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奇妙なジム

作者: たろ

 奇妙な噂を聞いた。通った男が全員スキンヘッドになるというスポーツジムの噂だ。私はどうしても気になって、行ってみることにした。

「いらっしゃいませ。当店は初めてでしょうか」

 受付で責任者らしい風貌の男が説明を始めた。ありがちな説明だったため半分聞き流していたが、途中で男の口調が変わった。

「ジムに通ってトレーニングをし続けるためのモチベーションは、どうやったら維持できると思います?」

「さあ、なんだろうか」

「女性です。美しい女性に鍛えた体を誉めてもらうことで、みなさん喜んで続けられるのです。なので当ジムでは、そのための美しい女性を雇っております」

 一瞬、バカバカしいと思ったものの、奥からモデルのような美女が現れた。彼女を見ればなかなかのアイディアだと感心した。

 しかし、顔がほころぶ私とは対照的に、男の表情は暗くなっていった。

「この女性が厚い胸板っていいわね、と言うと、全員がこぞって胸筋を鍛えました。太い腕が素敵とくれば、今度は上腕を」

 なるほど。その気持ちはわかる。彼女の気を引けるのならばトレーニングなど苦ではないだろう。

「しかしみなさん彼女に夢中になりすぎました。彼女が『マッチョにはスキンヘッドが似合う』などと口にした次の日から…」

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― 新着の感想 ―
[良い点] ああ、成る程っておもったね。男性目線のヤル気。髪形ってお題で女性の髪形に行きそうなのにスキンヘッドとは。
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