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隠れオタク日記  作者: 夕羽姫
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私と彼氏と工藤君

世の中にはオタクという人種がいる。

そのオタクも二つに分けることができる。

堂々とオタクをさらけ出せる人と、オタクを隠し生きる人。


私は後者だ。


中学の部活は美術部でオタクをさらけ出し、兼部した水泳部では、オタクを隠す。

高校の軽音楽部でオタクを隠しつつ、演奏する曲でわかる人にだけオタクをチラ見せ。

顧問が性格最悪のクソだったため茶華道部に転部。


クラスの男子とはほとんど話さず、仲のいい女子と、中学の頃の知り合い、幼馴染(保育園、小学校、中学校、高校が一緒の腐れ縁の男子)ぐらいとしか会話をしない。しかしなぜか高校に入ってから4人に告白された。


そんな今高校二年生の私は、一応彼氏がいる。

他校で同い年の、同じく隠れオタクの彼氏は、塩顔のイケメンだ。

お互いアニメが好きなので、修学旅行に二人で京都のアニメショップに行けたらと思っていたが、毎年修学旅行の日程が被っていた私の高校と彼氏の高校が今年に限って違う日程だったため二人では行けず。

お互いが隠れオタクのためアニメショップに行きたいなどとクラスの人には言えず。

結局京都のアニメショップに行くことは諦め、オタク仲間に欲しいもの託すことにした。


そういえば近所の本屋が閉店することになった。

近所でアニメグッズが買える唯一のお店が閉店...もう泣きそうだ。

しかしせっかくの閉店セールなので好きなアニメグッズを貯まったポイントを使い切るまで買い占めた。

もちろん知り合いが居ないのを確認してからアニメグッズコーナーに足を運び、またまた知り合いが居ないのを確認してからレジに行ったので一時間かかってしまった。


そんな私の隠れオタク高校生活をこれから綴っていこうと思う。




十月二十一日(土)

今日、本当は彼氏とデートのはずだった。

しかし彼氏の部活でデートはナシ。

拗ねて友達と服でも買いに行こうと思ったらその友達もドタキャン。

むしゃくしゃするので百均で毛糸を買って家でアニメ映画を見ながらマフラーを編んでみた。

意外と上手くいったのでクラスの男子の中で私がオタクだということを知っている唯一の男子にまず報告してみた。

その男子は前に私に告白してきて、私が振ったにも関わらず私と彼氏が上手くいくよう相談に乗ると言ってくれた優しい奴だ。

その男子のことはこれから工藤君と呼ぶことにする。

修学旅行で私の欲しいグッズを託したオタク仲間というのが工藤君だ。

せっかくなのでマフラーを、グッズを買ってくれるお礼にすることにした。

彼氏には内緒だ。修学旅行の十二月までは時間があるのでゆっくり編もう。



十月二十二日(日)

今日茶華道部の先輩へのメッセージを書いていた。正直部長にはいいイメージが無いのでメッセージを考えるのに時間がかかった。

夕方になって学校からメールが来て、明日台風のため臨時休校になった。

幸せだ。明日は一日中アニメが見られる。

でも今日妹と話したゲームを久々にプレイしてみようかな...悩む。

ゲームは一度アンインストールしてしまったのでまた長いダウンロードをしている。

しかしこんなこともあろうかと会員登録しておいてのだ!えらい!数か月前の私!

これで50レベが1レべに戻るなんて悲劇は免れたのだから。


最近彼氏に愚痴ってばかりだ...こんなこと言うべきじゃない...そうは思うものの嫌いなものはやっぱり嫌いだ...飽きっぽいのもそういう性格なのだ。治せるものでもないだろう。

怒られても仕方がないとは思うのにこんなことを考えている私はやっぱり性格が悪いのだろう。

ごめんなさい。そう素直に謝ることができたらどんなに楽だろう...

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