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勇者伝説~英雄への道~  作者: 松尾 愛
7/7

王城行ってみたいなあ

 声を上げるものがいた。

「勇者が出たぞ!」

 声がしている方には人だかりができていた。

 勇者はシオン(獅子恩志の略)だった。

 ま、そうだろうね。

「おお、お主であったか。では、勇者も出たところ歓迎パーティーにしようではないか」

 王が言った。

 勇者以外の職業は聞かないんだな。別にいいけども。


 豪華だった。すんごい豪華でやばかった。

 今までに食べたことのないような料理が沢山あった。

 虫料理もあった。誰も手をつけていなかったので、試しに食べてみたらめっちゃ美味かった。

 美味かったけども、なんか、すごい目でクラスメイトに見られた。そういうのが一番きついよね。

 

 夕食が終わり、客室へと連れてこられた。

 部屋は1人一部屋だ。それなりの大きさだ。

 さすが王城!さすが異世界!面積の少ない日本とは大違いだ!

 荷物を置いて温泉へとむかった。

 

 うん、普通にデカい。

 あと,露天風呂だわ。

 そして、隣の女湯を覗こうとしたやつは片っ端から桶を投げられてる。

 露天風呂は覗きだけが楽しみ方じゃないってことをおしえてやるとするか。

「おい、お前たち、覗くだけが露天風呂じゃねえんだよ」

「なんだよ急に」

 モブaはめんどくさそうに聞き返してきた。

「露天風呂でお前たちは女子の裸が見たいだけなのか?お前たちは見るだけで満足なのか?」

「「当たり前だろ、そのために覗いてんだ」」

 モブaとbにバッサリ斬られた。

「それよりお前も覗かねえか?」

「覗くわけないだろ?お前らは俺を馬鹿にしてるのか?」

「おまえっ、それでいいのか?」

 何を言っているんだろう。

 俺はたまたま腰が痛くて、壁に手をついて、そのまま、たまたま自分の目の前にある穴という世界の真理を覗いているだけなのに。

 哀れみの目を俺に向けるのはやめてもらおう。

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