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03.オリキャラクリエイト

今回は、ようやくメインヒロインを出せます。生暖かい目で見て頂けますと幸いです。

俺こと、池田秀樹は、異世界”レナトゥス”に飛ばされた。


ここはアマゾンっぽい密林地帯で、ナビゲーターの”ナビたん”によると、


この辺りは、スライムかゴブリン程度の弱い魔物しか出現しないそうなので安心するといいらしい。


とは言え、今の俺は元の世界から飛ばされてきたままのサラリーマン姿であり、


武器や防具も何も持っていない。


もしもゴブリンに襲われたら現状ひとたまりもないわけだ。


そこで、今後この世界で生きるために、


貰った100ポイントを消費して、スキル”オリキャラクリエイトを”先ほど取得したわけだ。



このスキルは、自身が持っているMPを数値に関係なく半分消費して、


自分だけのオリジナルキャラクターを創作出来るスキルである。



そのキャラクターはモンスター扱いとなり、従者として何でも言うことを聞いてくれるそうだ。


ただし先ほど、ナビたんが不穏なことを言っていた。



キャラクターを創るには、CPキャラクターポイントがいるらしい。


「なあナビたん、そのCPキャラクターポイントは、どうすれば手に入るんだよ?」


これもポイントを消費して手に入れるものなのだろうか。


「えっとね~……CPキャラクターポイントを得るためには、この世界のお金をCPキャラクターポイントに変えなきゃいけないみたいだねっ!」


「ということは、俺が持っている金貨を変換しないといけない……そういうことだよね?」


「うん!そうなるよ~!簡単だねっ!」


ふむ、金貨をCPキャラクターポイントに変えるとな、なるほど。


それってつまり……つまりだね。



「……これって課金じゃないですかね!?もっと早く言ってくれませんかねえええ!?」


もう取得してしまったじゃないか!?


「だって~、さっき思い……出した!のだから仕方ない~!」


「なぜここでワル●レ!?どうしてナビたん知ってるんだよっ!?」


密林地帯で、俺とナビたんのボケとツッコミが響き渡る。




「それじゃあ、いくらお金を投入するの~?」


少し落ち着いたのを見計らったのか、ナビたんが聞いてきた。


「ん~…無難に金貨1枚かなぁ」


俺が今持っているのは、金貨10枚しかない。


これを削るというのは、この世界で収入方法も確立していない現状厳しい。


うん、お金って大事だよね。


「ドケチ」


「ほっとけよ!もしも失敗とかしたら怖いだろ!?」


「だいじょうぶ、だいじょうぶ!お金なんて、すぐ稼げばいいのよ司令官!」


「そんな某水雷戦隊Botみたいな事言われても!?お金は大事にしようねえ!?」


こんな感じで、無駄にネタを知っているナビたんと無駄な会話をしつつ、


結局、課金をすることに決めた俺だった。


うん、まあオンラインゲーム大好きな俺としては、課金もいいかなと思うし。


これは生きる為でもある。そう、しょうがないのである。


異世界に来てまで、課金をするというのは、まあ釈然としないが。


「なあナビたん、お金をCPキャラクターポイントに変換する具体的な方法ってどうするんだ?」


「それは、交換したい分だけ、金貨をスマホに近づければいいんだよ!」


「なるほどな」


試しに金貨一枚をスマホの画面近くに持っていくと、


スマホ画面に”この金貨をCPキャラクターポイントに変換しますか?”


”Yes or No "と表示された。


”Yes”をタップすると、


お金がスマートフォンに吸い込まれていき、チャリーンとナビたんから、コインっぽいSEが鳴った。


Info: CPキャラクターポイント100をチャージしました!


画面には、CPキャラクターポイント欄が新たに、スマートフォンの画面に追加されており、


そこに、CP:(キャラクターポイント)100と表示されていた。


「なるほど、こんな感じで変換するのか」


「うん、簡単でしょ!だからもう一枚課金しようよ!」


「どんだけ課金させたいんだよおお!?運営の手先か!?」



「なあ、ナビたん、オリキャラクリエイトの発動ってどうすればいいんだ?」


「ん~、特殊なスキルって言っても、基本的にはスキルの発動方法は同じだよ!」


「分かった、スキル”オリキャラクリエイト”発動!」


すると、スマートフォン画面に”オリキャラクリエイト”を発動しました。


クリエイトモードを起動します、との表示がされた。


どうなるのかと眺めていたら、スマートフォンから光が出て、前方に何かのホログラムっぽい形が


映し出されていた。


それはさながら、キャラクターをエディットする為のゲーム画面のようであった。


「おお~、どうやら上手くいったようだねっ!」


それと同時に、俺の中の何かが抜け落ちた気がした。


少し頭がくらくらするような…。なんだか酔っているような…。


「大丈夫っ?今、スキルを発動したせいでMPが半分になってるから気をつけてねっ?」


なるほど、これがMPを消費するという感じなのか。余りいい気分じゃないな。


「なるほどな、でもまあ、少し頭にくらっとした程度だから、気にしないでくれ」


「ん、わかったー!」


再び、スマートフォンの画面に目を移してみると、


創作したい種族を選択してくださいとの文字が表示された。


その文字をタップすると、人間からドラゴン、果ては天使まで、様々な種類の種族が選べるようだった。


ただ、強力な種族になればなるほど、必要 CPキャラクターポイントが必要になるみたいだ。


天使のCPなんて、1万CPだぞ、うん、無理。絶対無理。


無難に種族;人間 女 10CP をスマホの画面をタップして選択する。 


すると、空中に浮かんでいたホログラムも人間の20代っぽい、女性の形に変化した。但し、外見は未だ選択してないので、のっぺらぼうではあるが。


なにこれ、スキルってやっぱりすげえ!異世界のスキルすげえ!


「え~、もうちょっと、カッコいい種族にしようよ~!ドラゴンとか!」


ドラゴンのCPは天使ほどではないが、最低でも1000CP~からなので、現状無理である。


「俺もそうしたいけど、また今度な」


金貨を一枚投入したから、あと金貨9枚で、お金が心もとないし!


「ブーブー、けちい、ドケチ!!」


などとナビたんが文句を言っているが、スルーする。お金は計画的に使わんとな!


種族を決定したので、次は外見を選択する。


スマホ画面の外見をタップすると、髪とか、目とか、口とかを選べるようだ。


もちろん、胸の大きさとかも。


詳細に大きさを選べるそうだ。


なにこれすんごい。


しかし、なんていうか選ぶのに時間がかかるよなぁ……楽しいからいいのだけども。


厄介なのは、髪型とか目の色を選択するごとに、その都度CPが必要になったのだ。



どうしようかと悩んでいると、横合いからスマホを覗き込んでいたナビたんが


「ねえねえ、この”美少女ツンデレセットA”50CPとかお買い得なんじゃないの?」

と指をさしてきた。


この”美少女ツンデレセットA”というのは、


髪型、目の色、体系、性格などをセットで販売しているセットのことだ。


なので、外見や性格は予め決められてはいるが、美少女ツンデレセットというだけあって、


そのサンプルの画像を見ると超可愛いかった。テンプレのヒロインって感じだ。


なるほど、こういうのもセットで選ぶとお買い得なのね。


「そうだな、よし、これにするよ!ありがとうなナビたん!」


思わずナビたんをナデナデする。


「えへへ~っ、どう致しましてっ!それじゃ、今度は、ドラゴンつくってね!」


笑顔になったナビたん、超かわいい。


「ああいいぞ……ってしまったこれは罠だっ!?」


「わーい!やったーーー!」


こうして俺は、次回モンスターを作る時は、ドラゴンを作ることをナビたんと口約束してしまったのだ。


CP足りるかなあ……。



CPキャラクターポイントが足りなくなってきたので、


もう一枚金貨を投入して、100CPチャージをする。これで残り金貨8枚だ。 


今さら、後悔はしないけども。


現状使ったCPは種族選択時の10CP+美少女ツンデレセットA 50CP=60CPである。


残り140CPだ。


次は、少女の服とか武器、防具を選択することになる。


イメージとして、接近戦が得意な少女を仮定としていたので、そういう武器とか服装を選んであげたい。


少女の服装を選択して下さいとの表示が出たので、一覧で確認してみると、


セーラ服:20CP ナース服:30CP 警察官服:30CP OL服:30CP 巫女服:40CP etc……。


うん、コスプレでもさせたいのかな!?なんだろう、顔がニヤニヤしてしまう。


更には、少女の下着なども選べるようだ。


そう、ピンクの下着とか青い色の下着とか。ブラジャーとかをな!


「フヘヘヘヘッ…フヒッ…フヒヒッ」


「ヒデキったらエッチィ!すけべぇ!キモイよっ!」


ナビたんから、なにこいつキモイみたいな顔をされながら罵られ、距離を取られました。


「いや、これはだな!男だったら、当然なる反応なんだよ!?とっ…とにかく他にも服があるんじゃないか!?」


急いで画面をスクロールさせていくと、


村娘の服:10CP 冒険者女の軽装服:20CP 騎士団女の制服:30CP 冒険者女の上級装備服:40CP 対火マント:20CPなどがあった。


ただ、説明文などをよくよく見てみると、CPが高いほど、ステータスなど能力値に+して加算されるらしいので、なるべく高い方が良いのだろう。


しばらく悩んだ後、冒険者女の軽装服:20CPと対火マント:20CPを選んだ。 (-40CP)


うん、マントってカッコいいじゃまいか!少女がマントを羽織っていると、なんかいいだろ?


ナビたんが「ずるーい!私もマント欲しい―っ!」て言ったので、言いくるめられて、今度プレゼントしてあげることになった。


俺、ちょろすぎる。 そして、少女の下着とかは、ナビたんに選んでもらいました。(-20CP)

下着とかでも、能力値が上がるのね。



残りCPキャラクターポイント=80CP


次は、少女のメイン装備となる武器、防具の選定だ。


少女の武器を選択して下さいとの画面が表示されたので、武器一覧から確認していく。


ナイフ、棍棒、剣、弓と種類別に分かれてあったので、剣一覧をタップして表示させる。


ロングソード:20CP、クレイモア:30CP、ツヴァイヘンダー:30CP、日本刀:30CP グラディウス:20CP etc…。


少女が装備する武器と言えば、俺の中では日本刀なので、日本刀:30CPを選択した。


ただ、この日本刀は普通の日本刀と違って、刀身が少し長く設定されているようで、これを装備すると、防具が選べないらしい。その変わり、筋力なども上昇するらしいが。


ナビたん曰く

「攻撃は最大の防御なんだから、別にいいんじゃないかなー!」


その言葉に納得したので、これでOKとした。 (ー30CP)


残りCP=50CP

次は、少女に装備するスキルなどを選択する。


これは、俺がスキルを選択した時と同じ要領で選ぶことが出来た。


今回は、ポイントを使うのではなくCPキャラクターポイントを使用するのが違いだが。


また、P(ポイントを使用する時と違って、CPキャラクターポイントは割引はないので、


必然的に、課金チャージ!しなければならない。


まあ、CPは手に入りやすいのがいいんだろうけど。これは今後考えていかなければならないなあ~。


「どんどん課金!どんどん課金!課金チャージ!!」


ナビたんは、運営の手先だろう。絶対そうだ。ただまあ、今回は課金しないけども。


先ほど少女には、日本刀を装備させたので、接近戦が主になるので。


それを考えたスキルを取得しなきゃな。


そして、スキルを悩みながら取得していくとこんな感じになった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

火魔法初級:10 剣術初級:10 俊足初級:10 体力強化初級:10 回復魔法初級:10

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


火魔法初級というスキルは、火魔法を操ることが出来る様になるスキルの初級版で、


近距離だけではなく、遠距離攻撃も出来ないといけないなと思い取得した。


剣術初級は、取得すると、訓練された兵士の様に、


剣としてカテゴライズされた武器を振るうことが出来る様になるスキルだ。


俊足は、素早さを上げることが出来るスキルで、瞬間的に速く移動することが出来るスキル。


体力強化は、体力が強化され、少しの移動や戦闘を行っても疲れにくくなるというスキル。


回復魔法初級は、文字通り、傷を負った相手や自分を回復させることが出来るスキルで、


その他にも精神を和らげたりすることも出来る。


異世界に生活するとなると、絶対に必要になると思い、取得したのだ。


何かあるか分からないからな。


残りCP=0CP


最後に、名前を入力することとなった。


ホログラムを眺めながら暫らく考える。


この少女の外見は、赤い髪、ツリ目、気の強そうな女の子ということなので、


名前を”クリム”に決定した。クリムゾンから拝借して”クリム”



うん、我ながら良い名前じゃないだろうか。



ナビたんの反応は、


「ええ~もうちょっと強そうな名前がいいじゃん!ギガガガバスとか!」


ナビたんは、相変わらず強そうな外見とか名前が良いみたいだが、


少女を呼ぶときに”頼む!ギガガガバス!”と、そんな名前を呼ぶのは嫌すぎるので却下した。


"これで、よろしいでしょうか? Yes or No "との文字が出たので、迷わず Yes を選択した。


すると、空中に投影されたホログラム少女のシルエットが、徐々に肉体を得ていく。


そう、それはさながら―――


「―――課金の肉体だね!」


「そう、課金の肉体って…ちがわないけど!!?一言おおいよ、余計だよ!?」


俺たちがしょうもない、会話をしている間に、少女が肉体を得ていた。


そう、それは紛れもなく生きている、美少女だった。


綺麗な赤い髪とマントを靡かせて、少女はゆっくりとした足取りで、こちらの近くに歩いてくる。


そして、日本刀を片手にひらりと一回して、俺に日本刀を突き付ける。


「あんたが、私のマスターね!私は、クリムよ。まあ、しょうがないから、アンタをマスターと認めてあげてもいいけどね!」


ツンデレヒロインモンスター、クリムが、今ここに誕生したのだった。 





ここまでのステータス:

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

名前:ヒデキ・イケダ Lv:1 次のレベルアップまで 5 Exp


種族:異世界人間

 

所持金:金貨10枚⇒8枚 


HP:23 MP:11⇒5 攻撃力:3 守備力:6 素早さ:6 賢さ:30 運:20

 

称号:異世界からのサラリーマン(Exp取得の際、経験値が10%上がる)


取得スキル:オリキャラクリエイト


特殊スキル:異世界言語理解、アイテム∞ボックス、


総取得P:100 総取得CP:200

残P:0

残CP:0


持ち物:仕事道具が一式入った鞄、スマートフォン、財布、新刊ライトノベル7冊が入った紙袋…etc

(スマートフォン以外、アイテム∞ボックスに収納中)


服装:背広のジャンパー、ズボン、ホワイトシャツ、ネクタイ、ボクサーパンツ 戦力評価:F-

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

NEW!!

名前:クリム Lv:1 次のレベルアップまで 6 Exp 


種族:人間モンスター♀ 


創造者:ヒデキ・イケダ 


HP:20(+5) MP:10(+2) 攻撃力:13(+6) 守備力:10(+6) 素早さ:11(+5) 賢さ:15 運:33


称号:ツンデレる少女(創造者と共に戦闘すると、Exp取得時、2倍になる)


外見:美少女ツンデレAセット(髪型:ロングヘア―赤、赤目、体系スマート、性格:ツンデレ)


取得スキル:火魔法初級、剣術初級、回復魔法初級、俊足、体力強化、


装備:冒険者女の軽装服、ナビたんが選んだ下着類etc、対火マント、日本刀


合計使用 CP(キャラクターポイント=200  戦力評価:E-

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


次回は、未定ですがキャラクター達を移動させようと思っていますです。 次回 更新予定日8/30


●更新

8/29 ステータス値を変更し、賢さ、運を追加しました。服装欄にボクサーパンツを追加しました。 

8/29 ヒデキ・イケダの種族を異世界人間に変更しました。

9/14 異世界名称”レナトゥス”を追加しました。文章を一部変更致しました。

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