表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

初出勤

男が左遷されて誰も勤めていない派出所に行きます。ゲームならエンディングがゲームオーバームービーだったみたいな?「けなすなよ」事実だからね。「言葉を選んでよ」じゃあ端的に『〜終〜』「止めろよな」はっはっはっはっ

「笑うな!」  派出所に行く道のりでの話です。

 ここに男がいるな。

 まぁ、彼は転勤になり今日から新しい派出所で働くわけだ。

 今は日の短い季節なのに、もう太陽はその身を真っ白に染めてやがる。

 つまり遅刻をしているわけだが、こいつは誰からも怒られない。

 こいつが行く派出所には他に勤めているやつなんかいねぇんだ。

 つまりは左遷。負け犬。転落人生。ぺっぺけぺーを現在進行形で体現してるってこと。

「うるさい。黙れ。っていうかぺっぺけぺーって何?」

 ついには他人にあたる始末。もうどうしようもない。はっはっはっはっはっは。終わってるね。うん

終わってる。反復による強調を使っても言い返せないだろうね。はっはっはっはっはっは。

「負け犬ってのは自分に負けたやつなんだよ。本人が前を向いているなら、まだ勝負はついてない」

 かっこいいこと言うなぁ。そんな哲学判る人なんか少ないのに。自分のカラにとじこっもっている悲しい独身男(28)童貞。プラスマイナス要素多々。

「もうかってにして」

 ため息、そして・・・・・・・

 はっはっはっはっはっは

 またため息。


 男は囲まれていた。ホワイ? 何故だって? いやそりゃ、あれだよあれ、不幸だってことだよ。

「説明になってないよ。それから無駄に英語を使うのは馬鹿っぽいよ」

「てめぇ、ぶつぶつ言ってんじゃねぇ」

「下手にわめくなよ。痛い目見たくなかったらな」

 馬鹿とは何だ馬鹿とは。判りやすいように努力してんだよ!

「逆に判りにくいね。ただの自己満足? ってか話についてこれてないよ。場面を移して、場面を」

 自己満足だと!(怒) 今お前人格を否定したか? やばいぞ 泣いちゃいそうだぞ

 おまえだってな。 そのな、なんだな、えっとな、とにかく馬鹿野郎ーーーー!!!!!

「本気で低脳だね。とにかくとか言うなよ。せめてこじつけとか使いなよ」

 ・・・・・

「おーい。どうしたぁー。返事は?」

 ひっく、ひっく、えぐ、くす、ひん、く、えく、ひん

「泣くなよ。話が進まないだろ。ね、ほんとに誤るから、泣き止んで、ね? ね? すいません!!」

 ・・・・・・

「すいません」

 ・・・・・・

「すいません」

 ・・・・・・

「すいま・・・」

 っぷ(笑) 何誤ってんの。 勝手に勘違いして、バーカ、バーカ。はっはっはっはっはっは

―――ビキ、と何かに亀裂が入った。危険の兆候だ。

 何度もおんなじ言葉を繰り返して、あなたは簡易レコーダーですか?はっはっはっはっはっは

―――ブチ、と何かが切れた。危険だ。

「下手に出てりゃあいい気になりやがって、死ね、っていうか殺す。出て来い。そして死ね」

 虚空に向かって手を振り回して何がしたいんですか? はっはっはっはっはっは 頭大丈夫?

「ぐがぁ〜〜〜〜〜〜!!!??!?!!!?!?!?」

「なんかこいつやばいな」

「おお、さっさと盗る物とっていきましょう」

「おい馬鹿、頭の話を聞いてなかったのか? 『なるべく新鮮で原型に近い状態で体も連れて来い』

っていてただろうが。内臓でも売るんだろうよ」

 男はまだ虚空に向かって手を振り回していた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ