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04.レベルアップ

今回は、初の戦闘です。暖かい目で見て頂けると幸いです。

「マスターっ!!周囲の見回りしてきたわよ~!」


「お~っ!!ありがとうなクリム~!」


クリムが、ガサガサと木々や草花をかき分けて戻ってきた。


俺は、”オリキャラクリエイト”のスキルで創ったオリジナル人間モンスタークリムに、


密林で生い茂っており視界が悪いので、安全を確保するために周囲の見回りをお願いしていた。


クリムは、俺と違って比較的戦闘能力も高く、冒険者用の軽装服を着ており、武器”日本刀”も持っているからだ。


ちなみに、マスターとは、クリムが俺の事をそう呼んでいるのである。


ナビたん曰く、「創造者を呼ぶ名称は、作ったモンスターの性格により、決まるみたいねっ!」とのこと。


決して俺が、某Fa●eにハマって言わせているわけではない、決してないのである。決してないのである。


クリムに周囲を探索させている間に、俺はナビゲーターである”ナビたん”と共に、


自身のステータスの確認作業をしていたのだ。 



「べ、別に、マスターの為じゃないんだからっ!勘違いしないでよねっ!」


クリムの性格をツンデレにした設定の影響なのだろう、常にツンデレの台詞オンパレードである。


大のツンデレ好きの俺としては、こんな可愛い美少女が、アニメ声でツンデレてくれるだけで、大変嬉しい。


心がぴょんぴょんする。密林ナウ、だけども。


「それで~っ、何か見つけたのかなっ?」


ナビたんがクリムに聞いた。


本当なら、何かを見つけることなど、ナビたんにお任せすればいいのだろうが、


あいにくとナビたんはスマートフォンから半径30mまでしか移動が出来ないらしい。


また、今いる現在地などは分かるが、その能力でも大まかな場所までしか分からない、とのことだ。


まあ、ナビゲーターなのに、色々と高性能なナビたんがすごいのだろうけど。


俺はここまで、戦力外なので、異世界から転移された地点に留まっていたわけで……。 


うん、俺、何も役に立ってないのか悲しいゾイ……(´・ω・`)。


「マスター?何をそんなにしょぼくれてるのよ、ええとね、何かニュルニュル動く水の塊みたいな生物と、2足歩行する不細工な人っぽいのを見かけたわねっ!」


「おお~っ、それはスライムとゴブリンだねっ!よく見つけたねえ~!」


「まあねっ、マスターに言われたから探してきただけであって、別にナビたんに探して来たわけじゃないから、誇ることでもなんでもないわよっ」


ツーンとするクリム。しかし、急いで移動して帰ってきたのだろう、所々汗をかいているのが傍目にも分かった。


「お~そうか~!俺の為にか~!えらいぞ、クリム―!」


思わずクリムの頭をナデナデとしてしまった。サラサラな髪の毛だなぁとか、女の子の良い匂いがするなぁとか思ったりしない。 いや思いますごめんなさい。


「なななななな、何でいきなり撫でるのよっ!も、もう……恥ずかしいじゃないっ…当たり前のことをした、だけなんだから……」


「すまん、急にクリムを撫でなでしたくなったからさ……嫌だったか?」


「べ、別に嫌じゃないけど……汗とかそのぉ…ゴニョゴニョ」


撫でられるクリムも満更ではないようだ。それが嬉しかった俺は、クリムを抱きしめようとして―――


「はーーいっ!二人ともっ!時と場所、TPOをわきまえてねーっ!」


――――物理的にナビたんに止められたのだった。


そのことで、我に返った俺は、取り繕うようにクリムに話を振った。


「ああ、それじゃあ、まずは、スライムがいた場所まで案内してくれるか?」


「べっ別に、いいわよっ、マスターの頼みだからねっ!」


クリムも自身の髪に負けない程に顔が赤くなっていた。


やっぱりクリムって、まじいい子だよな、うん。嫁にしたい。人間モンスターだけど。


「ヒデキィーー!お盛んなのはいいけどっ、私の目の前で女の子を襲うなんてやめてよねっ!」


しかしそんな努力も虚しく、ナビたんに言及されたので


「はい、もうしわけございませんでした」


俺は二人に土下座をして許してもらったのだった。



クリムに先導されながら、密林の中を歩いて2、3分ぐらいのところだろうか。


木や枝をかき分けて歩いていると、少し開けた場所に出た。


そこは、小さな河川敷が広がっており、比較的穏やかな川が流れていた。


「えーっと……この辺りに見かけたのよね~、あっほら、あそこよ!」


クリムが指を指した辺りに、確かに水たまりが広がっていた。


そこに動物の死骸であろう物に、不自然に乗っかかっていた。


よく見ると、その水の中心は、ブロックの様な四角い小さい箱があり、


そこから水たまりの様な物がうごめいていた。


これが俗にいうスライムなのだろう。 


そのスライムっぽいのが、たくさん死骸に群がっている。数10匹ぐらいだろうか。


おそらく死骸を消化中らしく、うねうねと体を動かしながら、死骸の上をヌルヌルと移動している。


ゲームとか漫画では見かけたことはあるが、実際に見るとなると……


うん、正直キモイ。


なんとなくキモイというか。もしかしたらキモ可愛いという感性の人もいるかもしれないが。


とにかくキモイ。一匹だけなら、あら可愛いスライムちゃんね!とかなるのだろうけど。


10匹集まると、キモイ。


他の二人の顔の反応を伺うと、二人ともどうやら俺と同じ気持ちらしく、苦い食べ物を食べたかのような顔をしていた。


「うわぁ~、これは……ヒデキなみ、以上にキモイねっ!」


「おいナビたん、それどういう意味だよおお!?」


「えへへへっ、てへぺろっ★」


「いやあのそんなんで誤魔化されてもおお!?なんで顔そむけるんだよぉ!?」


「ねえ、マスターっ!もう、こいつら斬ってもいいかな…?」


クリムは相当嫌なのだろう、既にスライム達に向かって、チャキンっと刀を構えていた。


「ああ、やっちまえ、クリムっ!」


某S●S団の主人公の気分で、クリムに許可を出す。


「オッケー!それじゃあ、いくわよーーーっ!!やぁーーーーーっ!」


クリムは、マント靡かせながら死骸に群がるスライム達に素早い斬撃を浴びせる。


剣術スキルの補正もあるのだろうが、素人目から見ても、その姿は様になっていた。


一太刀で、スライムを何体か倒したらしく、


やられたスライムは「ピギイイイイイイっ!」という断末魔を上げながら、萎んでいった。


スライムって、声があるのねぇ……と観戦していると、


ナビたんから、テテテッテッテッテー!という、また、某ド●クエの様なBGMが出た。


どうやら、レベルが上がったらしい。 


スマートフォンの画面で、戦闘モードという画面を選択することが出来るので、いくつ経験値を取得したとか、リアルタイムに表示仕組みになっている。


その画面だとこんな感じだ。

-----------------------------------------------------------------------------------

Info:パーティメンバーである”クリム”が”スライムA”を倒しました!(Exp,3取得)


Info:”スライムA”を倒したことにより、PポイントO,1取得しました!


Info:”クリム”がLv1⇒Lv2にアップしました!


Info:パーティメンバーである”クリム”が”スライムC”を倒しました!(Exp.3取得)


Info:”スライムC”を倒したことにより、P(ポイント)0.1取得しました!


Info:ヒデキ・イケダのLvが1⇒Lv2にアップしました!

-----------------------------------------------------------------------------------


どこぞのオンラインゲームの様な形ではあるが、敵を何体倒したかは分かるので、


これはこれで分かりやすい。


ちなみに、俺とクリムはそれぞれが持つ称号により、普通の経験値よりも俺は10%、クリムは2倍の経験値を取得している。


実際はクリムがスライムを倒しているが、パーティメンバーでもあり、


創造者でもあるので、結果的に、倒したモンスターの基本値が俺にも入ることになっているのだ。


また、ほんの少しではあるが、スライムからはポイントが0.1P取得できるようだ。


これは大変嬉しい。


この辺りのスライムは、ナビたんがさっき言っていた通り、本当に低レベルなものばかりらしく、


クリムの一太刀でドンドンとやられていき、クリムのレベルが上がる度に、


その斬撃速度は速くなっていった。


そして1分も経たずに、スライムを倒してしまった。


しばらく俺は、クリムが振るう斬撃の音やスライムが潰れる音、


ナビたんから聞こえてくるテレッテッテテーのBGMが頭にこびりついたのだった。


―――――――――――――――――――――――――――

今回の討伐結果;スライム討伐数⇒23匹 


スライムExp 討伐時 ⇒ 3Exp

取得 Pポイント=0.1P


ドロップアイテム:スライムの核 23個取得


ポイント取得=2.3P


取得経験値合計: クリム:144Exp ヒデキ・イケダ:75.9Exp


クリムLv1⇒ Lv5 UP!! 次のLvUpまで48Exp


ヒデキLv1⇒Lv5 UP!! 次のLvUPまで4.1Exp


獲得した称号:

初めてのスライム狩り:スライムを10体倒したことにより達成する。


効果:獲得するとスライム系に与えるダメージが10%上昇する。


獲得者:クリム、ヒデキ・イケダ


クリアしたクエスト:

新たにパーティメンバーを加えて戦闘すること:達成報酬 100 P(ポイント


モンスターを合計で10体倒すこと:達成報酬 100P(ポイント


モンスターを合計で20体倒すこと:達成報酬 200P(ポイント

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




ここまでのステータス:

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

名前:ヒデキ・イケダ Lv:1⇒Lv:5 次のレベルアップまで 4.1 Exp


種族:異世界人間


所持金:金貨8枚 


HP:33 MP:21 攻撃力:13 守備力:16 素早さ:16 賢さ:40 運:40

 

称号:異世界からのサラリーマン(Exp取得の際、経験値が10%上がる)


他の称号:初めてのスライム狩り(スライム系に与えるダメージが10%上昇する。)NEW!!


取得スキル:オリキャラクリエイト


特殊スキル:異世界言語理解、アイテム∞ボックス、


総取得P:100⇒502.3   総取得CP:200

残P:402.3

残CP:0


持ち物:仕事道具が一式入った鞄、スマートフォン、財布、新刊ライトノベル7冊が入った紙袋…etc

(スマートフォン以外、アイテム∞ボックスに収納中)、スライムの核×23個


服装:背広のジャンパー、ズボン、ホワイトシャツ、ネクタイ、ボクサーパンツ 戦力評価:F+

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

NEW!!

名前:クリム Lv:1 ⇒ Lv5 次のレベルアップまで 48 Exp 


種族:人間(モンスター)♀ 


創造者:ヒデキ・イケダ 


HP:32(+5) MP:21(+2) 攻撃力:25(+6) 守備力:23(+6) 素早さ:23(+5) 賢さ:21 運:40


称号:ツンデレる少女(創造者と共に戦闘すると、Exp取得時、2倍になる)


他の称号:初めてのスライム狩り(スライム系に与えるダメージが10%上昇する。)NEW!!


外見:美少女ツンデレAセット(髪型:ロングヘア―赤、赤目、体系スマート、性格:ツンデレ)


取得スキル:火魔法初級、剣術初級、回復魔法初級、俊足、体力強化、


装備:冒険者女の軽装服、ナビたんが選んだ下着類etc、対火マント、日本刀


合計使用 CPキャラクターポイント=200  戦力評価:E-

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


次回も戦闘回予定です。 次回 更新予定日:9/1


●修正

8/31 ヒデキ・イケダ、クリムのステータスを更新しました。アイテム欄にスライムの核を追加しました。

8/31 総取得Pなどを追加しました。称号を追加しました。

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