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02 武器屋にて

「いやぁぁぁぁぁぁ!」

「どうしましたレイカさん!」


私は倒れている人に驚いて大声で叫んでしまった。


「し⋯⋯死んで⋯⋯」


「死んでないよ」


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」


また叫んでしまった。 だって死んでると思った人が喋ったんだもん⋯⋯


「あれ⋯⋯死んで⋯⋯ない⋯⋯」


「だから死んでないって! 」


その男の人は立ち上がりながらそう言った。


「私はこの武器屋の店長をしているレウスと申します。」


「えっ!? ここの店長だったの!」


まさか倒れている人がこの店の店長だったとは。 悪いこと言っちゃったな。 でもなんでこんな所に倒れてたんだろ⋯⋯


「で、なんで床に倒れていたの?」


「実は、冒険者になる人のために武器を沢山作ってたんだけど、数時間前かに疲れがきてそのまま倒れてしまってね。」


なるほど。 確かに新しい冒険者が増えるなら武器も沢山ないとダメだもんね。


「あの⋯⋯そこでお願いがあるんだけど⋯⋯」


とレウスさんが申し訳なさそうに聞いてきた


「なんですか?」


「それが、まだ武器作りが終わってなくて⋯⋯その⋯⋯手伝って欲しいなぁなんて⋯⋯」


どうやら早急に終わらせないと大変みたいだ⋯⋯


「嫌です!」


私は断った。 めんどくさいからである


「じゃあ手伝ってくれたらお礼として100コインコーナーから好きな武器をタダであげるってことでダメかなっ?」


「喜んでお手伝いさせていただきます!」


「反応変わりすぎじゃないですか!」


と水晶さんに突っ込まれた


無料で武器がゲット出来るなら話は別だ。 武器を無料で貰えるのはとてもありがたい。 まぁその分労働するけどね⋯⋯


「でも私、武器作りなんてやった事ないよ?」


「それなら大丈夫! 別に武器を作れとは言わないよ。 ただ手伝って欲しいだけだから」


「じゃあ何をすれば良いんですか?」


「じゃあ、砥石で剣とかを研いでもらおうかな」


「分かりました」


良かったぁ、剣を研ぐだけなら簡単そうだ。 しかも一応包丁を研いだこともあるし余裕だよ!


そしてそれから約2時間ほど私は剣を研ぎ続けた。 何しろ武器の量が多いから思ってた何倍も疲れた⋯⋯。 これはレウスさんが倒れるのも無理ないね⋯⋯。


「これで最後だ!」


やっと終わりが見えた⋯⋯。 研ぐのって意外と大変だなぁ⋯⋯。


「終わったぁぁ!」


「お疲れ様です。 レイカさん」


と水晶さんが声をかけてくれた。


「いやぁ、結構腕に来たよー」


「あのーレイカさん⋯⋯。 大変言いにくいんですが、もうギルドの受付時間まで残り5分なんですよね⋯⋯。」


「えっ? えぇぇぇぇぇぇぇ!?」


「急がないとヤバいじゃん!」


なんと気づいたら受付時間まで残り5分だった。 時計を全然見てなかったから気づなかった⋯⋯。 水晶さん途中で教えてくれれば良かったのに


「レウスさん、時間ないのでー! さよならー!」


「レイカちゃーん! 武器はどうするのー!」


後ろからレウスさんに言われた。


「後で取りに行くから待っててーー!」


と言って店を後にした。


私は水晶さんにギルドまでの近道を聞いて何とか受付時間に間に合った。


「間に合ったぁ⋯⋯。 水晶さんありがとう」


「いえいえ」


と水晶さんと会話していると私を呼ぶ声が聞こえた。 音の方に行ってみると、そこには前に会ったギルドの人がいた。


「レイカさんですよね?」


「はい、そうです」


「心配しましたよ、なかなか来ないので何かあったのかと思っちゃいました」


「申し遅れました。 私はギルドの受付をやっているエルといいます。 これからよろしくお願いいたします。」


「こちらこそよろしくお願いします」


やっと冒険者になれる⋯⋯。


「まずは簡単なステータス検査を行います。 その後に能力テストをして、それが終わったら冒険者登録の完了です」


ふむふむ。 意外としっかりしてるんだなぁ。

それにしてもステータスか⋯⋯。 凄い気になる。 漫画で見たことあるけど、異世界に飛ばされた人とか転生した人ってだいたいチート能力があるらしいから、もしかすると私も⋯⋯


「では、ステータスを測りたいと思います。 まずはどちらでもいいので、片方の手を前に出して下さい。そしたらその手でこの鏡に触ってみてください」


と言われたので私はその通りに鏡に触れた。 すると鏡に文字がうきあがってきた


============


名前 レイカ ステータス表

Lv1 冒険者


体力 50

攻撃力 8

防御力 5

魔力 12

魔防 5

素早さ 6


スキル 「砥石マスター」

============


と書いてあった。

んー、なんか微妙だなぁ


「レイカさんはも魔力が少し多いですね」


「この数字って他の冒険者と比べたらどうなの?」


「そうですねぇ、普通ですね。」


その結果を聞いて私はかなり落ち込んだ⋯⋯。


「水晶さん、私って強いんじゃないの⋯⋯。」


「レイカさんは予想外の事故でこの世界に来てしまったので強くしたりすることは出来ないんですよね」


「ガーーーーーーン」


「レイカさん、最初はこんなものですよ! これから頑張っ行けば大丈夫! 多分!」


とエルさんは言ってくれた。


「次は能力テストを行います」


「エルさん、能力テストってどんな事するの?」


「能力テストはその名の通り能力を測るテストです。 どれだけ動けるのかしっかり考えて行動する事ができるかなどを測るテストです」


「この能力テストとステータス検査で冒険者ランクを決めています。」


「冒険者ランクって?」


「冒険者ランクとは能力やレベルに合わせて入れるダンジョンなどを制限するためのものです。」


ゲームで良くありそうなやつだなぁ

とにかくこれでいい所まで行けると良いけど。


「能力テストってどんな事をするの?」


「簡単ですよ、私たちが作った強いモンスターのいないダンジョンを探索し、お宝を見つけたら終了となります」


なるほど。 じゃあ、やりますか!



水晶さん「今回私の出番少なくないですか⋯⋯」


読んでくれてありがとうございます

更新が遅くなってすみません


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