?』


『今までレミリア様の協力でデータは揃いましたが、不確定要素が多く、人体実験を必要とします。・・ですが実験するにも実験体となる吸血鬼が先の大戦で主様、妃様、レミリア様、妹様の4人しかこの幻想郷にはいません、そして………』


!!!?


奥でイライラしていた父が恫喝する。


『レミリアよ!主である私の命に背くならば、即刻この場で貴様の首をはねることになるぞ!?パチュリー!貴様はいちいち話がまわりくどい!御託はもうよい!さっさと始めろ!』


『…………かしこまりました・・・。』


『・・レミリア様、これには死をも上回る激痛を伴います、お許しを』


パチュリーが詠唱を始めた。


周りに無数の光が集まった瞬間


『きゃあああああぁぁ!』


無数の刃で抉られ、灼熱の業火で焼かれ、巨大な岩におしつぶされる。そんな痛みが同時にレミリアを襲った。


『あああああぁぁぁ!!』


薄れる意識の中、満足そうに微笑んでいる主の姿が見えた。


『主様。・・これ以上はレミリア様の体が持たないかと、一度中止を……』


『ならぬ!急ぎ成功させねばならん、それに替えならまだある、続けよ。』


『し、しかし、このままでは……』


『くどい!……貴様も十六夜のようになりたいのか?』


『………かしこまりました』


『・・?うあぁぁ!、え、お、かあ、さ、ま?………あぁぁぁ!』


『あああああぁぁぁ!!』


(も、もう駄目だ、フ、フラン……。)


『……………』


『……………』


近寄り脈を確認するパチュリー。


『………主様…レミリア様…絶命しました……。』


『して、実験は?』


『失敗でございます。』


『・・・チッ、やはり半端者では無理であったか、くだらん。母親に似て最後まで使えぬ娘であったわ。…パチュリーよ、準備が出来次第次はフランドールでやるのだ。やつは純血、そこのゴミよりは役に立つであろう。ただし、三度目はないぞ?必ず成功させるのだ。』


『は、はい。申し訳ございませんでした。次は必ず。………主様、レミリア様の葬儀はいかがいたしましょう?』


『そのような茶番に費やす時間はない!おまえの好きに使うがよい、大好きな実験にでも使えばよかろう?腐っても吸血鬼、よいおもちゃであろう?フハハハハ!!ただし!こちらの準備のあとに、な?』


『………はい…かしこまりました』


立ち去る主


ガチャ、バタン!


『……………。こあ!』


『はい?』


『早くレミリア様に治癒魔法を!』


『え?生きてるんですか??』


『いいから!早く!』


『わかりました。……あーあ、これ、ばれたら私達殺されちゃいますね(笑)』



(………フ、フラン?)


おねえさまー、おねえさまー


(どこ?いまいくわ……あれ?うーん、体が動かない………あ、そうか……私死んだんだ………ごめんフラン、そっちにいけそうにないや……)


お姉様ー!帰ってきてー!


(………そうだ、帰るて約束したんだ、あ、姉だから………妹の約束は死んでもまもらないとね…………………動けー!動け!動け!)


……………


『フラン!』


バッ!


そこには治癒魔法をかけてる二人がいた。


『良かった、間に合ったわ。』


ホッとするパチュリー


魔力を使いきったのかムンクのような顔のまま倒れこむ小悪魔


『良かった、じゃないわよ!殺しかけといて、回復!?色々わけわからないからちゃんと説明してもらうわよ!魔女!』


『起きてすぐにその元気、流石吸血鬼、驚異的な回復力ですね………わかりました、私の知る全てをお話しましょう……いや、もっと早くに話しておくべきでした』

pixiv、ハーメルンに先に連載させてます。4月27日時点で7話です。

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