これぞ王道
学校に着いた。
今日から二学期だ。まぁもうすぐそれも終るけど。なんてったって今日は異世界召還の日なのだから。それを知ってるのはクラスの数人だけど、、。
俺は昔からこの日のために両親から訓練を受け、備えてきた。もちろん幼馴染みの亮矢もだ。
ホームルームが終ると召還が始まる。そろそろだ。
「二学期も気を引き締めて勉学に励むように、以上」
先生はそういって足早に教室を出ていった。
学校側も召還のことは知っている。生徒の家族もだ。どうやって説得したのかは知らないが組織がなにかしらしたのだろう。
ホームルームが終ると皆がそれぞれ授業の用意をしたり、会話をしだす。俺たちも例外ではない。
「なぁ、けんと、一限目なんの教科だっけ?」
「数学だ、ちゃんと覚えとけよ」
「あー、そうだそうだ、サンキューな」
そんな誰も興味ないであろう会話をしてると、
「おい、なんだよこれ!」
誰かが言った、
「きゃああああ!!」
誰かが叫んだ、
クラスのそこかしこで悲鳴が聞こえてきた。
もちろん俺もりょうやもモブらしく叫んだ。
「な、なんだよこれ!」
「なんか床が光ってるぞ」
そして、皆が床を見ていた。
そこにはもちろん、魔方陣があった。
そして教室にいた生徒全員が、消えた、、、1人を除いて、、、